ESの締め切りが近づくと、「先輩はこの設問に何を書いたんだろう」「面接ではどんなことを聞かれたんだろう」と気になってきますよね。そんなときに名前が挙がりやすいのが、内定者のESや選考体験記を読める就活会議PRです。
この記事では、就活会議で何が読めるのか、誰が登録できるのか、お金はかかるのか、投稿はどう扱われるのかを整理します。そのうえで、使うときに気をつけたいことをまとめました。書いてあるのは、公式サイトと運営会社のページで確認できたことだけです(情報確認日: 2026年9月26日)。口コミや体験談の引用はしていません。読むだけで終わらせず、自分の選考対策にどうつなげるか。そこまで一緒に考えていきましょう。
就活会議の基本情報(公開情報で分かる範囲)
- 運営会社:就活会議株式会社(東京都新宿区、2020年7月1日設立)。大株主はポート株式会社(100%)と会社概要に記載されています
- 社員・元社員の口コミの出どころ:株式会社リブセンスが運営する「転職会議」の口コミを転載したもの、と公式のよくある質問に書かれています
- 対象:四年制大学・大学院・短大・高等専門学校・専門学校相当に在学中の就活生。海外の学校も対象です。卒業後は利用できない仕様と案内されています
- 利用料:無料。「年会費や閲覧にかかる使用料等も一切必要ございません」とあります
- 使い方の形:Webとアプリで閲覧する口コミサイト。面談はありません。コンテンツを読むには学生認証が必要です
- 取得元と確認日:公式サイトのトップ・会員登録ページ・よくある質問・投稿ガイドライン・投稿の信頼性への取り組み・運営会社ページ(2026年9月26日に確認)。公式サイト
掲載の規模について、公式サイトのトップには「145,636社の登録企業と1,170,064枚のES・体験記」、別の箇所に「349,008件の通過ES」と書かれています(どちらも運営会社の案内・2026年9月26日時点の表示)。
特徴①:先輩のESと選考体験記を、企業ごとに読める
いちばんの中身は、実際に選考を受けた学生が投稿したESと体験記です。投稿として募集されているのは「選考体験記」「インターン体験記」「エントリーシート」「企業の評価・口コミ」「企業研究レポート」「自己PR」の6種類。これに加えて、同級生が今の選考状況を書き込む「就活速報」や、社員・元社員の口コミ、就活記事、AIに質問できる「就活QAラボ」もあります。
読者にとって何が変わるかというと、「何を聞かれるか分からない」状態から抜け出せることです。設問の傾向、面接の回数、どんな深掘りがあったか。これが分かるだけで、準備の優先順位がつけやすくなります。ここ、地味に大きいんです。
ただ、読めるのは「その人が書いたこと」です。通過したESをそのまま真似しても、自分の経験とかみ合わなければ面接で深掘りされたときに苦しくなります。構成や話の順番を参考にして、中身は自分の言葉で書く。この使い方がいちばん効くと思います。書き方の基本はAIを使ったESの添削のやり方でも触れています。
特徴②:投稿を確かめる仕組みを公開している
口コミサイトでいちばん気になるのは、「その投稿は本当なのか」ですよね。就活会議は、この点の取り組みを専用のページで説明しています。会員登録のときに、学校から配布されたメールアドレスか学生証で在籍を確認する。ESや体験記の投稿ごとに、選考結果の通知など、選考を受けたことを示す画像の提出を求める。専門スタッフの目視とツールの解析で審査してから載せる。こうした流れです。
同じページには、半年間に投稿された約50,000件のうち1,478件を「生成AIを悪用して作成された虚偽の投稿」と判定して却下した、とも書かれています(集計期間:2025年12月〜2026年5月・運営会社の案内)。これ、正直ちょっと驚きました。審査があることと、それでも疑わしい投稿が一定数届くこと。その両方が分かる数字だと思います。
とはいえ、審査は「その人が本当に選考を受けたか」を確かめるものです。書かれた感想が自分にも当てはまるかどうかまでは保証されません。そこは次の注意点で詳しく見ていきます。
注意点①:体験記は主観で古いこともあり、読むだけでは進まない
投稿者の卒年と選考の時期を確かめる
体験記や口コミは、一人の学生がその年に受けた選考の記録です。面接官との相性や、その日の雰囲気にも左右されます。それに、投稿は来年以降の就活生が読めるように掲載され続けます。つまり、数年前の選考フローがそのまま残っていることもあるんです。
なので、読むときは投稿した人の卒年と選考の時期を必ず確かめるのがおすすめです。複数の投稿で同じことが書かれていれば、傾向として受け取ってよさそうです。一人だけが書いていることは「そういうこともあった」くらいにとどめておきましょう。選考フローの最新の情報は、企業の採用ページで確かめるのが確実です。
読んだら1つ反映する、を区切りにする
