OB/OG訪問は『現場の一次情報』を取りに行く場
OB/OG訪問は就活で唯一、現場で働いている人から一次情報を直接取れる機会です。選考体験談サイトや口コミ・採用ページでは得られない『リアルな働き方・社風・人物像』が見えるため、業界研究・志望動機の解像度が一気に上がります。一方で『話を聞いて感想を言うだけ』だと意味がありません。本記事では、OB/OG訪問の準備・依頼・当日の進め方・お礼までを編集部の視点で整理します。業界や企業によって慣習が異なるため、応募先の指示や慣行に従ってください。
OB/OG訪問の目的を明確にする
無目的な訪問は時間の浪費になります。目的は次の3つから選ぶのが現実的:(1) 業界理解:業界の構造・課題・トレンド・働き方を実態として知る。(2) 企業理解:採用ページに載らない事業の内側・社風・キャリアパス・配属。(3) 選考対策:選考フロー・面接で見られる観点・通過したES例の参考。1回の訪問で全てを聞こうとせず、目的を絞ることが質問の質を高めます。業界研究全体の進め方は 就活の業界研究完全ガイド も参照。
OB/OGの見つけ方
(1) 大学のキャリアセンター:学部・サークル・体育会の名簿で探す。最も基本。(2) OB/OGマッチングサービス:ビズリーチ・キャンパス、Matcher、ビーモットなど。(3) SNS(X・LinkedIn):志望企業の社員に丁寧にメッセージを送る。(4) イベント・説明会:登壇社員に直接アプローチ。(5) 知人紹介:先輩・親族のネットワーク。1人だけでなく、同じ企業内でも複数人(職種・年次違い)に会うと、立体的な視点が得られます。
依頼メール・メッセージの3つのコツ
OB/OGは業務の合間にボランティアで時間を割いてくれるため、依頼の質が承諾率を左右します。(1) 自己紹介を簡潔に:大学・学部・志望業界・名前。(2) なぜその方なのか:『○○の経歴を拝見し』『△△の発信を拝読し』。具体的な理由を入れる。(3) 聞きたい内容と所要時間:『お忙しいところ恐縮ですが、30分ほどお話を伺えればと思います』。悪い例は『業界の話を教えてください』のような漠然とした依頼。具体性のなさが承諾率を下げます。面接対策と通じる構造化のポイントは 面接の最頻出質問10パターン も参考になります。
当日の質問の組み立て
事前に7〜10個の質問を用意し、その日の話の流れに応じて選んで使うのが良いです。質問の例:(1) 働き方:1日のスケジュール、繁忙期、リモート/出社比率。(2) 業務内容:直近のプロジェクト、自分の役割、難しさ。(3) 成長機会:入社後の育成、印象に残った経験、20代の働き方。(4) キャリアパス:5〜10年後の選択肢、転職する人の傾向。(5) 社風・人:どんな人が活躍するか、合わない人の例。(6) 選考対策:通過した自分のES、面接で何を見られていると感じたか。(7) 本音:もう一度就活するなら同じ会社を選ぶか、その理由。調べれば分かることは聞かないのが原則です。
当日の心構えと進行
(1) 準備:相手の経歴・業務をLinkedIn等で予習。会社の最新ニュースもチェック。(2) 始めの3分:自己紹介と聞きたいことの全体感を伝える。話の方向性を共有。(3) 傾聴と深掘り:相手の話を遮らず、『なぜ』『具体的には』『その時の判断軸は』と深掘りする。(4) メモを取る:許可を得てメモ。録音は基本NG。(5) 時間管理:約束した時間を超えない。深掘りしたい時は『あと10分だけ』を伝える。服装は清潔感のあるオフィスカジュアル〜ビジネスカジュアルが無難です。
お礼と関係維持
(1) 当日中にお礼:訪問当日中にお礼メッセージ。具体的に何が学びになったかを書く。(2) 進捗報告:選考結果(通過・内定)をその後報告すると、相手にとっても嬉しい。(3) 長期の関係維持:入社後も社会人ネットワークとして大切に。1回限りの関係でなく、長く続く関係として考えると、お礼の質が変わります。
避けるべき7つのNG
(1) 採用ページや決算で分かることを聞く。(2) 時間を超過する。(3) 自分のESを丸ごと添削してもらう(コンサル系では失礼)。(4) 食事代を相手に払わせる(事前に分担を確認)。(5) 録音を黙ってする。(6) ハラスメントを感じる言動があれば早めに退席し、大学キャリアセンターや労働局へ相談(ハラスメント対処ガイド 参照)。(7) お礼を忘れる、または翌週以降に送る。OB/OG訪問は『自分の信用を積む活動』でもあります。次の人にもチャンスを残すマナーを意識しましょう。全体の就活戦略は 27卒サマーインターン完全攻略 も併読を。