『財務が読める』エンジニアは強い
シニア・テックリード・CTO になるほど、財務知識がビジネス意思決定で必須になります。本記事では編集部の視点で、エンジニアが押さえる財務基礎を公開情報をもとに整理します。CTO ロードマップ もご参考に。
3つの基本財務諸表
(1) PL (損益計算書):1年間の儲け。(2) BS (貸借対照表):時点の資産。(3) CF (キャッシュフロー計算書):現金の流れ。(4) 関連性:3表は連動。(5) 上場企業は四半期開示。個別の判断は税理士・FP にご相談ください。
PL の主要項目
(1) 売上高:トップライン。(2) 売上原価:直接費用。(3) 粗利益 = 売上高 - 売上原価。(4) 販管費:間接費用。(5) 営業利益 = 粗利益 - 販管費。SaaS では粗利率70%超が目標(公開情報をもとに)。
BS の主要項目
(1) 流動資産:現金・売掛金。(2) 固定資産:建物・設備・ソフトウェア。(3) 流動負債:買掛金・短期借入。(4) 固定負債:長期借入。(5) 純資産:株主資本。
CF の3区分
(1) 営業 CF:本業の現金流入出。(2) 投資 CF:設備・M&A 等。(3) 財務 CF:資金調達・配当。(4) フリーキャッシュフロー:営業 CF + 投資 CF。(5) キャッシュランウェイ:残資金で何ヶ月持つか。
エンジニアが見るべき指標
(1) SaaS:ARR/MRR/Churn/CAC/LTV。(2) 受託:プロジェクト粗利率。(3) 個人開発:MRR/LTV。(4) Unit Economics:1顧客あたり経済性。(5) ROI:投資対効果。SaaSプライシング もご参考に。
技術投資の財務的説明
(1) コスト削減効果:年100時間削減等。(2) 売上貢献:機能追加→ CV 増。(3) リスク低減:障害損失予想。(4) ROI 試算:投資の回収期間。(5) 機会損失:競合に遅れる費用。技術的負債管理 もご参考に。
ストックオプションの理解
(1) 付与価額 vs 行使価額。(2) ベスティング:4年・1年クリフ。(3) 会社価値計算:EBITDA × multiple 等。(4) 希薄化:追加発行で持分減。(5) 税務:行使時/売却時。スタートアップ撤退 もご参考に。
失敗しがちなパターン
(1) 技術用語で押し通す:経営層に伝わらず。(2) コストのみ語る:投資効果見えず。(3) BS 軽視:流動性危機を見落とす。(4) ストックオプション過信:紙くずリスク。(5) 個別判断を怠る。対策は、(1)ビジネス言語、(2)ROI 試算、(3)CF 重視、(4)現金重視、(5)税理士相談、です。