結論: 3メガ損保の就職偏差値は62〜65です。東京海上日動が65で頭ひとつ抜け、三井住友海上とあいおいニッセイ同和が63、損保ジャパンが62と続きます。有価証券報告書の平均年収は東京海上日動906.0万円、三井住友海上814.9万円、あいおいニッセイ同和758.1万円、損保ジャパン741.7万円です(2026年3月期)。三井住友海上とあいおいニッセイ同和は、2027年4月1日に合併して「三井住友海上あいおい損害保険」になる予定です。
損保は「3メガグループ」に集約、就職難易度は東京海上が頭一つ抜ける
損害保険業界は東京海上ホールディングス・SOMPO(損保ジャパン)・MS&AD(三井住友海上+あいおいニッセイ同和)の3メガグループに集約されています。就職難易度は東京海上日動が頭一つ抜けた人気・難関で、損保ジャパン・三井住友海上が続きます。損保は法人営業・損害サービス・グローバルM&Aなど仕事の幅が広く、生保とはキャリアが異なります。本記事では、有価証券報告書・各社の公式採用ページ・厚生労働省の公表データをもとに整理します。
損害保険会社 就職偏差値ランキング
下表は主要損保の就職偏差値と、有価証券報告書に載っている平均年収です。東京海上日動が就職偏差値65で国内損保のトップ、外資ではAIG損害保険も65に並びます。
| 企業 | グループ | 就職偏差値 | 平均年収(有報) |
|---|---|---|---|
| 東京海上日動 | 東京海上HD | 65 | 906.0万円 |
| AIG損害保険 | 米AIG | 65 | — |
| チューリッヒ保険 | スイス系 | 64 | — |
| 三井住友海上 | MS&AD | 63 | 814.9万円 |
| あいおいニッセイ同和 | MS&AD | 63 | 758.1万円 |
| 損保ジャパン | SOMPO | 62 | 741.7万円 |
※就職偏差値は当サイトのデータ(公開情報をもとにした目安)。平均年収は各社の有価証券報告書(2026年3月期・提出会社単体)の平均年間給与で、管理職を含む全社員の平均です。外資の日本法人は有価証券報告書の数字がないため「—」にしています。
損保の仕事と生保との違い
損保は「事故・災害に備える保険」を扱い、法人営業の比重が高いのが特徴です。生保が個人の生涯設計を扱うのに対し、損保は企業のリスクマネジメント・自動車・火災・新種保険など多様な領域を担います。
| 項目 | 損害保険 | 生命保険 |
|---|---|---|
| 主な商品 | 自動車・火災・賠償・企業保険 | 死亡・医療・年金 |
| 営業対象 | 代理店・法人中心 | 個人・法人 |
| 特徴的な仕事 | 損害サービス(事故対応) | 資産運用・数理 |
| グローバル | 海外M&Aが活発 | 海外展開拡大中 |
有価証券報告書で見る4社の年齢・勤続・人数
| 企業 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続 | 従業員(単体) |
|---|---|---|---|---|
| 東京海上日動 | 906.0万円 | 42.6歳 | 13.1年 | 16,064人 |
| 三井住友海上 | 814.9万円 | 42.2歳 | 14.8年 | 12,731人 |
| あいおいニッセイ同和 | 758.1万円 | 44.6歳 | 16.4年 | 12,515人 |
| 損保ジャパン | 741.7万円 | 45.6歳 | 16.7年 | 20,116人 |
※各社の有価証券報告書(2026年3月期・提出会社単体・金融庁 EDINET)。
並べてみると、少し意外な形をしています。平均年収がいちばん高い東京海上日動は、平均勤続が13.1年と4社でいちばん短く、いちばん低い損保ジャパンは平均年齢45.6歳・勤続16.7年と、4社でいちばん長いんです。ふつうは年齢や勤続が上がるほど平均年収も上がるので、年齢や勤続では説明しにくい差で、会社ごとの給与の水準そのものが違うと考えられます。偏差値の順番(東京海上日動65>MS&AD 2社63>損保ジャパン62)と年収の順番は、ほぼ一致しました。
三井住友海上とあいおいニッセイ同和は2027年4月に合併予定
MS&ADグループの2社は、2026年2月に合併契約を結んでいます。あいおいニッセイ同和損害保険の臨時報告書によると、2027年4月1日を効力発生日として、三井住友海上を存続会社とする吸収合併を行い、合併後の商号は「三井住友海上あいおい損害保険株式会社」になる予定です(株主総会の承認と関係当局の認可などが条件)。
