ブログ・アフィリエイトは、AIが記事を書ける時代になっても続けられる副業です。ただ、検索で読まれるための考え方や、守るべきルールは数年で大きく変わりました。この記事では、Googleの公式の説明や、消費者庁・国税庁の情報(2026年10月22日に確認)をもとに、2026年に始めるときの段取りと注意点を整理します。
アフィリエイトの基礎
仕組み
- ブログ記事に アフィリエイトリンク を設置
- 読者がリンクをクリック・購入
- 広告主から 報酬 が支払われる
主な収益源
- アフィリエイト(成果報酬)
- Google AdSense(ページの内容などに合わせて表示される広告)
- アドネットワーク(複数の広告をまとめて配信)
- 記事広告(PR記事)
- 自分の商品・サービスの販売(教材・相談など)
主なASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)
ASPは、広告主とブログを仲立ちするサービスです。扱う案件や条件はASPごとに違い、同じ広告主が複数のASPに出していることもあります。
国内の主なASP
- A8.net、もしもアフィリエイト、バリューコマース、アクセストレード、afb(旧アフィリエイトB)、TCSアフィリエイト、Link-A など
大手のプラットフォーム
- Amazonアソシエイト(Amazonの商品)
- 楽天アフィリエイト(楽天市場の商品)
- Google AdSense(広告の枠を置く形)
海外
- Awin、Impact など
どのASPも、登録の審査や、扱いを禁じている表現・ジャンルを規約で決めています。登録する前に規約を読んでおくと、あとで困りにくいです。
収益化までのロードマップ(段取りの例)
かかる期間は、ジャンルや記事の数、検索の競合で大きく変わります。期間の目安を示す公的なデータはないので、下は「何をどの順番でやるか」の例として見てください。
Phase 1: 立ち上げ
- ジャンルを決める
- ドメイン取得・サーバー契約
- WordPress を用意する
- 最初の記事を書きためる
Phase 2: SEOの土台づくり
- キーワード(読者が検索する言葉)を選ぶ
- 記事の質を上げる
- 内部リンクを整える
Phase 3: 収益化の準備
- 検索からの流入を確かめる(Search Console など)
- 記事に合うアフィリエイト案件を選ぶ
- ASP を使い分ける
Phase 4: 安定させる
- 専門をしぼる
- 読者に合った案件を選び直す
- メディアとして育てる
Phase 5: 広げる
- 複数サイトの運営
- チームで運営する
- 法人化を考える
ジャンルの選び方(編集部の見方)
成果報酬の額は案件ごとに違い、同じ案件でも時期によって変わります。下の分け方は数字の裏づけがある統計ではなく、編集部の見方です。実際の報酬額は、各ASPの案件ページで確かめてください(見るには会員登録が必要なことが多いです)。
報酬が高めになりやすいジャンル
- クレジットカード
- FX・証券口座
- 転職エージェント登録
- 脱毛・美容医療
- ウォーターサーバー
- オンライン英会話
- VPN・セキュリティ
中くらいのジャンル
- 通信回線(光回線・SIM)
- 動画配信サービス
- 食品宅配
- 副業・スクール
報酬が低めになりやすいジャンル
- 物販(Amazon・楽天)
- 書籍
- ガジェット
専門をしぼる理由
Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」というページで、検索の仕組みは、検索順位を操作するためではなく、人の役に立つように作られた信頼できる情報を上に出すよう設計されていると説明しています。同じページには、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)のうち信頼性がもっとも大事であること、E-E-A-T そのものは順位を直接決める要因ではないことも書かれています。
自分の記事を見直すときの質問として、次のようなものが挙げられています。
- 実体験や深い知識(実際に商品やサービスを使った、その場所を訪れたなど)がはっきり示されているか
- 独自の情報・レポート・研究・分析があるか
専門をしぼると、この「実体験」や「独自の情報」を積み重ねやすくなります。これが、何でも書く総合ブログより、テーマをしぼったブログをすすめる理由です(編集部の見方)。
専門のしぼり方の例
- 「ファクタリング専門」
- 「30代女性転職専門」
- 「プログラミングスクール比較専門」
- 「特定の病気の闘病ブログ」
AI時代の考え方
AIで簡単に作れてしまう記事
- ほかの記事をまとめただけの記事
- 基本情報をなぞっただけの説明記事
- 競合の記事の写し
人が書く意味が残る記事
- 実体験にもとづく記事
- 専門家による解説
- 自分で集めたデータ
- 読者とのやり取り(コミュニティ)
AIの上手な使い方
- 構成案づくり(時短)
- 誤字脱字のチェック
- 多言語への展開
- データの整理・分析
Google検索の動き(公式の発表から)
- スパムに関する新しいポリシー(2024年3月5日の発表): 「期限切れのドメインの不正使用」「大量生成されたコンテンツの不正使用」「サイトの評判の不正使用」の3つが加わりました。サイトの評判の不正使用は2024年5月5日から適用されています
- AI による概要(2024年8月16日の発表): 検索結果の上にAIがまとめた概要を出す機能を、日本など6か国に広げると発表されました
- AIで作った記事の扱い: Googleは、AIを使ったかどうかではなく内容で評価すると説明しています(2023年2月8日)。順位を操作する目的で価値のないページを大量に作ることは、上の「大量生成されたコンテンツの不正使用」にあたります
