結論: 就職難易度はセコム(偏差値61)とALSOK(偏差値60)でほぼ拮抗です。有価証券報告書の平均年間給与はセコム672.9万円・ALSOK622.1万円(2026年3月期)で、セコムがやや高めですが、平均年齢もセコムが約3歳高くなっています。警備を核に医療・保険・地理空間情報まで広げる「社会システム産業」志向のセコムに対し、ALSOKは警備・警備輸送の本業に軸足を置く堅実路線。「事業の広がりを重視するならセコム、警備のプロフェッショナルとして現場に近いキャリアを歩みたいならALSOK」が編集部の目安です。どちらも景気変動に強いストック型ビジネスで、安定志向の就活生から根強い人気があります。
1社ずつの就職難易度・年収・採用の情報は、個社ページにまとめています。セコムの就職難易度/ALSOK(アルソック)の就職難易度
セコムとALSOKの比較表
まず両社の基本データを並べます。偏差値は当サイトの就職偏差値ランキング収載データ(公開情報をもとにした目安)、平均年間給与と従業員数は各社の有価証券報告書の数字です。
| 項目 | セコム | ALSOK(綜合警備保障) |
|---|---|---|
| 就職偏差値(目安) | 61 | 60 |
| 創業 | 1962年(日本初の警備保障会社) | 1965年 |
| 平均年間給与(有報・2026年3月期) | 672.9万円(平均44.5歳・提出会社15,991人) | 622.1万円(平均41.8歳・提出会社11,741人) |
| 従業員数(連結・有報) | 65,094人 | 66,949人 |
| 事業の軸 | 警備・医療・保険・地理空間情報・防災 | 警備・警備輸送・施設管理・介護関連 |
| 上場 | 東証プライム | 東証プライム |
| 働き方 | 東京・ハイブリッド(部門による) | 全国・出社中心 |
※平均年間給与・平均年齢・従業員数は各社の有価証券報告書(2026年3月期・金融庁 EDINET)の数字です。平均年間給与は提出会社(セコム株式会社・ALSOK株式会社)に在籍する社員だけの平均で、有報には職種別・年代別の年収は載っていません。
事業モデルの違い——「社会システム産業」のセコム、「警備専業の雄」のALSOK
セコムは1962年に日本初の警備保障会社として創業し、機械警備(セコム・ホームセキュリティ)で市場を切り拓いてきた業界のパイオニアです。現在は警備を核に、医療・損害保険・地理空間情報・防災・BPOまで事業を広げ、「社会システム産業」を掲げています。総合職は警備現場の理解を土台に、多様な事業部門でキャリアを積める設計です。
一方のALSOK(綜合警備保障)は、機械警備・常駐警備・警備輸送(現金輸送)という警備の本流に強みを持ち、大規模イベント警備の実績でも知られます。近年は施設管理や介護関連へも領域を広げていますが、基本は「警備のプロフェッショナル集団」。体育会系の文化が根付いているとされ、現場主義のカルチャーが好きな人には馴染みやすい環境です。
年収差の背景——職種構成の違いを理解する
比較表の平均年間給与は、総合職・警備職・技術職などをすべて含めた提出会社の社員の平均です。セコムは平均年齢が約3歳高く(44.5歳と41.8歳)、差には年齢の違いも入っています。警備業界の給与は「総合職か現場職か」「本体かグループ会社か」で分かれるため、平均値だけを見て判断するのは早計です。就活で見るべきは自分が応募する職種の初任給・手当(夜勤手当・資格手当など)。ALSOKは採用ページで職種別の初任給を公開しています(2026年度・東京都内勤務の実績で、大学卒の総合職〈機械警備・警備輸送〉は所定内の深夜勤務手当を含めて274,800円、総合職〈営業・技術など〉は243,500円)。同じ職種同士で比べることをおすすめします。
就職難易度と選考の視点
両社とも知名度が高く「安定している会社」という理由で応募が集まりやすいため、選考ではその一歩先——事業をどこまで理解しているかが差になります。セコムなら警備以外の事業(医療・保険・地理空間情報など)まで含めた「社会システム産業」構想への共感、ALSOKなら警備輸送やイベント警備など本業の現場への具体的な関心を、自分の経験と接続して語れるかがポイントです。「なぜ警備業界か」「なぜもう一方ではないのか」は事実上必ず問われる質問として準備しておきましょう。
選考対策で差がつく3つの準備
1. ストック型ビジネスの強さを説明できるようにする。警備契約は月額課金の積み上げ型で、景気変動に強い収益構造です。この「ストック型」の意味を自分の言葉で説明できると、業界研究の深さが伝わります。
2. 人手不足×テクノロジーの文脈を押さえる。警備業界は人手不足が続く一方、画像解析・ロボット・ドローンによる省人化投資が加速しています。「人からテクノロジーへ」の転換期であることを踏まえ、自分がどう貢献したいかを語れると強いでしょう。
3. 配属・勤務形態のリアルを確認する。総合職でも初期は現場配属が一般的です。夜勤・シフト勤務の有無や転勤の範囲は職種で大きく異なるため、説明会・OB訪問で確認し、納得した上で志望動機に落とし込みましょう。特に女性の就活生は、機械警備の遠隔監視やデータ部門など出産・育児と両立しやすい職域が広がっているかも確認しておくと、長期のキャリアを描きやすくなります。
どっちが向いている?タイプ別の目安
セコムが向く人: 警備を入口に医療・保険・データなど幅広い事業に関わりたい人、待遇水準を重視する人、テクノロジーによる社会課題解決に関心がある人。
ALSOKが向く人: 警備・セキュリティの現場に近いキャリアを歩みたい人、体育会系の気風やチームワーク文化に馴染みやすい人、全国で社会の安全を支える実感を持ちたい人。
両社は併願先として定番の組み合わせで、志望動機の軸(事業の広がりか警備専業か)を描き分けることが重要です。電力・ガス・鉄道など他の社会インフラ企業との併願も相性が良く、各社の難易度はインフラ業界の就職偏差値ランキングで一覧できます。自分の性格タイプと企業カルチャーの相性は16タイプ企業マッチング診断でも確認してみてください。
※本記事の偏差値は公開情報をもとにした編集部の目安であり、各社の公式評価ではありません。平均年間給与・従業員数は有価証券報告書(2026年3月期)、ALSOKの初任給は同社の新卒採用ページ(2026年10月12日取得)の数字です。採用情報は必ず各社採用サイトの一次情報を確認してください(採用情報の確認日: 2026-07-20)。
訂正(2026年10月22日):この記事の以前の版では、当サイトの推計による「想定年収レンジ」(セコム520〜950万円・ALSOK380〜750万円)と、概数の従業員規模(約67,000人・約40,000人)を載せていました。推計の方法と元データを示せないため削除し、有価証券報告書の平均年間給与(平均年齢・人数つき)と連結従業員数に置き換えました。

