SBIグループは「ネット金融の雄」、急拡大する第4のメガバンク構想
SBIグループは、ネット証券最大手のSBI証券を中核に、銀行・保険・資産運用・地方創生まで急拡大する新興金融グループです。「第4のメガバンク構想」を掲げ、SBI新生銀行や地方銀行との連携を進める成長企業。本記事では公開情報をもとに、主要事業の就職難易度を整理します。
SBIグループ 就職偏差値ランキング
SBIグループは、持株会社のSBIホールディングスに加えて、SBI証券とSBI新生銀行もそれぞれ有価証券報告書を出しています。3社の実データを並べました。
| 項目 | SBI証券 | SBI新生銀行 | SBIホールディングス |
|---|---|---|---|
| 就職偏差値(当サイトの目安) | 62 | 62 | 61 |
| 平均年収(有報・2026年3月期) | 1,021万円 | 856万円 | 1,007万円 |
| 平均年齢・平均勤続年数 | 44.9歳・7.1年 | 42.7歳・13.1年 | 41.3歳・5.7年 |
| 従業員数(提出会社) | 1,111人 | 2,419人 | 389人 |
| 収益(連結・2026年3月期) | 営業収益2,846億円 | 経常収益7,741億円 | 売上収益1兆8,966億円 |
| 純利益(連結・2026年3月期) | 536億円 | 1,134億円 | 4,276億円 |
※各社の2026年3月期有価証券報告書(金融庁 EDINET)。平均年収などは提出会社単体で、SBIホールディングスは持株会社の社員389人の数字です。グループ各社・職種で採用・難易度が異なります。
平均年収はSBI証券が1,021万円で、3社の中でいちばん高く出ています。いっぽう平均勤続年数はSBI証券7.1年、SBIホールディングス5.7年と短く、SBI新生銀行は13.1年です。平均勤続年数は、中途入社が多い会社や社員数を急に増やした会社では短く出るので、この数字だけで「辞める人が多い」と読まないほうが安全です。
仕事の中身も、有価証券報告書に書かれています。SBI証券の事業は、インターネットとコールセンターを通じた株式などの売買注文の取り次ぎ、有価証券の引受け、募集・売出しの取り扱いなどです。店舗での対面営業を中心にする証券会社とは、事業の土台そのものが違うことが分かります。銀行の仕事をしたいならSBI新生銀行、ネットの金融サービスを作る側に回りたいならSBI証券、グループ全体の投資や事業づくりならSBIホールディングス、という分け方が数字と事業内容から見えてきます。
有価証券報告書で見る5年の伸び
SBIグループの特徴は、伸びの速さです。SBIホールディングスの連結の売上収益は、2022年3月期の7,636億円から2026年3月期は1兆8,966億円へ、5年で約2.5倍になりました。SBI新生銀行の経常収益も3,733億円から7,741億円へ約2.1倍、純利益は204億円から1,134億円に増えています。SBI証券の営業収益は1,666億円から2,846億円へ約1.7倍で、純利益は5年続けて増え、536億円になりました。
ただし金融の会社は自己資本比率の水準が事業会社と大きく違い、SBIホールディングスは4.7%、SBI新生銀行は5.0%、SBI証券は3.7%です。預金や顧客の預かり資産を負債として持つ業態なので、メーカーなどと同じ物差しで比べないように気をつけてください。
公式の募集要項で見る新卒採用
新卒の条件は、3社ともかなり具体的に公開されています。SBIホールディングスの総合職は大卒・大学院卒とも月給340,000円(年俸制で年間4,080,000円+残業代・固定残業制度なし、2025年度)で、勤務地は東京と国内外の拠点、入社時期は2026年10月1日〜2027年9月1日の間で選べると書かれています。SBI証券も月給340,000円(年俸制・2025年4月実績)で、総合職(東京都港区)とエリア総合職(埼玉県熊谷市・原則転居なし)に分かれ、採用予定は10〜15名、選考はエントリー・会社説明会・エントリーシート・面接で、応募は随時受け付けています。
SBI新生銀行はコースが細かく、オープンコース、データサイエンティストコース、金融エキスパートコース、ストラクチャードファイナンスコース、リテールエキスパートコース、金融IT・システムコース、事務オペレーションコースに分けて募集しています。SBI証券の採用予定10〜15名という数字を見ると、グループの中核でも新卒の席はかなり限られていることが分かります。
SBIグループの魅力と就活戦略
SBIグループはネット金融の成長性と、伝統的金融(銀行・証券)の安定を併せ持つのが魅力です。メガバンク・大手証券より就職難易度はやや低めですが、急成長中で若手にも裁量があり、フィンテック・地方創生・暗号資産など新領域に挑戦できます。「金融×IT」「金融×新規事業」に興味がある人に向く狙い目のグループ。成長企業ならではのスピード感を求める人に適しています。
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働き方の公表値と、判定で見た3社
厚生労働省の職場情報総合サイト「しょくばらぼ」では、SBI新生銀行が正社員の月平均の残業時間20.9時間・有給休暇の取得率71.0%(2025年度)、SBIホールディングスが正社員と臨時社員で16.6時間と公表しています(2026年10月16日更新のデータを加工)。金融業,保険業の平均はフルタイムで月13.6時間(厚生労働省「毎月勤労統計調査」2025年)なので、どちらも平均より長めです。当サイトの就活判定(加点なし)では3社とも同じ判定で、大学群1〜3段目は文理とも「十分射程」、4〜6段目は「対策次第」でした。
この記事のデータの出典
- SBIホールディングス・SBI証券・SBI新生銀行の有価証券報告書(2026年3月期・金融庁 EDINET)
- 3社の公式採用ページ(2026年10月12日取得)
- 職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日更新)を加工して作成
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年分結果確報」

