CursorとはどんなAIエディタなのか
CursorはVSCodeをベースに構築された、AIファーストのコードエディタです。VSCodeの使い慣れたUIとエコシステムを維持しながら、強力なAI機能を統合しています。2024〜2025年にかけて爆発的な人気を獲得し、世界中のエンジニアのワークフローを変革しています。
GitHub Copilotとの最大の違いは「コードベース全体を理解した上でアシストする」点です。Cursorはプロジェクト全体のコードをインデックス化し、「このリポジトリの認証ロジックを修正して」という広い範囲の指示に対応できます。これはファイル単位のコード補完が主体のCopilotと根本的に異なります。
Cursorの主要機能と使い方
①Tab補完(インラインコード補完):
GitHub Copilotと同様のインラインコード補完機能です。単一行補完だけでなく、複数行のコードブロック全体を一度に補完できます。
②Cmd+K(Inline Edit):
コードを選択してCmd+K(Mac)/Ctrl+K(Win)を押すと、自然言語で「この関数にエラーハンドリングを追加して」のような指示を送れます。コード全体を書き直さずに、特定の部分だけを修正できます。
③Cmd+L(Cursorチャット):
プロジェクトのコードベースを文脈として持つチャット機能です。「@ファイル名」で特定のファイルを参照したり、「@codebase」でプロジェクト全体に質問したりできます。
④Composer(エージェントモード):
Cursorの最も強力な機能です。「ユーザー認証機能を実装して。JWTを使ってください」のような高レベルの指示に対して、必要なファイルを自動で作成・修正してくれます。複数ファイルにまたがる変更を一度に行えます。
Cursorを効果的に使うためのプロンプトテクニック
Cursorで高品質な出力を得るためのプロンプトテクニックを紹介します。
コンテキストを積極的に提供する:
・@ファイル名.tsxで特定のファイルを参照する
・「このプロジェクトはTypeScript + Next.js + Tailwind CSSを使っています」と環境を明示する
・変更の前後で何が変わるか、期待する動作を具体的に説明する
段階的な指示:
大きな機能を一度に実装させるより、「まずAPIの型定義を作って」「次にAPIクライアントを実装して」「最後にコンポーネントを作って」のように段階的に指示する方が品質が高くなります。
.cursorrules の設定|プロジェクト固有のルールを設定する
.cursorrulesはプロジェクトのルートに置く設定ファイルで、Cursorのすべてのチャット・補完に適用されるシステムプロンプトです。
.cursorrules に書くべき内容の例:
・使用技術スタック(TypeScript・Next.js App Router・Prisma等)
・コーディング規約(命名規則・インデントスタイル)
・禁止事項(anyの使用禁止・console.logを本番コードに含めない等)
・コンポーネントの設計原則(Server Componentsを優先する等)
Cursorの料金プランと選び方
Cursorの料金体系は2025年現在以下の通りです(変動する場合があります)。
・Hobby(無料):月2000回のコード補完・50回のプレミアムモデル使用
・Pro(月$20):無制限のコード補完・月500回のプレミアムモデル使用・Composer機能のフル活用
・Business(ユーザー1人月$40):チームでの利用・プライバシーポリシー・管理機能
エンジニアとしての費用対効果を考えると、Proプラン(月$20)は非常にコスパが高いです。1日あたり約70円で開発効率が大幅に向上します。
CursorとGitHub Copilotの使い分け
CursorとGitHub Copilotはどちらも優秀なAIコーディングツールですが、それぞれの強みが異なります。用途に応じた使い分けを理解しておきましょう。
- Cursorが得意なこと:コードベース全体の理解・複数ファイルにまたがる変更・Composerでの大規模な機能実装・プロジェクト全体のリファクタリング
- GitHub Copilotが得意なこと:既存VSCode環境との統合・行単位のインラインコード補完・GitHub連携(コードレビュー・PRサマリ)・企業のセキュリティポリシーへの対応
- 両方使う場合:日常のコーディングにCursor Pro、会社環境ではGitHub Copilot Businessという使い分けも一般的
2025年現在、Cursorのユーザー数は急速に増加しており、多くのスタートアップエンジニア・個人開発者がCursorをメインの開発ツールとして採用しています。まず無料プランで試してから、生産性向上を実感したらProプランに移行するのが賢明です。