介護の仕事をしていて「利用者さんにもっと喜んでもらえることはないかな」と考えたり、美容の仕事をしていて「高齢の方にも役に立ちたい」と感じたり。そんなときに目に入ってくるのが 介護美容研究所 です。介護と美容を組み合わせて学ぶ、ちょっと珍しいスクールなんです。この記事は公式サイトと運営会社の公開ページ(情報確認日: 2026年9月26日)で確認できたことだけを整理したもので、口コミや体験談は載せていません。学費が公開されていないスクールなので、公開情報で分かることと、資料請求や説明会で聞くしかないことを、一緒に切り分けていきましょう。
介護美容研究所の基本情報(公開情報で分かる範囲)
- 運営会社:株式会社ミライプロジェクト(東京都渋谷区神宮前)。運営会社は介護美容研究所のほか、訪問美容サービス、介護美容の人材紹介・派遣、関連商品の販売を手がけていると案内しています
- 開校:「2018年7月、東京・原宿にて開校」と公式サイトに記載があります
- コース:ケアビューティーコース(介護職・看護師・美容に関心のある方向け)と、訪問美容コース(美容師・理容師向け)の2つ
- 期間と通い方:ケアビューティーコースは3ヶ月(全48コマ)〜1年(全152コマ)の4つの設定。週1日、月〜日から曜日を選び、時間は9:30〜16:50と案内されています
- 受講形式:通学。よくある質問では、通信講座は「ご用意するのが難しい状況です」と書かれています
- 校舎:東京(原宿)・大宮・横浜・名古屋・心斎橋・梅田・福岡の7校舎
- 学費:公式サイトに金額の記載なし。よくある質問に「月々1〜2万円程度からご通学が可能」と、クレジットカード払いに対応していることが書かれています
- 入学時期:4月と10月で、定員制です
- 取得元ページ:公式サイトのトップ・ケアビューティーコース・訪問美容コース・よくある質問・学校案内・資料請求の各ページと、運営会社のサイト(いずれも2026年9月26日に確認)
公式サイトはこちらです:公式サイト。
特徴①:介護と美容を「一緒に」学ぶカリキュラムになっている
ケアビューティーコースのページでは、基礎としてケアメイク、ケアエステ、ケアネイル、アロマテラピー、カラーコーディネートを学ぶと案内されています。期間の長いコースになると、各分野の応用に加えて、レクリエーションの企画、施設への営業、美容心理、緩和ケア、WEBマーケティングまで入ってきます。介護施設での現場実習も含まれています。
ここ、ちょっと面白いところだと思います。美容の技術を学ぶ学校はたくさんありますが、介護の現場で施術することや、施設にどう提案するかまでカリキュラムに入れているところは多くありません。介護職の方なら「いまの職場で美容を取り入れる」、美容職の方なら「高齢の方向けの仕事を広げる」。同じ学びでも、どちらの立場から来るかで使い道が変わってきます。自分がどちらの使い方をしたいのかを決めてから見ると、コースを選びやすくなります。
それと、4つある期間の違いは「学ぶ技術の幅」と「その先の仕事の作り方」まで入るかどうかの違いだと読めます。3ヶ月(全48コマ)は基礎の5分野が中心で、1年(全152コマ)になると営業やWEBマーケティングまで広がります。いまの職場で利用者さんに施術できれば十分なのか、いずれは施設に自分から提案したり、訪問の仕事を増やしたりしたいのか。ゴールが違えば、必要な期間も学費も変わってきます。資料を読む前に「1年後にどう働いていたいか」を一行で書いておくと、コースの比較がぐっと楽になりますよ。
特徴②:週1日の通学で、働きながら通う前提になっている
よくある質問では「週1回のペースでカリキュラムを組んでいます」と書かれていて、曜日は月曜から日曜の中から選ぶ形です。期間は3ヶ月から1年まで4段階あります。美容師・理容師向けの訪問美容コースは、訪問美容テクニック講座(週1日・全5週)、開業ビジネス講座(週1日・全3週)、介護職員初任者研修講座(週1日・全16週)の3つで組まれていて、介護職員初任者研修の資格取得を目指せると案内されています。
シフト勤務の多い介護職や美容職の方にとって、週1日で曜日を選べるのは大きいですよね。ただ、1回が9:30〜16:50の1日がかりなので、その曜日を毎週まるごと空けられるかが現実的な分かれ目になります。3ヶ月なら12回前後、1年なら50回前後の通学になる計算なので、勤務先の休みの取り方と照らし合わせておきたいところです。
特徴③:資料請求から説明会まで、流れがはっきりしている
資料請求のページでは、名前・電話番号・メールアドレス・住所などを入力すると、資料が郵送で届くと案内されています。届くまでの目安は「7〜10日程度、最大14日を要する場合があります」とのことです。あわせて「働き方説明会(無料)」を予約でき、現在はオンライン(Zoom面談)のみと書かれています。公式サイトのトップでは、説明会に来校型とオンライン体験型があるとも案内されていました。
