技術力だけではシニアの壁を越えられない
ジュニア→ミドルは技術で評価されますが、シニア→テックリード→マネージャーではソフトスキルが評価軸に加わります。本記事では編集部の視点で、エンジニアが磨くべき5つの非技術スキルを公開情報をもとに整理します。転職後30日戦略 もご参考に。
1. テクニカルライティング
(1) ADR (Architecture Decision Record):意思決定の記録。(2) RFC / Design Doc:合意形成のドラフト。(3) PR の説明文:なぜを丁寧に。(4) READMEの完成度:オンボーディングを左右。(5) ポストモーテム:障害学習の促進。書く力は意思決定の質に直結します。
2. 質問する力
(1) 分からないを表明する勇気:早く質問する人ほど成長早い。(2) 具体的な質問:「動かない」より「ここまで試した、こうなった」。(3) 仮説を立てる:「Aだと思うが正しい?」。(4) 『5回なぜ?』:根本原因に近づく。(5) 非攻撃的に:人格でなく事象を問う。
3. ファシリテーション
(1) 会議のゴール設定:何が決まれば成功か。(2) 発言量の調整:声の小さい人を引き出す。(3) 意見の構造化:賛否を整理。(4) 合意のサマリ:誰が何をいつまでに。(5) 時間管理:定刻終了。スクラムのファシリテーションはレベル UP の好機です。
4. 影響力 (Influence)
(1) 立場でなくロジックで動かす。(2) 異論への対応:反論を歓迎する姿勢。(3) 段階的合意:小さなYESを積み重ね。(4) 背景共有:なぜを先に。(5) 感謝の表明:協力者への明示的感謝。シニアエンジニアの影響範囲はコード以外に広がります。エンジニアリングマネージャー面接 もご参考に。
5. メンタリング・教える力
(1) 答えでなくヒント:思考プロセスを促す。(2) 失敗の許容:安心安全な学習環境。(3) 個別化:相手のレベルに合わせる。(4) 進捗の可視化:成長を相手に見せる。(5) 自分の学びにもなる:教えることが最強の学習。1on1 活用術 もご参考に。
身につける順序
(1) ジュニア期:質問する力 + テクニカルライティング(初級)。(2) ミドル期:テクニカルライティング(設計文書) + ファシリテーション。(3) シニア期:影響力 + メンタリング。(4) テックリード/EM期:5つすべて。(5) 習熟は一生かけて:定期的にフィードバックを得る。PDCA改善術 も合わせて。
失敗しがちなパターン
(1) 技術一辺倒で人間関係を疎かに:シニアで頭打ち。(2) 書くのが苦手で口頭依存:非同期チームで困る。(3) 議論で正論を押し付ける:人が動かない。(4) 後輩への突き放し:チーム全体の効率低下。(5) フィードバックを受け取らない:成長停滞。対策は、(1)非技術スキルを意識的に学ぶ、(2)書く習慣化、(3)合意形成スタイル、(4)メンタリングを業務化、(5)定期1on1でフィードバック収集、です。