ESや体験記は、読み始めると止まらなくなります。気づいたら夜中まで読んでいて、自分のESは1行も進んでいなかった。そういうことも起こりがちです。
読む時間には上限を決めておきましょう。そのうえで、読んだら必ず「自分のESに1つ反映する」「面接で聞かれそうな質問を1つメモする」ところまでやる。この区切りをつけるだけで、情報集めが対策に変わります。面接の準備全体は面接対策の完全ガイドにまとめています。
注意点②:登録で伝える情報と、投稿するときの気づかい
登録のあとに届く連絡
会員登録では、メールアドレスとパスワードのあとに「基本情報・学校情報・希望条件・就活状況」とプロフィールを入力し、学生認証へ進む流れです。公式のよくある質問では、次のことも案内されています。
- 会員登録のときに同意した人を対象に、新卒支援サービスへの情報提供(同時登録)を行っている。就活会議のメール配信を止めても、同時登録先からのメールは止まらない
- 就活イベントの案内や就活状況の調査などで、電話やメールで連絡することがある。電話の案内はマイページからは止められず、問い合わせフォームから依頼する
- 登録した経歴や就活状況をもとに、企業からの「オファー」が届く。設定から止められる
どれも公式に書かれていることで、同意なしに情報を渡すことはないとも明記されています。だからこそ、登録画面の同意欄は一つずつ読んでから進めるのがおすすめです。連絡が増えてほしくない方は、登録を終えたらすぐにメール配信の設定を見直しておくと安心です。
投稿するなら、企業の目と個人の特定に気をつける
よくある質問によると、「就活速報」は会員の就活生だけが読めるものの、一部の企業の担当者も閲覧できるそうです。ただし、自社について書かれた内容は見られない仕組みだと案内されています。また、就活速報は一度投稿すると修正できず、誤りがあれば削除の依頼になります。
投稿ガイドラインでは、面接官の名前など個人が特定できる内容や、事実を確かめられない内容は載せないとしています。投稿するときは、自分の氏名や所属ゼミのように、自分が特定されやすい情報も書かないようにしておきましょう。選考中の企業については、結果が出てから投稿するほうが落ち着いて書けると思います。
向いている人・向いていない人
向いている人:志望企業のES設問や面接の流れを先に知っておきたい方/複数の体験記を読み比べて、傾向をつかみたい方/自分の選考が終わったあと、後輩のために記録を残してもいいと思える方。
向いていない人:すでに卒業している方(在学中の方が対象のため、既卒・第二新卒の方は第二新卒の転職ガイドから進め方を見てみてください)/誰かに直接ESを見てもらいたい方/情報を読み始めると止まらなくなりがちな方。
登録する前に確認したい質問リスト
- 自分の学校と在籍状況は、登録の対象に入っているか(四年制大学・大学院・短大・高専・専門学校相当)
- 学校配布のメールアドレスを持っているか。持っていないなら、学生証での認証に進めるか
- 登録画面で、新卒支援サービスへの同時登録に同意するかどうか
- 電話やメールの案内、企業からのオファーを受け取りたいかどうか
- 読みたい企業の体験記は、何年卒の投稿が中心か
- 投稿もするつもりなら、投稿ガイドラインと証明画像の条件を読んだか
3番目と4番目は、あとから設定を変えるより最初に決めておくほうがずっと楽です。登録は数分で終わるので、焦らず画面を読みながら進めましょう。
申し込む前のチェックリスト
- 志望企業を3〜5社にしぼって、読む企業のリストを作っておく
- 読む時間の上限を決めて、読んだら自分のESに1つ反映するルールにする
- 面接の準備の全体像を面接対策の完全ガイドで押さえておく
- 口コミサイトだけで足りないと感じたら、人に相談できるサービスは就活エージェントの使い方で、ほかの就活サイトは新卒就活サイトの比較で見ておく
- 登録後すぐにメール配信とオファーの設定を見直す
まとめ:判断の目安
就活会議は、在学中の学生なら無料で使える口コミサイトです。先輩のESや選考体験記、同級生の選考状況、社員・元社員の口コミまで、企業ごとに読めます。投稿を確かめる仕組みも公開されています。一方で、読めるのはあくまで一人ひとりの記録で、年度が古いものも残っています。
なので順番としては、まず志望企業をしぼって、最新の年度の体験記から傾向をつかむ、そのうえで自分のESと面接の準備に落とし込むのがおすすめです。読んだ情報を自分の言葉に直して初めて、選考で使える武器になります。それでも一人で進めるのが不安なら、人に相談できるサービスと組み合わせてみてください。
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・対象条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