学費が公開されていないスクールでは、資料と説明会が実質的に「見積もりをもらう場」になります。資料が届くまで1〜2週間かかるので、4月・10月の入学に間に合わせたいなら、少し早めに動いておくと安心です。
注意点①:学費が公式サイトでは公開されていない
いちばん正直にお伝えしたいのはここです。ケアビューティーコースのページにも訪問美容コースのページにも、学費の記載がありませんでした(2026年9月26日に確認)。書かれているのは、よくある質問の「月々1〜2万円程度からご通学が可能」という月々の目安だけです。総額や、分割にしたときの支払総額は、公開情報では分かりません。
月々の金額だけで判断すると、支払う期間の長さを見落としやすいんです。資料を受け取ったら、コースごとの総額・入学金の有無・分割の回数と手数料を必ず確かめてください。教育訓練給付金などの給付金の対象かどうかも、公開情報では確認できませんでした。
注意点②:学んだ内容は国家資格ではない
ケアビューティーコースのページでは「ビューティーケアワーカー」「ケアビューティスト」などの専攻名が示されていますが、どの団体が認定する資格なのかは確認できませんでした。よくある質問では「資格は必須ではありません」としたうえで、修了認定が現場で求められる人材の証明になると説明されています。国家資格ではない、という前提で考えておくのが自然です。
一方で、訪問美容コースで取得を目指す介護職員初任者研修は、介護の仕事の入門にあたる研修です。つまり「スクール独自の修了認定」と「公的な研修の修了」が混ざっているので、どちらがどのコースで取れるのかを分けて確認しておきたいところです。それと、訪問美容コースは美容師免許を持っている方が対象で、ケアビューティーコースは未経験でも受講できると案内されています。
注意点③:通学できる地域が7校舎に限られる
通信講座は用意されていないので、東京・埼玉・神奈川・愛知・大阪(2校)・福岡の校舎に週1日通えることが前提になります。近くに校舎がない場合、交通費と移動時間が毎週かかることになります。
卒業後の進路について、公式サイトでは卒業後のフォロー体制や卒業生サロンの紹介がありますが、就職率や就職先の一覧といった数字は確認できませんでした。運営会社は介護美容の人材紹介・派遣の事業も手がけていると案内しているので、卒業後にどう使えるのかは説明会で聞いてみるのがいいと思います。
向いている人・向いていない人
向いている人:介護の仕事にメイクやネイルなどの美容を取り入れたい方/美容師として高齢の方や施設への訪問に仕事を広げたい方/週1日を決まって空けられて、校舎に通える方。
向いていない人:国家資格を取ってキャリアを積みたい方/通信やオンラインだけで学びたい方/まず介護の仕事そのものを知りたい方(この場合は未経験から介護職を始める方法を先に読んでみてください)。
資料請求・説明会の前に確認したい質問リスト
- コースごとの学費の総額と、入学金などほかにかかる費用
- 分割にしたときの回数・手数料・支払総額
- 修了すると何が認定されるのか(認定する団体名と、国家資格ではないことの確認)
- 自分が通いたい校舎で、希望する曜日のクラスに空きがあるか
- 欠席したときの振替や補講の仕組み
- 卒業後の働き方の例と、運営会社の人材紹介・派遣をどう使えるか
- 教育訓練給付金などの給付金の対象になるコースはあるか
見落としやすいのは3つ目です。「資格が取れる」と感じて申し込んだのに、実際はスクール独自の修了認定だった、というずれはよく起こります。言葉の定義から確かめておくと安心です。
申し込む前のチェックリスト
- 資料を取り寄せて、学費の総額と分割の条件を書面で確かめる
- 通いたい校舎と曜日を決めて、勤務のシフトと合うかを見る
- 介護の資格も考えているなら、公的な資格の道すじも見ておく(介護福祉士養成講座)
- 美容の仕事で独立も考えているなら、美容師・エステティシャンの独立の記事で全体の流れを見ておく
- 介護系の講座を横に並べて比べたいなら介護の資格講座の比較も見る
まとめ:判断の目安
公開情報から分かるのは、介護と美容を一緒に学ぶカリキュラムであること、週1日の通学で3ヶ月〜1年のコースがあること、全国7校舎で4月・10月に入学できることです。一方で、学費の総額は公開されていません。修了して得られるものも国家資格ではありません。
なので順番は決まってきます。まず資料請求と説明会で学費の総額と修了認定の中身を確かめる、そのうえで通える校舎・曜日と、自分の仕事での使い道が合うかを考える。この順番なら、月々の金額だけで決めてしまうことも、資格の意味を取り違えることも避けやすくなります。
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・対象条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

