三菱UFJと三井住友は「規模のMUFG」か「スピードのSMBC」か
3メガバンクのうち、就活で最も併願されるのが三菱UFJ銀行と三井住友銀行(SMBC)です。規模・グローバル展開で世界トップ級のMUFG、機動力・収益性・攻めの経営で知られるSMBCという対比が基本です。就職難易度はほぼ互角。本記事では、有価証券報告書・各社の公式採用ページ・厚生労働省の公表データをもとに5軸で比較します。
就職難易度・偏差値の比較
両社とも総合職は就職偏差値65前後の難関です。応募コース(グローバル総合職・特定職・エリア)で難易度が分かれるのはどちらも同じです。
| 項目 | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 |
|---|---|---|
| 就職偏差値(総合職) | 66 | 65 |
| 募集の区分(公式) | 8つの職種別(オープン・カスタマーサービス・トレードビジネス・フィナンシャル・エンジニアリング・システム・デジタル・戦略財務・ウェルスマネジメント・グローバル・マーケッツ) | 10コース(グループリテール・Global Banking・IT・デジタル・グローバルマーケッツ・ガバナンス・クオンツ・データサイエンス・サイバーセキュリティ・リスクアナリスト・オペレーション・プロフェッショナル) |
| 大卒の初任給(公式) | 300,000円(シニアライフプラン支援金30,000円を含む) | 300,000円(オペレーション・プロフェッショナルコースは250,000円) |
| 勤務地(公式) | 募集地区は首都圏・中部圏・関西圏 | 国内外の各営業拠点と本部 |
※就職偏差値は当サイトのデータ(公開情報をもとにした目安)。募集の区分・初任給・勤務地は各社の公式採用ページ(2026年10月12日取得)。コースにより全国転勤・海外駐在の有無と難易度が変わります。
年収の比較
平均年収は三井住友銀行が19.5万円上回ります。ただし平均年齢も三井住友のほうが1.1歳上なので、差はほぼ年齢構成の範囲です。
| 項目 | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 |
|---|---|---|
| 平均年収(有報・銀行単体・2026年3月期) | 914.3万円 | 933.8万円 |
| 平均年齢 | 40.1歳 | 41.2歳 |
| 平均勤続年数 | 15.8年 | 17.5年 |
| 従業員(単体) | 31,691人 | 28,030人 |
※各行の有価証券報告書(2026年3月期・提出会社単体・金融庁 EDINET)。
入口の初任給はどちらも大卒300,000円と同じ額です。ただ三菱UFJ銀行の300,000円には、シニアライフプラン支援金30,000円が含まれています。三井住友銀行はコースによって初任給が変わり、オペレーション・プロフェッショナルコースは250,000円です。「同じ300,000円」でも中身は同じではないので、募集要項の注記まで見比べておくと安心です。
有価証券報告書で見る2行の4年
| 項目(連結) | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 |
|---|---|---|
| 経常収益 2022年3月期→2026年3月期 | 4兆509億円→10兆4,016億円 | 2兆9,905億円→9兆28億円 |
| 純利益 同 | 5,030億円→1兆5,363億円 | 5,682億円→1兆3,972億円 |
| ROE 同 | 4.2%→10.8% | 6.2%→12.0% |
| 連結従業員 同 | 102,767人→122,102人 | 58,041人→71,100人 |
※各行の有価証券報告書(連結の経営指標の推移)。
利益の大きさでは三菱UFJ銀行が上で、2026年3月期の純利益は1兆5,363億円でした。いっぽう、持っているお金に対してどれだけ稼いだかを示すROEは、三井住友銀行の12.0%が三菱UFJ銀行の10.8%を上回り、4年前から一貫して三井住友が高い数字です。本文でふれた「規模のMUFG、収益性のSMBC」という対比は、有価証券報告書の数字でもそのまま確かめられます。連結の従業員は三菱UFJが12万人を超え、三井住友の1.7倍ほどの大きさです。
働き方の公表値と、判定で見た2行
厚生労働省の職場情報総合サイト「しょくばらぼ」の公表値では、正社員の月平均の残業時間は三井住友銀行13.2時間、三菱UFJ銀行21.3時間でした(2026年10月16日更新のデータを加工)。金融業,保険業でフルタイムで働く人の平均13.6時間(毎月勤労統計調査・2025年)と比べると、三井住友は平均並み、三菱UFJは月8時間ほど長い計算です。業界全体の有給休暇の取得率は72.8%(令和7年就労条件総合調査)と、全産業の平均より高めです。
当サイトの就活判定(経験の加点なし)では、2行の結果はまったく同じでした。大学群の目安の1〜3段目は文理とも「十分射程」、4段目からは「挑戦枠」です。メガバンクには採用実績校の傾向を反映した補正を入れているので、4段目以下の人にとっては、偏差値64の日本政策金融公庫や、同じ金融でも判定が「対策次第」に出る会社を併願に入れておくと見通しが立てやすくなります。なお三井住友銀行の28卒向けインターンシップは今夏のみの開催で、大企業営業編は5日間のプログラムでした(公式採用ページ)。日程は年ごとに変わるので、マイページの案内を早めに確認しておくと安心です。
社風・グローバル戦略とキャリア
MUFGは米モルガン・スタンレーやアジアの銀行への出資を通じて、海外に広く事業を展開。SMBCは意思決定が速く、収益性・効率経営とリテール・決済(三井住友カード等)に強みがあります。社風はMUFGが「安定・盤石・大組織」、SMBCが「主体性・スピード・攻め」と対照的です。
| 項目 | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 |
|---|---|---|
| 強み | 規模・グローバル網 | 機動力・収益性・決済 |
| 社風 | 安定・盤石・大組織 | 主体性・スピード・攻め |
| 海外展開 | 世界最大級(米・アジア) | アジア中心に積極展開 |
| 向く人 | 大組織で安定したい | 若くから裁量と速さを求める |
タイプ別おすすめ早見表
| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| 規模×安定×グローバル網を重視 | 三菱UFJ |
| スピード×収益性×主体性を重視 | 三井住友 |
| 世界最大級の金融グループで働きたい | 三菱UFJ |
| 決済・リテール・攻めの経営に惹かれる | 三井住友 |
結論として、規模・グローバルのMUFG、スピード・収益性のSMBCが選び方の軸です。メガバンクはコース選択が難易度・キャリアを左右します。難関の金融を目指すなら、逆求人PRサイトで企業からのスカウトを受けて自分の評価を確かめ、OB訪問PR・早期選考の機会を逃さないのが有効です。3行比較はメガバンク3行の比較、銀行全体は銀行就職難易度ランキングもご覧ください。
この記事のデータの出典
- 三菱UFJ銀行・三井住友銀行の有価証券報告書(2026年3月期・金融庁 EDINET)
- 三菱UFJ銀行・三井住友銀行の公式採用ページ(2026年10月12日取得)
- 職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日更新)を加工して作成
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年分結果確報」「令和7年就労条件総合調査」
- 当サイトの就活判定(/tools/hantei)

