結論: 就職難易度はコクヨ(偏差値62)がイトーキ(偏差値60)よりやや高めです。ノート・ファイルなど文具の圧倒的知名度でBtoC人気も集めるコクヨに対し、イトーキはオフィス家具・空間デザインに軸足を置くBtoBの老舗。「文具×働き方の両輪で幅広く関わりたいならコクヨ、オフィス空間づくりを深掘りしたいならイトーキ」が編集部の目安です。どちらも100年を超える歴史を持つ東証プライム上場の安定企業で、働き方改革・オフィス回帰の追い風を受ける業界です。
コクヨとイトーキの比較表
まず両社の基本データを並べます。偏差値・年収レンジは当サイトの就職偏差値ランキング収載データ(公開情報をもとにした目安)です。
| 項目 | コクヨ | イトーキ |
|---|---|---|
| 就職偏差値(目安) | 62 | 60 |
| 創業 | 1905年(大阪) | 1890年(大阪発祥・本社は東京) |
| 想定年収レンジ(目安) | 480〜900万円 | 450〜800万円 |
| 従業員規模 | 約4,000人 | 約3,000人 |
| 事業の軸 | 文具・オフィス家具・働き方コンサルティング | オフィス家具・ワークプレイス構築・設備機器 |
| 上場 | 東証プライム | 東証プライム |
| 働き方 | 大阪・ハイブリッド | 東京・ハイブリッド |
※年収は職種・年齢・評価で大きく変動します。必ず各社の採用サイト・有価証券報告書等の一次情報も確認してください。
事業モデルの違い——「文具×空間」のコクヨ、「空間特化」のイトーキ
コクヨは、Campusノートに代表される文具で国内トップの知名度を持ちながら、売上ではオフィス家具・空間構築事業が大きな柱という「BtoC×BtoB両輪」の企業です。近年はスマートオフィスや働き方研究メディアなど、モノ売りから「働く環境の提案」へ事業領域を広げています。
一方のイトーキは、オフィス家具・ワークプレイス構築に軸足を置く専業型。オフィスチェアなどの製品力に加え、オフィスのコンセプト設計から内装・運用まで一気通貫で手がける提案力が持ち味です。BtoB比率が高いため一般知名度はコクヨに譲りますが、その分オフィス空間づくりの専門性を早くから磨ける環境といえます。
就職難易度と選考の視点
両社とも採用人数は大手メーカーの中では多くなく、事業理解の深さが合否を分けます。特にコクヨは文具の知名度で応募が集まりやすいため、「文具が好き」で止まらず、オフィス家具・空間事業まで含めた事業構造を理解しているかが見られます。イトーキは「なぜコクヨやオカムラではなくイトーキか」への答えとして、ワークプレイス提案の事例など具体的な接点を語れると強いでしょう。両社とも採用直結型のインターンシップや早期選考の枠が年々広がっているため、夏〜秋のうちに接点をつくっておくことが選考本番での説得力につながります。
選考対策で差がつく3つの準備
1. 「働く空間」への関心を自分の体験で語る。両社の主戦場はオフィス空間のBtoBビジネスです。大学の図書館・コワーキングスペース・アルバイト先のオフィスなど、空間が行動や集中に与える影響を自分の言葉で語れると、志望動機の解像度が一段上がります。
2. ショールーム・実店舗に足を運ぶ。両社とも東京・大阪にショールームやライブオフィスを公開しています。実際に見た体験は「企業研究の本気度」として伝わりやすく、面接での具体的な話題にもなります。
3. 働き方改革・オフィス回帰のトレンドを数字で押さえる。出社回帰やハイブリッドワークの広がりでオフィス投資は回復基調にあります。ニュースや両社の決算説明資料でオフィス需要の動向を確認し、業界の追い風を自分なりに説明できるようにしておきましょう。
業界環境——「オフィス回帰」と人的資本経営が追い風
オフィス家具業界は、コロナ禍のリモートワーク拡大で一時オフィス縮小の逆風を受けましたが、その後は出社とリモートを組み合わせるハイブリッドワークの定着で「出社したくなるオフィス」への投資が回復基調にあります。単に机や椅子を売るのではなく、社員の創造性・エンゲージメントを高める空間を提案するコンサルティング型ビジネスへの転換が進んでおり、コクヨ・イトーキともその最前線にいます。人的資本経営の広がりでオフィス環境が「コスト」から「投資」へ再評価されている点は、志望動機にも直結する業界トレンドです。文具側でも、コクヨはキャンパスノートなどの定番に加え測量野帳のようなロングセラーが趣味文具として再評価されるなど、BtoCブランドの資産が厚みを増しています。
どっちが向いている?タイプ別の目安
コクヨが向く人: 文具×空間×働き方と幅広い事業に関わりたい人、BtoCブランドの発信力にも魅力を感じる人、大阪本社の企業で腰を据えたい人。
イトーキが向く人: オフィス空間づくりを専門的に深掘りしたい人、BtoBの提案営業・空間デザインに興味がある人、東京を拠点に働きたい人。
両社は併願先として相性が良く、志望動機の軸(事業の幅か空間特化か)を描き分けることが重要です。同業ではオカムラも有力で、3社比較で志望順位を整理すると選考全体の通過率が上がります。他のメーカーの難易度はメーカーの就職偏差値ランキングで一覧できます。自分の性格タイプと企業カルチャーの相性は16タイプ企業マッチング診断でも確認してみてください。
※本記事の偏差値・年収は公開情報をもとにした編集部の目安であり、各社の公式評価ではありません。採用情報は必ず各社採用サイトの一次情報を確認してください。(確認日: 2026-07-20)