2社の単体の従業員を足すと25,246人で、東京海上日動(16,064人)や損保ジャパン(20,116人)を上回る規模になります。予定どおり進めば、2028年4月に入社する人は合併後の会社に入ることになります。説明会では、配属やコースの仕組みが合併でどう変わるかを確認しておくと安心です。
公式採用ページで見る初任給とコース
| 企業 | 初任給(公式) | 募集コース・職種(公式) |
|---|---|---|
| 東京海上日動 | 大卒 転居転勤なし293,780円/転居転勤あり393,780〜427,780円(Myチャレンジ・インセンティブ2万円を含む) | オープン・EDGE・損害サービス・オペレーションマネジメント・SPEC(IT戦略・資産運用・アクチュアリー) |
| AIG損害保険 | 大学卒370,577円(固定残業代92,644円・42時間分を含む) | 損害サービス(保険金支払)・代理店営業・商品開発/アンダーライティング |
| 損保ジャパン | 技術アジャスター(本拠地勤務コース)275,460円(初任手当43,500円を含む) | 技術調査系の職員(技術アジャスター)など |
| チューリッヒ保険 | — | 損害サービス部門・ホールセール事業本部 |
※各社の公式採用ページ(2026年10月12日取得)。三井住友海上・あいおいニッセイ同和の初任給は当サイトで取得できていません。
東京海上日動の数字は、損保就活の考え方がよく出ています。同じ大卒でも、本拠地から転居を伴う転勤があるかどうかで、初任給に10万〜13.4万円の差がつくんです。転勤を受け入れるかどうかが、入口の月給にそのまま反映される仕組みです。選考は、エントリーシート・適性検査に加えて大学の成績データの登録があり、そのあと面接が複数回と案内されています。
働き方の公表値と、業界の平均
厚生労働省の職場情報総合サイト「しょくばらぼ」の公表値では、残業はあいおいニッセイ同和7.7時間(基幹的な職種)、損保ジャパン9.4時間(全社員)、三井住友海上11.0時間(基幹的な職種)、東京海上日動12.9時間(基幹的な職種)でした(月平均・法定時間外労働と休日労働の合計。2026年10月16日更新のデータを加工)。4社とも、金融業,保険業でフルタイムで働く人の平均13.6時間(毎月勤労統計調査・2025年)を下回っています。
業界全体では、有給休暇の取得率が72.8%(令和7年就労条件総合調査)、大卒の3年以内離職率が25.0%(2022年3月卒)で、どちらも全産業の平均より働き続けやすい数字です。当サイトの就活判定(経験の加点なし)では、東京海上日動は大学群の目安の4段目で「対策次第」、5段目から「挑戦枠」。三井住友海上・あいおいニッセイ同和・損保ジャパンは4〜6段目まで「対策次第」が続き、AIG損害保険は4〜5段目が「挑戦枠」、6段目は「かなりの背伸び」でした。文系・理系で差はありません。
コース別採用と選び方
損保もメガ損保ではグローバルコース(全国・海外)とエリアコース(地域限定)でコース別採用を行っています。グローバルコースは海外M&A・本社企画など幹部候補ルートで難関、エリアコースは地域営業中心で相対的に入りやすい構造です。損保は海外M&Aで世界的な保険グループへ成長しており、グローバル志向の人には大きなチャンスがあります。安定×グローバルなら東京海上、独自戦略なら損保ジャパン(SOMPO)・MS&ADが選び方の軸です。
生保との比較は大手生保vs大手損保の比較、生保各社の難易度は生命保険会社の就職難易度、金融業界全体は金融業界の就職偏差値ランキングで確認できます。個社は損保ジャパンなどの個社ページもご覧ください。
この記事のデータの出典
- 各社の有価証券報告書(2026年3月期・金融庁 EDINET)
- あいおいニッセイ同和損害保険「臨時報告書」(2026年2月13日提出・金融庁 EDINET)
- 各社の公式採用ページ(2026年10月12日取得)
- 職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日更新)を加工して作成
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年分結果確報」「令和7年就労条件総合調査」「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」
- 当サイトの就活判定(/tools/hantei)

