外資投資銀行は就活の「最高峰」、採用は数名〜十数名の超狭き門
外資系投資銀行(IB)は、就活の最難関にして最高年収の世界です。各社の新卒採用は部門ごとに数名〜十数名と極端に少なく、当サイトの就職偏差値は主要12社で66〜74。本記事では各社の公式採用ページなど確かめられる情報をもとに、主要外資IBの就職難易度・部門・選考の流れ・採用ルートを整理します。
外資投資銀行 就職偏差値ランキング
当サイトに掲載している外資系・独立系の投資銀行12社を、就職偏差値の高い順に並べました。右の列は、各社の新卒向け採用ページに書かれている募集部門です(記載がない社は「—」)。
| 企業 | 就職偏差値 | 公式に書かれている新卒の募集部門など |
|---|---|---|
| ゴールドマン・サックス | 74 | コントローラーズ/エンジニアリング/証券/投資調査/投資銀行/オペレーションズ(部門別採用・併願可) |
| バンク・オブ・アメリカ | 74 | 投資銀行部門・資本市場部門/金融市場部門/グローバルテクノロジー部/グローバルオペレーションズ部 |
| モルガン・スタンレー | 72 | — |
| バークレイズ証券 | 72 | — |
| JPモルガン証券 | 71 | — |
| HSBC証券 | 70 | — |
| シティグループ証券 | 69 | — |
| UBS証券 | 68 | グローバル・バンキング(投資銀行本部)/グローバル・マーケッツ(株式本部・債券本部)/ウェルス・マネジメント |
| ラザード | 68 | — |
| ドイツ銀行 | 67 | — |
| ロスチャイルド | 67 | Graduate/Internship/Insight Week |
| BNPパリバ証券 | 66 | セールス/ストラクチャリング/トレーディング/経済調査(エコノミスト) |
※就職偏差値は当サイトの目安(公開情報をもとにした編集部の推計で、実データではありません)。募集部門は各社の公式採用ページ(2026年10月12日取得、ゴールドマン・サックスは10月16日に確認)の記載です。
上位の2社(ゴールドマン・サックスとバンク・オブ・アメリカ)が74で並び、欧州系や独立系のM&A専門ファームが66〜68に続く形です。ただ、この差は1〜2ポイントの話で、実際の選考では「どの部門を受けるか」のほうがずっと大きく効いてきます。BNPパリバ証券のようにマーケット部門と経済調査だけを募集する会社もあるので、まずは各社の募集部門を見比べてみてください。
部門で仕事も難易度も変わる
| 部門 | 仕事内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| IBD(投資銀行部門) | M&A・資金調達アドバイザリー | 激務・最高年収 |
| マーケット(S&T) | トレーディング・セールス | 市場連動・専門性 |
| リサーチ | アナリスト・調査 | 専門特化 |
| アセットマネジメント | 運用 | 長期・分析 |
公式採用ページで分かる選考の流れと時期
外資IBの選考は「謎が多い」と思われがちですが、じつは公式ページにかなりのことが書いてあります。新卒向けの記載から、選考の流れと時期を抜き出しました。
| 企業 | 選考の流れ(公式の記載) | 時期・インターン(公式の記載) |
|---|---|---|
| ゴールドマン・サックス | マイページ登録 → 応募部門選択・本エントリーシート提出 → テスト受検 → ウェブ面接(録画形式) → 面接 | 2028年卒の本エントリー締切は2026年11月5日23:59。テストはSPI、録画面接は1問2分以内。インターンシップ(短期・長期)あり |
| バンク・オブ・アメリカ | オンラインエントリー → オンラインアセスメント選考 → HireVue → 書類選考 → 面接(グループまたは個人) → 最終面接 | 2028年に国内の大学・大学院を卒業・修了する人が対象。締切はアプリケーションポータルで案内 |
| バークレイズ証券 | — | 2028年卒の応募締切は2026年10月16日(金)23:59。サマーインターンは海外の大学の学生向け |
| UBS証券 | — | 2028年度新卒の入社は2028年4月・7月。海外大学生向けに10週間のサマーインターン |
| BNPパリバ証券 | — | 2028年度の募集期間は2026年9月1日〜10月12日17:00 |
| JPモルガン | — | サマーインターンは10〜12週間で、学部の最終学年の一つ前の学生が対象(グループ全体のページの記載) |
| ロスチャイルド | — | サマーアナリストは主に最終学年の一つ前の学生が対象。枠が埋まりしだい締め切る募集が多いと案内 |
※各社の公式採用ページ(2026年10月12日取得)。「—」は公式ページで選考の流れを確認できなかった社です。
並べてみると、共通点がはっきり見えます。ひとつは、録画面接(ウェブ面接・HireVue)やオンラインのテストが面接の前に置かれていること。もうひとつは、締切がとても早いことです。2028年卒向けの募集が、2026年の9月から10月にはもう締め切られています。大学3年生の秋に気づいたときには、外資IBの本選考の入口がほぼ閉まっている、ということも起こりえます。
サマーインターンの対象を「最終学年の一つ前の学生」と書く会社が多いのも特徴です。日本の学部生なら3年生の夏にあたるので、本文で後述する「3年生前半までに動き出す」という目安は、この公式の書き方とも合っています。
年収は公表されていない、分かる数字だけ見る
外資IBの年収はよく話題になりますが、日本法人は株式を上場していないので、有価証券報告書で平均年収を確かめることができません。当サイトが金融庁のEDINETから集めている有価証券報告書(301社)にも、外資系の投資銀行は1社も入っていません。根拠のない金額を並べるのはやめて、ここでは公的に確かめられる数字だけを見てみます。
厚生労働省の職場情報総合サイト「しょくばらぼ」には、企業が公表した働き方の数字が載っています。外資系では、BNPパリバ証券が有給休暇の取得率87.6%を公表していました。モルガン・スタンレーと三菱UFJの合弁である三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、正社員の月平均の残業時間が22.9時間、有給休暇の取得率が85.0%です。国内の大手証券では、みずほ証券21.9時間、野村證券13.0時間(総合職・嘱託社員の合計)、SMBC日興証券12.6時間、大和証券8.9時間(2025年度)でした。
※出典:職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日更新)を加工して作成。対象の範囲と年度は会社ごとに違います。
ゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの日本法人については、しょくばらぼで残業時間の公表値を確認できませんでした。部門ごとの働き方は会社の平均からは見えないので、気になる部門があれば、その部門で働く人に直接聞くのが確かです。
外資IB内定の採用ルートと戦略
外資IBの採用は3年生のサマーインターンが実質的な本選考です。インターンで高評価を得た学生にそのまま内定が出るため、3年生前半までに動き出すことが必須。求められるのは英語力・財務知識・論理的思考・激務への覚悟です。難関大学の学生が中心ですが、最後は地頭と準備量で決まります。早期に自分の市場価値を把握し、選考対策PRを逆算して進めるために、逆求人PRサイトやエージェントで情報・接点を最大化しておくことが、最難関突破の土台になります。
外資コンサルとの比較は外資コンサルvs外資投資銀行、証券全体は証券会社就職難易度ランキングもご覧ください。
この記事のデータの出典
- 各社の公式採用ページ(ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、バークレイズ証券、UBS証券、BNPパリバ証券、JPモルガン、ロスチャイルド。2026年10月12日取得)
- 職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日更新)を加工して作成
- 就職偏差値は当サイトのデータ(金融業界の就職偏差値ランキング)

