結論:【一部本当】
話題の主張:大卒の初任給は、月28万円くらいが普通
初任給が上がっているのは本当で、大学卒の平均は前年より5.6%増えました。ただ平均は26万2,300円で、28万円は平均より1万7,700円高い水準です。「28万円が普通」とまでは言えません。
話題の主張
大卒の初任給は、月28万円くらいが普通
結論:【一部本当】
初任給が上がっているのは本当で、大学卒の平均は前年より5.6%増えました。ただ平均は26万2,300円で、28万円は平均より1万7,700円高い水準です。「28万円が普通」とまでは言えません。
確かめた一次情報
- 令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況(厚生労働省・令和8年3月24日公表・取得日 2026-11-02)…16ページ 第10表「新規学卒者の性、学歴別賃金及び対前年増減率」、3ページ「利用上の注意」
検証の手順
- 主張を「大学を卒業して就職した人の初任給は、月28万円前後が平均的だ」と読み替えました。
- 厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)の第10表で、新規学卒者の賃金を確認しました。男女計で大学262.3千円、大学院299.0千円、高専・短大235.5千円、専門学校230.7千円、高校207.3千円です。
- 大学卒の男女別も確認しました。男264.9千円、女259.7千円で、対前年の増減率は男女計で+5.6%です。
- 数字の意味を「利用上の注意」で確認しました。「賃金」は令和7年6月分の所定内給与額(残業代などを含まない、毎月決まって払われる給与)の平均です。
- 差を計算しました。28万円 − 26万2,300円 = 1万7,700円。28万円は大学卒の平均より高く、大学院卒の平均29万9,000円より低い位置です。
どこが合っていて、どこがずれているか
内定先の初任給を友だちと比べると、「みんな28万くらいなのかな」と気になってしまいますよね。統計を見ると、半分合っていて半分ずれている、という結果でした。
合っているのは「初任給が上がっている」という空気感です。大学卒の平均は前年より5.6%増えていて、1年での上がり方としてはかなり大きめです。28万円を出す会社があること自体は、ふしぎではありません。
ずれているのは「普通」という部分です。厚生労働省の統計では、大学卒の平均は26万2,300円でした。28万円はそれより1万7,700円高く、大学院卒の平均(29万9,000円)との間くらいの位置です。平均より高い額を「普通」と思っていると、自分の内定先が低く見えてしまうかもしれません。
もう一つ気をつけたいのが、比べている金額の中身です。この統計の初任給は、残業代などを含まない「所定内給与」の平均です。求人票の初任給には、固定残業代や手当が含まれていることがあります。同じ28万円でも中身が違えば、比べ方も変わるんですね。
会社ごとの年収は20代前半の年収ランキングで、初任給から手取りへの直し方は手取り16万円の検証で見られます。同じ業界の2社を比べるなら富士通とNECの比較のような比較記事も参考になると思います。
今日からできること
- 内定先の初任給が、基本給だけか、固定残業代や手当を含んだ額かを労働条件通知書で確かめる
- 初任給だけでなく、賞与の実績と昇給の実績もあわせて見る
- 会社どうしを比べるときは、比較ページや就職偏差値ランキングから公式の数字を確かめる
この記事は「検証解説」の型で書いています。話題の主張を公式・公的な一次情報だけで確かめ、結論を「本当/一部本当/誤り/確認できない」の4つから選んでいます。一次情報の取得日はすべて2026年11月2日です。

