NTTデータとアクセンチュアは「大規模SIの安定」か「デジタルコンサルの成長」か
IT業界で人気のNTTデータとアクセンチュア。官公庁・金融の超大規模システムを担うNTTデータ、デジタル変革(DX)を実装まで手がける外資総合コンサルのアクセンチュアという対比が基本です。本記事では、両社の公式採用ページに書かれた給与・職種・勤務地と、厚生労働省の公表データで比べます。
就職難易度・年収の比較
当サイトの就職偏差値はアクセンチュアが65、NTTデータが62です。年収は、2社とも日本法人の有価証券報告書(有報)の数字がないため、ここでは両社が公式採用ページに出している新卒の給与で比べます。
| 項目 | NTTデータ | アクセンチュア |
|---|---|---|
| 就職偏差値 | 62 | 65 |
| 新卒の給与(公式) | 学士卒 月300,000円/修士了 月312,000円(2026年4月の予定額) | 年額基本給4,800,000円(月400,000円)〜5,509,000円(月459,084円) |
| 賞与の書き方 | 年2回(6月・12月) | 標準年収額(賞与・手当込みの理論値)663万円〜754万円 |
| 新卒の職種 | SE、コンサル、R&D、ファシリティマネジメント、スタッフ | 戦略コンサルタント、ビジネスコンサルタント、エンジニア、AI&Dataアーキテクト、クリエイティブ |
※NTTデータは新卒採用サイトの募集要項(2026年10月16日確認)、アクセンチュアは公式キャリアページの2028年卒向け記載(2026年8月時点の支給予定額、2026年10月16日確認)。就職偏差値は当サイトの目安です。
月の金額だけを見るとアクセンチュアが10万円ほど高く見えますが、書き方の前提が違います。アクセンチュアは年額基本給を12で割った金額で、賞与は「標準年収額」の中に含めて示しています。NTTデータは月給とは別に年2回の賞与があり、その額は採用ページに書かれていません。そのため、年収で単純に比べることはできません。比べるなら、NTTデータの説明会や面接で賞与の目安を確かめるのが確実です。アクセンチュアの中では、戦略コンサルタント職とAI&Dataアーキテクト職が年額基本給5,509,000円、ほかの3職種が4,800,000円と、職種で金額が分かれています。
勤務地と働く時間の仕組み
NTTデータの勤務地は本社のある東京都江東区豊洲など首都圏が中心で、業務によって関西など国内の拠点や海外拠点になることもあると書かれています。勤務はフレックス(コアタイム10:00〜12:00と13:00〜15:00)で、裁量労働制(みなし7時間30分)も入っています。住宅補助は、首都圏で35歳以下の独身者に月42,500円です。
アクセンチュアは職種ごとに勤務地を示していて、エンジニア職は北海道・仙台・福島・前橋・東京・名古屋・関西・福岡、戦略コンサルタント職は東京のみです。地方の拠点で働く選択肢が職種によって用意されている点は、NTTデータとの違いです。
会社の大きさも見ておきましょう。しょくばらぼに登録された企業規模は、NTTデータが13,189人、アクセンチュアが23,000人です。国の統計では、令和4年3月に大学を卒業して情報通信業に就職した人の3年以内の離職率は27.2%で、大卒全体の33.8%より低めです。どちらの会社に入るにしても、職種と勤務地の決まり方を入社前に知っておくと、入ってからの「思っていたのと違う」を減らせます。
仕事・社風の違い
働き方の公表データは、厚生労働省の「しょくばらぼ」で確かめられます。
| 企業 | 月平均の残業時間 | 有給取得率 | 注記 |
|---|---|---|---|
| NTTデータ | 29.5時間 | 公表なし | 正社員。所定内労働は1日7.5時間 |
| アクセンチュア | 公表なし | 77.0% | — |
| NEC | 7.1時間 | 64.2% | 正社員。2025年度実績 |
| 富士通 | 7.6時間 | 公表なし | すべての雇用区分を含む |
| SCSK | 3.9時間 | 公表なし | 正社員 |
※職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日取得)を加工して作成。会社ごとに公表している項目が違うため、「公表なし」が混ざります。
NTTデータの月29.5時間は、国の毎月勤労統計調査(2025年)で見た情報通信業の一般労働者の所定外労働時間(月16.5時間)より長い水準です。アクセンチュアは残業時間を公表していませんが、有給取得率77.0%は、令和7年就労条件総合調査の情報通信業(66.9%)より高い値です。両社とも公表している項目が別なので、同じ物差しで並べられない点は覚えておいてください。
| 項目 | NTTデータ | アクセンチュア |
|---|---|---|
| 主力 | 大規模SI(公共・金融) | DX・コンサル・システム導入 |
| 新卒で入る形 | SE・コンサルなど5つの職種 | コンサル・エンジニアなど5つの職種で、職種ごとに給与と勤務地が違う |
| インターン | 現場受入れ型・5日間〜1か月程度・募集約1,000名(2026年夏〜秋、募集終了) | インターンシップの項目あり(時期の記載なし) |
| 向く人 | 社会基盤のシステムを長く支えたい | 職種を決めて入り、提案から実装まで関わりたい |
タイプ別おすすめ早見表
| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| 社会基盤×大規模×安定 | NTTデータ |
| DX×実力主義×成長速度 | アクセンチュア |
結論として、安定・社会基盤のNTTデータ、成長速度・実力主義のアクセンチュアが選び方の軸です。どちらもIT人気企業で、安定志向か成長志向かで選ぶのが基本。逆求人PRサイトで自分の市場価値を測り、早期に選考対策PRを進めるのが有効です。NTTデータvs野村総研はNTTデータvs野村総研、外資コンサルは外資コンサル就職難易度もご覧ください。
この記事のデータの出典
- NTTデータ 新卒採用サイト「募集要項」「インターンシップ」(2026年10月12日・16日確認)
- アクセンチュア 公式キャリアページ(新卒採用、2026年10月16日確認)
- 職場情報総合サイト(しょくばらぼ)(https://shokuba.mhlw.go.jp)のデータ(2026年10月16日取得)を加工して作成
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和7年分結果確報」「令和7年就労条件総合調査」「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」
- 当サイトの就職偏差値

