自動車業界は「完成車・部品・CASE関連」で就職難易度が分かれる
自動車業界は、車を組み立てる完成車メーカー(トヨタ・ホンダ・日産等)、部品を供給する部品メーカー(デンソー・アイシン等)に大別されます。EV・自動運転・コネクテッド(CASE)への転換期にある業界です。本記事では当サイトに載っている自動車関連13社を、有価証券報告書(有報)・公式採用ページ・厚生労働省の公表データで比べます。
自動車業界 就職偏差値ランキング
| 企業 | 就職偏差値 | 平均年収(有報) | 平均年齢 | 従業員数(提出会社) | 初任給(大卒・公式) |
|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ自動車 | 66 | 1,006万円(2026年3月期) | 40.5歳 | 73,133人 | 275,000円 |
| 豊田自動織機 | 65 | 893万円(2026年3月期) | 40.8歳 | 14,999人 | — |
| ホンダ(本田技研工業) | 64 | 933万円(2026年3月期) | 43.9歳 | 32,547人 | 270,000円 |
| アイシン | 64 | 777万円(2026年3月期) | 40.7歳 | 34,956人 | 282,000円 |
| デンソー | 63 | 915万円(2026年3月期) | 44.8歳 | 43,889人 | — |
| スズキ | 63 | 828万円(2026年3月期) | 41.5歳 | 17,871人 | 294,000円 |
| いすゞ自動車 | 63 | 838万円(2026年3月期) | 40.1歳 | 9,089人 | 283,000円 |
| ヤマハ発動機 | 63 | 835万円(2025年12月期) | 42.7歳 | 12,082人 | 287,000円 |
| SUBARU | 62 | 764万円(2026年3月期) | 40歳 | 17,948人 | — |
| 三菱自動車工業 | 62 | 790万円(2026年3月期) | 42.4歳 | 13,498人 | 272,200円 |
| 日産自動車 | 61 | 857万円(2026年3月期) | 40.9歳 | 23,174人 | 260,000円 |
| ダイハツ工業 | 61 | — | — | — | — |
| マツダ | 60 | 711万円(2026年3月期) | 42.5歳 | 22,857人 | 251,000円 |
※平均年収・平均年齢・従業員(単体)は各社の有報(ヤマハ発動機は2025年12月期、ほかは2026年3月期、EDINET)。ダイハツ工業はトヨタの完全子会社で、当サイトに有報の数字がありません。初任給は公式採用ページ(2026年10月12日取得、トヨタ・ホンダは2025年度実績、ほかは2026年の実績など)。研究・開発・生産技術の技術系(理系中心)と、事務系(文理)で採用区分が分かれます。平均年収の欄は、以前の版の目安が有報とずれていたため、有報の値に直しています。
表から分かること
有報の平均年収が1,000万円を超えるのはトヨタ自動車(1,006万円)だけで、ホンダの933万円、デンソーの915万円が続きます。最も低いのはマツダの711万円で、上位と下位の差は約300万円です。平均年齢は40〜45歳でそろっているので、年齢構成の違いはあまり大きくありません。社員数はトヨタが単体73,133人と飛び抜けていて、デンソー(43,889人)、アイシン(34,956人)、ホンダ(32,547人)が続きます。表にはありませんが、有報の平均勤続年数はデンソーが22.9年、ホンダが21年と長く、日産自動車は14.9年でした。
大卒の初任給は、スズキの294,000円が最も高く、ヤマハ発動機287,000円、いすゞ自動車283,000円、アイシン282,000円、トヨタ自動車275,000円と続き、マツダは251,000円です。採用人数を公表している会社では、スズキが2025年に技術職261人・営業職77人・実務職48人・事務職44人、SUBARUが総合職178人(2026年度実績)、いすゞ自動車が169名(2026年4月入社)でした。
働き方の公表データ
厚生労働省の「しょくばらぼ」で、月平均の残業時間(正社員)はヤマハ発動機16.0時間、日産自動車16.8時間、三菱自動車工業17.1時間、マツダ17.4時間、SUBARU19.2時間、デンソー20.2時間、トヨタ自動車20.3時間、ダイハツ工業21.8時間、スズキ23.1時間、アイシン26.1時間と公表されています。ホンダは組合員で19.3時間、豊田自動織機は事技職・技能職で24.3時間です。有給取得率はデンソーが93.3%、スズキが79.2%でした。国の毎月勤労統計調査(2025年)の製造業の一般労働者の所定外労働時間は月14.7時間なので、自動車大手はそれより長めの会社が多いことが分かります。
※職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日取得)を加工して作成。いすゞ自動車は社名の照合で公表値を確認できませんでした。
また、商用車(トラック・バス)分野ではいすゞ自動車が国内トップクラスのシェアを持ち、乗用車メーカーとは異なる需要構造を持つ併願先として検討されます。軽自動車・小型車の分野では、トヨタグループのダイハツ工業が国内シェア上位で、完成車メーカーの併願先として人気があります。
CASE時代の自動車就活
自動車業界はEV化・自動運転・ソフトウェア(SDV)への対応を進めていて、従来の機械系に加え、電気・電子・情報系の人材も求めています。新卒の職種でも、ホンダは職種別採用コースを設け、スズキは技術職・事務職・営業職・実務職に分けて採用人数を公表しています。完成車メーカーは規模と総合力、部品メーカーは特定の技術を深められる点が魅力です。文系も営業・調達・企画・海外事業で活躍できます。
完成車2社比較はトヨタvsホンダ、3社比較はトヨタ・ホンダ・日産の比較、メーカー全体はメーカー業界ランキングもご覧ください。トヨタ系を含む愛知の企業は愛知・名古屋本社の優良企業ランキングでまとめて確認できます。
この記事のデータの出典
- 掲載各社の有価証券報告書(2025年12月期・2026年3月期、EDINET)
- 各社の公式採用ページ(2026年10月12日取得)
- 職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日取得)を加工して作成
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和7年分結果確報」
- 当サイトの就職偏差値

