広告・マスコミは「少数採用×高年収」の難関業界
広告・マスコミ業界は、華やかなイメージと高年収から人気が高く採用数が少ないため、難関です。広告代理店(電通・博報堂)、テレビキー局、出版・新聞など多様な企業があります。本記事では、当サイトの就職偏差値と就活判定、有価証券報告書、厚生労働省の職場情報総合サイト「しょくばらぼ」の公表値をもとに、就職難易度と働き方を整理します。
広告・マスコミ 就職偏差値ランキング
| 企業 | 就職偏差値 | 分野 |
|---|---|---|
| 電通 | 67 | 広告代理店首位 |
| 博報堂 | 65 | 広告代理店 |
| 電通デジタル | 65 | デジタル広告 |
| ADKマーケティング・ソリューションズ | 61 | 広告代理店 |
| キー局(日テレ・テレ朝 63、フジ・TBS・テレ東 62) | 62〜63 | テレビ |
| 大手出版(集英社63、講談社・小学館62) | 62〜63 | 出版 |
※就職偏差値は当サイトのデータ(公開情報をもとにした目安)。キー局・大手出版の多くは非上場か上場しているのが持株会社のため、会社本体の平均年収を有価証券報告書で確かめられません。根拠のない年収の目安は載せていません。
年収について、有価証券報告書で確かめられるものもあります。電通の持株会社である電通グループの提出会社の平均年収は1,595.9万円ですが、これは単体135人だけの平均で、広告の仕事をする株式会社電通の社員の平均ではありません。エンタメ・出版では、KADOKAWAが871.5万円(平均41.6歳)、東宝が952.2万円(平均37.9歳)と、会社本体の数字が公表されています(いずれも最新期の有価証券報告書)。
公式の初任給と選考の時期
会社本体の平均年収が分からなくても、入口の条件は各社の公式採用ページで確かめられます。
| 企業 | 初任給(公式) | 含まれる手当など |
|---|---|---|
| 博報堂 | 年俸360万円(月額30万円) | 別に超過勤務手当と業績賞与(年1回)。採用予定は120名 |
| フジテレビ | 大学卒329,500円・大学院卒340,300円 | クリエイティブ手当・ライフサポート手当(月平均5万円)を含む(2026年度4月実績) |
| TBSテレビ | 学部卒302,429円・修士311,554円 | 34時間分の固定残業手当を含む(2026年4月実績) |
| 電通デジタル | 基本給288,000円+割増見合手当78,225円 | AI・データサイエンス系とソフトウェア系のコース |
※各社の公式採用ページ(2026年10月11〜12日取得)。電通・ADK・テレビ朝日・集英社・小学館などは、当サイトで初任給の額を確認できていません。
募集の区分も会社ごとに違います。電通は総合職・デジタルクリエイティブ職・アート職、ADKはエクスペリエンスクリエイティブ・データ・IPビジネス・経理・財務・DX推進などのコースに分けて募集しています(公式採用ページ)。どの区分で応募するかで、選考の課題も変わります。
選考の時期が早いのもこの業界の特徴です。公式採用ページでは、フジテレビの本採用の締切が2026年9月9日、TBSテレビの制作・報道・ビジネス部門の受付が2026年9月16日〜10月15日、テレビ朝日のコンテンツ制作・ビジネス部門などの締切が10月16日(いずれも2028年3月卒業見込みなどが対象)と案内されています。大学3年の秋には主要なテレビ局の受付が終わっている年もあるので、志望するなら3年の夏までに各社の採用ページを確認し、マイページに登録しておくのが安全です。
就活判定で見る入口の広さ
当サイトの就活判定(経験の加点なし)では、電通と博報堂は大学群の目安の1〜3段目が「十分射程」、4段目が「対策次第」で、5〜6段目は「挑戦枠」になります。キー局5社・大手出版3社・ADKは、4〜6段目まで「対策次第」で、電通・博報堂より一段広く出ます。どちらも文系・理系の差はありません。判定は合否の確率ではなく、採用実績校の傾向から見た距離の目安なので、広告・マスコミのように人物重視の選考では、作文やクリエイティブ試験の準備で結果が大きく変わります。
働き方の公表値
厚生労働省の職場情報総合サイト「しょくばらぼ」で公表されている月平均の残業時間は、株式会社電通11.3時間(管理監督職を含まない全従業員)、電通デジタル12.8時間(正社員)、ADKマーケティング・ソリューションズ18.3時間(正社員・契約社員)、KADOKAWA7.4時間(正社員)、小学館16.0時間(正社員)でした(2026年10月16日更新のデータを加工)。キー局各社は同サイトで公表値を確認できませんでした。広告代理店が入る学術研究,専門・技術サービス業でフルタイムで働く人の平均は月14.2時間(毎月勤労統計調査・2025年)なので、電通・電通デジタルは平均より短い数字です。
デジタル広告領域では、電通グループと旧VOYAGE GROUPの統合で生まれたCARTA HOLDINGSも新卒採用を行っています。
マスコミ就活を勝ち抜く戦略
広告・マスコミは採用数が数名〜数十名と極端に少なく、独自の選考(クリエイティブ試験・作文・面接)が課されます。求められるのは発想力・好奇心・行動力・自分らしさ。学歴も重要ですが、それ以上に「面白い人材か」が問われます。ESや面接で個性と熱意をどう表現するかが勝負。倍率が非常に高いため、早期からのOB訪問PR・業界研究・自己分析の作り込みと、複数の併願戦略が不可欠です。当サイトの判定では、電通デジタルは偏差値65と電通・博報堂に近い位置にいるので、「デジタルなら入りやすい」とは言い切れません。
電通と博報堂の比較は電通 vs 博報堂、就活全体は就活対策まとめもご覧ください。広告・メディア業界全体の個社別序列は、メディア・広告業界の就職偏差値ランキングで確認できます。
この記事のデータの出典
- 電通グループ・KADOKAWA・東宝の有価証券報告書(金融庁 EDINET)
- 博報堂・フジテレビジョン・TBSテレビ・テレビ朝日・電通デジタルの公式採用ページ(2026年10月11〜12日取得)
- 職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日更新)を加工して作成
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年分結果確報」
- 当サイトの就職偏差値データ・就活判定(/tools/hantei)

