IT エンジニアの転職は 準備の質 で内定率と年収アップ幅が大きく変わります。本稿は 3〜10 年目向けに、転職活動開始から内定承諾までの全工程をロードマップとして整理しました。各工程で押さえるべきポイント・避けるべき落とし穴・所要時間の目安を、公開情報をもとに編集部視点で解説します。
転職活動の全体スケジュール(標準 6 ヶ月)
| 期間 | フェーズ | 主な作業 |
|---|---|---|
| 0〜1 ヶ月 | 準備期 | キャリア棚卸し・市場相場の調査・職務経歴書の作成 |
| 1〜2 ヶ月 | 登録期 | エージェント並行登録(3〜5 社)・カジュアル面談 10〜15 社 |
| 2〜4 ヶ月 | 選考期 | 本選考 5〜10 社・技術試験・面接対策・追加調整 |
| 4〜5 ヶ月 | 内定期 | 内定獲得・年収交渉・条件比較 |
| 5〜6 ヶ月 | 退職期 | 現職への退職交渉・引継ぎ・入社準備 |
※公開情報をもとにした目安。短期集中で 2〜3 ヶ月で完了するケースもあります。
準備期:キャリア棚卸しと職務経歴書
転職活動の成否は 準備期の質 でほぼ決まります。次の 4 つを丁寧に整理してください。
- 技術スキルの棚卸し: 言語・フレームワーク・クラウド・データベースを年数と業務規模で整理
- 成果実績の数値化: 改善前後の数値(処理時間 30% 短縮、月間 PV 200 万達成等)を STAR 法で整理
- 市場相場の調査: ビズリーチ・Findy・LAPRAS で自分のスキルセットの想定オファー額を把握
- 転職軸の明確化: 年収・働き方・技術スタック・成長機会の優先順位を 3 つに絞る
登録期:エージェント並行登録の実務
業界標準は 3〜5 社の並行登録 です。1 社専願では交渉力と選択肢を失います。エンジニア向けの主要サービスは目的別に使い分けます。
- レバテックキャリア: SES から自社開発への転換、年収 500〜800 万円帯
- Geekly: Web 系・ゲーム系の自社開発、年収 600〜1000 万円帯
- ビズリーチ: シニア・マネジメント層のハイクラス、年収 800 万円〜
- Findy / LAPRAS: GitHub・技術ブログから直接スカウト、技術力評価重視
選考期:技術試験と面接対策
技術試験は会社により大きく異なるため、応募企業ごとに対策を組み立てます。
- コーディングテスト: LeetCode の Medium 50 問・AtCoder 緑〜水で基礎力を担保
- システムデザイン面接: シニア以上で必須、設計トレードオフを 60 分で構成する練習
- カルチャー面接: STAR 法で 3〜5 個のエピソードを準備、転職理由を前向きに整理
- 逆質問: 評価される逆質問 5〜10 個をストックしておく
内定期:年収交渉の原則
多くの方が見落とす 内定後の年収交渉 は、適切に行えば 50〜100 万円のアップが現実的です。
- 他社オファーを根拠にする: 並行登録の最大の価値はここで発揮される
- 市場相場データを提示: ビズリーチの平均年収・転職会議の口コミを根拠に
- サインオンボーナス交渉: 基本年収以外の代替条件も交渉対象
- 入社後昇給確約: 入社時年収だけでなく、半年後の見直しを書面化
退職期:円満退職の進め方
内定承諾後は速やかに現職に退職を申し出ます。法的には 2 週間前ですが、業務引継ぎを考慮して 1〜2 ヶ月前 が現実的です。引き止めにあった場合も、転職を決めた本質的理由は変わらないことを忘れず、感情に流されないことが重要です。
関連リンク
転職市場の現状は 2026年エンジニア転職市場、エージェント比較は IT転職エージェント比較、面接対策は 面接対策完全ガイド を参照してください。

