外資コンサルと外資IBは「キャリアの伸び方」が根本的に違う
東大・京大・早慶のトップ層で「外資コンサルか外資投資銀行か」は永遠の論争です。両者は仕事の単位・Exit先・選考の進め方が大きく異なる別ゲームです。ただし年収は、外資系戦略コンサル(マッキンゼー・BCG・ベインの3社、MBB)も外資系投資銀行も、日本の有価証券報告書で平均年収を確かめることができず、公式に確かめられる数字がほとんどありません。本記事では、公式採用ページで確かめられる初任給(総合系コンサル3社と三菱UFJモルガン・スタンレー証券のIBコース)を示したうえで、働き方・Exit先・選考の違いを比べます。
年収:公式に確かめられるのは一部の初任給だけ
当サイトが2026年10月12〜16日に確認した範囲では、外資系投資銀行4社(ゴールドマン・サックス、UBS、バークレイズ、シティ)の日本の新卒採用ページに、新卒の給与額は載っていませんでした。マッキンゼー・BCG・ベインの新卒の給与額も、公式の情報では確認できていません。公式採用ページで初任給を確かめられたのは、次の総合系コンサルティングファーム3社と、投資銀行本部に配属するIBコースを持つ三菱UFJモルガン・スタンレー証券です。
| 会社(区分) | 公式採用ページの初任給 | ページの注記 |
|---|---|---|
| PwCコンサルティング(学士) | 標準年収額 6,390,840円 | 業績賞与を含まない。月30時間分のみなし時間外勤務手当を含む(修士・博士は6,616,560円) |
| デロイト トーマツ コンサルティング(学士卒) | 基準給与年額 5,803,200円 | 月40時間分の固定時間外手当を含む(修士卒は6,001,200円) |
| アクセンチュア(戦略コンサルタント職) | 年額基本給 5,509,000円 | 手当等を含まない基準給与。業績賞与と各種手当を含んだ理論値の標準年収額は7,540,000円。2028年卒入社者の支給予定額(2026年8月時点) |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(IBコース・大学卒) | 月給 310,000円 | 2027年度予定。勤務地手当を含む(大学院修了は月給320,000円)。賞与は年1回 |
※各社の新卒採用ページ(PwCコンサルティングは2026年10月16日、ほかは2026年10月22日に確認)。
表の金額は、残業代の含め方(PwCコンサルティングは月30時間分、デロイト トーマツ コンサルティングは月40時間分を含み、アクセンチュアの年額基本給は手当を含まない)や賞与の扱いがそろっていないため、そのまま並べて比べることはできません。外資系投資銀行と外資系戦略コンサルの年収は公式の数字がないため、この記事では推計の金額を載せていません。内定を比べるときは、提示された条件の基本給・賞与の決まり方・残業代の扱いを同じ項目で並べるのが確実です。
働き方の比較
コンサルはクライアント企業の課題ごとの「プロジェクト」、投資銀行はM&Aや資金調達などの「案件(ディール)」を単位に仕事をします。どちらも、報告や発表の前に忙しさが集中しやすい仕事と言われますが、外資系投資銀行・外資系戦略コンサルの日本法人の残業時間を示す公表値は、当サイトでは確認できていません。働き方は部署や案件で大きく変わるので、説明会や面接、OB・OG訪問で「繁忙期の働き方」と「休暇の取り方」を具体的に聞いて確かめましょう。
Exit(転職後のキャリア)の比較
Exit先の幅広さではコンサルが有利と言われます(編集部の見方)。マッキンゼー・BCGなどMBB出身者は、スタートアップCEO/COO・PE・VC・事業会社経営企画・大手日系企業の幹部候補など、選択肢が極めて広いです。一方IB出身者はPEファンド・ヘッジファンド・M&Aアドバイザリーなど金融特化型のExit先になります。「金融の専門性を深めるならIB、業界を問わず経営に近い仕事を広く選びたいならコンサル」が選び方の基本です。
| 項目 | 外資コンサル(MBB) | 外資IB(フロント) |
|---|---|---|
| 主なExit先 | PE・スタートアップ・事業会社経営 | PE・ヘッジファンド・FAS |
| 事業会社移行のしやすさ | ◎ | △(金融特化) |
| 起業のしやすさ | ◎ | ○ |
| 選考難易度 | ★★★★★(特にMBB) | ★★★★★(GS・MS等) |
タイプ別おすすめ早見表(編集部の見方)
| こんな志向 | 第一候補 | 理由 |
|---|---|---|
| M&A・資金調達の実務を深めたい | 外資IB | 投資銀行部門はM&A・資金調達の案件を担う |
| 多様なキャリアを残したい | MBB | Exit先の幅が広いと言われる |
| 事業会社の経営に行きたい | MBB | スタートアップCEO/COO・経営企画への移行容易 |
| PE・ファンドに行きたい | 外資IB | PE/ヘッジファンドへの王道ルート |
結論として「金融の専門性=IB、キャリアの幅=MBB」が選択の軸です(編集部の見方)。年収は公式の数字で比べられないため、内定時に提示される条件で確かめましょう。両業界とも東大・京大・早慶トップ層中心の超難関ですが、サマーインターン経由の選考が主流です。27卒インターン完全スケジュールと就職偏差値ランキングを参考に、早期に動き出すことを強く推奨します。
訂正(2026年10月22日):この記事の初版では、「業界統計・人材紹介会社データ・編集部推計」による目安として、年齢・役職別の年収(新卒1年目からパートナー/MD級まで)、ボーナス比率、週の労働時間、平均在籍期間、Exit時の年収の倍率を載せていました。推計の方法と元データを示せないため削除し、年収は公式採用ページで確かめられる初任給に置き換えました。
この記事のデータの出典
- PwCコンサルティング 新卒採用の募集要項(2026年10月16日確認)
- デロイト トーマツ コンサルティング 新卒採用(2026年10月22日確認)
- アクセンチュア 新卒採用(2026年10月22日確認)
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 新卒採用の募集要項(2026年10月22日確認)
- ゴールドマン・サックス、UBS、バークレイズ、シティの日本の新卒採用ページ(2026年10月12〜16日確認。新卒の給与額の記載なし)