対応策
- 誰が書いたか、どんな経験があるかを示す
- 一次情報(自分で調べたデータ・体験)を入れる
- 古くなった情報を直す
- 読みやすさ(表示の速さ・スマホでの見やすさ)
必要な投資
初期投資
- ドメイン(年額)
- レンタルサーバー(月額)
- WordPress テーマ(無料のものと有料のものがある)
月額ランニングコスト
- サーバー代
- ASP: 無料
- 有料の画像・アイコン素材を使う場合はその代金
学習投資
- 書籍・教材
- セミナー・コミュニティ(有料のものは必須ではない)
金額は事業者・プラン・契約期間で変わるので、申し込む前に各社の公式の料金ページで確かめてください。訂正(2026年10月22日):初版では「ドメイン 1,000-3,000円/年」「サーバー 1,000-2,000円/月」「初期費用合計 2-5万円」「月額 1,000-3,000円」などの金額の幅を載せていましたが、根拠を示せないため削除しました。
関連資格・スキル
| スキル | 内容 |
|---|---|
| SEO | キーワード・E-E-A-T |
| ライティング | 文章構成・読者ニーズ |
| WordPress | サイト構築・カスタマイズ |
| HTML/CSS | デザイン調整 |
| 写真撮影 | 独自画像 |
| データ分析 | Google Analytics・Search Console |
| マーケティング | 商品理解・販売心理 |
法律と規約
ステルスマーケティングの規制(2023年10月1日から)
消費者庁は、2023年10月1日から、広告であることを隠した宣伝(ステルスマーケティング)が景品表示法違反になったと説明しています。規制の対象は、商品やサービスを提供する事業者(広告主)です。とはいえ、広告主やASPの規約で、広告であることがわかる表示を求められることがあります。記事の冒頭やリンクの近くに「広告」「PR」とわかるように書いておくと安心です。
ほかに気をつけたい法律
- 薬機法: 化粧品や健康食品で、医薬品のような効果をうたう表現はできません
- 景品表示法: 実際よりも良く見せる表示(優良誤認)や、有利に見せる表示(有利誤認)の禁止
- 著作権法: 画像や文章の無断転載をしない。引用はルールを守る
- 個人情報保護法: 問い合わせフォームやメールマガジンで個人情報を扱うとき
- 特定商取引法: 自分の商品やサービスをネットで売るとき
お金・健康などのジャンル(YMYL)
- 金融・医療・法律・健康のように、読者の暮らしに大きく関わるジャンルは、とくに正確さが求められます。公的な情報で確かめてから書き、必要なら専門家に確認してもらいましょう
ASPの規約
- 規約に反すると、提携の解除や報酬の取り消しにつながることがあります
確定申告と税金
会社員の副業の場合
- 給与を1か所から受けている会社員は、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です(国税庁 タックスアンサー No.1900)。「所得」は収入から経費を引いた額です
- 所得税の確定申告がいらない場合でも、住民税の申告は必要になることがあります。住んでいる市区町村の案内で確かめてください
- アフィリエイトの所得は、雑所得か事業所得になります。どちらになるかは、事業としての実態によって決まります
経費になるもの
- サーバー・ドメイン
- 書籍・教材
- 通信費
- 取材費・出張費
- 機材(PC・カメラ)
消費税とインボイス
- 基準期間(個人は前々年)の課税売上高が1,000万円以下なら、原則として消費税の納税は免除されます。ただ、前年の1月〜6月の課税売上高(給与などの支払額で判定することもできる)が1,000万円を超えると免除されません
- 適格請求書発行事業者(インボイス)の登録をすると、売上が1,000万円以下でも消費税の納税が必要になります(国税庁 タックスアンサー No.6501)
関連カテゴリ・ガイド
30〜40代の進め方
今の仕事の知識を発信する
- 業界の専門知識をブログにする
- 信頼される情報と、検索からの流入を両方つくる
副業から独立へ
- 副業の収入が安定してから、独立するかを考える
- メディアの事業にする
- 法人化を考える
副業として続ける
- 本業と両立しながら続ける
訂正(2026年10月22日・追記): ASPの「最大手」「高単価」などの根拠のない言い回し、ロードマップの期間(「0-3ヶ月」など)と「最初の20-30記事」、「年間20万円超で確定申告必須」(会社員の給与以外の所得の話で、収入ではなく所得で判定します)、「法人化は年収1,000万円超」を、公式の情報に合わせて直すか削除しました。E-E-A-T の説明も、Google の公式の説明(順位を直接決める要因ではない)に合わせました。
出典・確認日
- Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」「2024 年 3 月のコア アップデートとスパムに関する新しいポリシー」(2024年3月5日)
- Google「AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法」(2024年8月16日)
- 消費者庁「ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制」
- 国税庁 タックスアンサー「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」「No.6501 納税義務の免除」
- 確認日はいずれも2026年10月22日です

