外資コンサルは「戦略系」と「総合系」で就職難易度が大きく違う
外資コンサルと一括りにされますが、就職難易度は「戦略ファーム」と「総合ファーム」で別物です。当サイトの就職偏差値では、マッキンゼー・BCG・ベイン(いわゆるMBB)が72〜75の最難関で、アクセンチュアとBig4(PwC・デロイト・EY・KPMG)の総合系は62〜65に並びます。本記事では、当サイトの就職偏差値と就活判定、各社の公式採用ページ、厚生労働省の統計をもとに、主要12ファームの就職難易度を偏差値・初任給・大学群・選考の4つの軸で整理します。
外資コンサル就職偏差値ランキング
下表は主要12ファームの就職偏差値(入社難易度の目安)です。戦略系のMBBが最難関で、総合系ほど門戸が広いという並びが、数字にもはっきり出ています。
| ファーム | 区分 | 就職偏差値 |
|---|---|---|
| マッキンゼー | 戦略 | 75 |
| BCG | 戦略 | 73 |
| ベイン | 戦略 | 72 |
| ローランド・ベルガー | 戦略 | 68 |
| A.T. カーニー | 戦略 | 67 |
| オリバー・ワイマン | 戦略 | 67 |
| アーサー・D・リトル | 戦略 | 66 |
| アクセンチュア | 総合 | 65 |
| PwCコンサルティング | 総合(Big4) | 64 |
| デロイト トーマツ コンサルティング | 総合(Big4) | 63 |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 総合(Big4) | 63 |
| KPMGコンサルティング | 総合(Big4) | 62 |
※当サイトの就職偏差値(公開情報をもとにした入社難易度の目安)。当サイトのデータは会社単位なので、アクセンチュアは部門に分けず1行にしています。年収は、根拠を確かめられる公式の初任給だけを次の節にまとめました。
公式に公表されている初任給(2028年卒向け)
年収の比較には、会社が公式に出している数字だけを使います。3社とも「何を含む金額か」が違うので、表の右の列まで合わせて読んでください。
| ファーム | 公表されている金額 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| アクセンチュア | 年額基本給5,509,000円(戦略コンサルタント職・AI&Dataアーキテクト職)/4,800,000円(ビジネスコンサルタント職・エンジニア職・クリエイティブ職) | 手当を含まない基準給与 |
| PwCコンサルティング | 標準年収額 学士6,390,840円/修士・博士6,616,560円 | 月30時間分のみなし時間外勤務手当を含み、業績賞与は含まない |
| デロイト トーマツ コンサルティング | 基準給与年額 学士卒5,803,200円/修士卒6,001,200円/博士卒6,202,800円 | 固定時間外手当(月40時間分)を含む |
※各社の公式採用ページ(アクセンチュアとデロイトは2026年10月12日、PwCは2026年10月16日に確認)。アクセンチュアは2026年8月時点の2028年卒入社者の支給予定額です。マッキンゼー・BCG・ベインなど戦略系の初任給は、当サイトで公式の公表値を確認できていないため載せていません。
金額だけを並べるとPwCがいちばん高く見えますが、PwCの学士の月額532,570円のうち112,560円は月30時間分のみなし残業代で、基本給は420,010円です。デロイトの金額も、月40時間分の固定残業代を含んでいます。一方でアクセンチュアの2つの金額は手当を含まない基本給だけなので、基本給の月額で比べると、戦略コンサルタント職の459,084円はPwCの学士の基本給420,010円を上回ります。比べるときは「基本給」「固定残業代」「賞与」の3つに分けて見るのが確実です。
戦略系(MBB)と総合系の違い
戦略系と総合系は、偏差値の幅だけでなく、新卒の募集の仕方も違います。総合系は入社の時点で職種を分けて募集し、アクセンチュアは職種によって初任給まで変わります。PwCとデロイトは学位(学士・修士・博士)で金額が分かれます。戦略系の募集のしかたも会社ごとにさまざまで、職種の名前から違います(下の表)。
| 項目 | 戦略系(MBB等) | 総合系(アクセンチュア・Big4) |
|---|---|---|
| 就職偏差値(当サイト) | 66〜75(MBBは72〜75) | 62〜65 |
| 最難関の大学群での判定 | MBBは「対策次第」、ほかの4社は「十分射程」 | 5社とも「十分射程」 |
| 新卒の募集職種(公式の例) | ローランド・ベルガーはAnalyst・Junior Consultant。ベインはコンサルタントのほか、マーケター・テクノロジスト・弁護士も採用 | アクセンチュアは5職種、PwCは4つのコンサルタント職、デロイトはコンサルタント職 |
| 選考の流れの公表 | 当サイトでは日本の新卒向けの流れを確認できていない | PwC・デロイトが段階と面接の回数を公表 |
※ベインとローランド・ベルガーは全世界向けの英語の採用ページ、ほかは日本の公式採用ページ(2026年10月12日〜16日に確認)。判定は次の節の当サイトの就活判定です。
採用大学・選考フローの傾向
各ファームの大学別の採用実績を確かめられる一次資料は当サイトにないため、ここでは当サイトの就活判定(経験の加点なし)で、大学群6段階ごとの距離を示します。文系と理系で判定の差はありませんでした。
| 大学群の目安 | マッキンゼー | BCG・ベイン | 偏差値66〜68の戦略系4社とアクセンチュア | Big4の総合系4社 |
|---|---|---|---|---|
| 最難関 | 対策次第 | 対策次第 | 十分射程 | 十分射程 |
| 難関・早慶 | 挑戦枠 | 対策次第 | 十分射程 | 十分射程 |
| GMARCH・関関同立 | 挑戦枠 | 挑戦枠 | 十分射程 | 十分射程 |
| 成成明学・地方国公立 | かなりの背伸び | かなりの背伸び | 挑戦枠 | 対策次第 |
| 日東駒専・産近甲龍 | かなりの背伸び | かなりの背伸び | 挑戦枠 | 挑戦枠 |
| 大東亜帝国ほか | かなりの背伸び | かなりの背伸び | かなりの背伸び | 挑戦枠 |
※当サイトの就活判定(2026年10月21日時点)。偏差値66〜68の戦略系4社はローランド・ベルガー、A.T. カーニー、オリバー・ワイマン、アーサー・D・リトル。Big4の総合系4社はPwCコンサルティング、デロイト トーマツ コンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティングです。
MBBは、いちばん上の大学群でも「十分射程」になりません。中でもマッキンゼーは、難関・早慶の段から「挑戦枠」に下がります。偏差値66〜68の戦略系とアクセンチュアは、GMARCH・関関同立の段までは「十分射程」で、その下の段から「挑戦枠」に変わります。Big4の総合系は、成成明学・地方国公立の段でも「対策次第」で、いちばん下の段でも「挑戦枠」にとどまります。判定は合否の確率ではなく、偏差値と大学群の距離から見た目安です。
選考フロー:公式に公表されている流れ
選考の流れは、総合系のPwCとデロイトが公式ページで段階まで示しています。PwCコンサルティングの選考は6段階で、途中に1日がかりのジョブ(1Day Job。海外選考では行いません)が入ります。デロイト トーマツ コンサルティングは面接が4回あり、最後の4次面接だけを東京オフィスで対面で行う予定です。総合系でもケース面接や1日がかりのジョブが選考に入っているので、準備の計画に入れておきましょう。
| 段階 | PwCコンサルティング | デロイト トーマツ コンサルティング |
|---|---|---|
| 書類・テスト | エントリー→Web適性検査 | エントリー→WEBテスト・エントリーシート |
| 面接・ジョブ | グループディスカッション→ケース/個人面接→1Day Job | 1〜3次面接(オンライン) |
| 最終 | 最終面接(パートナー面接/人事面接) | 4次面接が最終面接(東京オフィスで対面の予定) |
| 日程(確認した時点) | 通年採用。ITソリューションコンサルタント職(2028年卒)は、本選考第1タームの締切が2026年11月15日 | 2028年新卒入社向けの本選考のエントリーを受付中。夏のSummer Job(2日間・対面・全5ターム)は受付終了 |
※各社の公式採用ページ(PwCは2026年10月16日、デロイトは2026年10月12日に確認)。デロイトは、応募状況によって募集期間内でも受付を終える場合があると案内しています。アクセンチュアも2028年卒のエントリー(プレエントリー)を受け付けています。日程は変わることがあるので、応募の前に必ず各社のページを確認してください。
働き方の数字:業界の平均とアクセンチュアの公表値
経営コンサルタント業が入る学術研究,専門・技術サービス業の平均は、フルタイムで働く人の残業が月14.2時間(毎月勤労統計調査・2025年)、有給休暇の取得率が66.8%(令和7年就労条件総合調査)です。大卒で入った人が3年以内に辞める割合は33.9%(2022年3月卒)で、全産業の大卒の33.8%とほぼ同じ水準です。会社ごとの数字では、アクセンチュアが厚生労働省の職場情報総合サイト(しょくばらぼ)で有給休暇の取得率77.0%を公表していて、全産業の平均66.9%より10ポイント以上高くなっています。同社の残業時間は、同サイトで公表値を確認できませんでした。
対策の核はケース面接の反復練習です。PwCのように選考の途中に1日がかりのジョブが入る会社もあるので、フェルミ推定やビジネスケースを本と模擬面接で詰めておくと、面接とジョブの両方で生きます。各ファームの年収・キャリアの深掘りは外資コンサルvs外資投資銀行、戦略2社の比較はマッキンゼーvsBCGでも確認できます。志望業界全体の難易度はコンサル業界の就職偏差値ランキングでチェックしてください。
この記事のデータの出典
- 当サイトの就職偏差値データ・就活判定(/tools/hantei)
- アクセンチュア・PwCコンサルティング・デロイト トーマツ コンサルティングの公式採用ページ(2026年10月12日〜16日に確認)
- ベイン・アンド・カンパニー、ローランド・ベルガーの学生向け採用ページ(英語・2026年10月12日に確認)
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年分結果確報」「令和7年就労条件総合調査」「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」
- 職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日更新)を加工して作成

