OB・OG訪問をしたほうがいいのは分かっていても、「身近に先輩がいない」「いきなり連絡するのは怖い」。ここでつまずく人、じつはとても多いと思います。ビズリーチ・キャンパスは、大学ごとに卒業生と学生をつなぐOB/OG訪問PRのネットワークサービスです。この記事では、公式サイト・学生向け利用規約・公式の使い方記事に書かれていることだけで、仕組みと注意点を整理します(情報確認日: 2026年9月26日)。口コミや体験談は載せていません。訪問のやり方そのもの(依頼メール・当日のマナー・質問)はOB訪問のやり方と質問・メール例文にまとめているので、この記事では「このサービスをどう使うか」に絞ってお話しします。
ビズリーチ・キャンパスの基本情報(公開情報で分かる範囲)
- 運営会社:株式会社ビズリーチ
- 対象:「大学別のサービス」で、「国内123大学と海外大学が開校中」(運営会社の案内)。学生向け利用規約での対象は、大学・大学院(修士課程・博士課程)・短期大学・高等専門学校・専門学校等(運営会社が選定したものに限る)を卒業見込み、または卒業後3年以内で、正社員としての就業経験がない人です。対象の卒業年度の記載は、公開情報では確認できませんでした
- 利用料:学生の利用料金を明記した記載は、公開情報では確認できませんでした。利用規約では、企業やOB・OGとの情報交換を「双方無償且つ非営利」で行うことを目的としたサービスだと定められています。アプリは「App Storeから無料ダウンロード」と表示されています
- 訪問の形式:対面とオンライン。オンライン面談はサービス内の機能で行えます。OB・OGは、受け付ける訪問の種類を「すべて」「オンラインのみ」「オフラインのみ」から選んでいます
- 流れ:会員登録 → 気になるOB・OGに「話を聞きたい」を送る → 承諾されたらメッセージで日時を決める → 当日に面談 → お礼コメント
- ほかの機能:企業からのスカウト(「選考免除や限定セミナーなど」)、企業の限定イベント、インターンシップ応募、社会人基礎力診断・性格診断など
- 取得元:公式サイトのトップページ、学生向け利用規約、公式記事「オンラインでOB/OG訪問を始めてみませんか?」(情報確認日: 2026年9月26日)
特徴①:大学ごとに開かれた、先輩とつながる仕組み
公式サイトでは、ビズリーチ・キャンパスは「大学別のサービス」と説明されていて、開校大学の一覧が載っています。お知らせ欄には、大学が「公認OB/OG訪問サービス」として導入したという案内も並んでいます。
読者にとって大きいのは、知り合いのつてがなくても、同じ大学の先輩に声をかける入口ができることです。キャリアセンターの名簿やゼミの先輩に頼る方法は、どうしても人間関係に左右されます。自分の大学が開校していれば、その差をかなり埋められます。まずは一覧に自分の大学があるかを確かめる。それが最初の一歩ですね。
特徴②:申し込みから面談までがサービスの中で完結する
公式記事によると、学生は会員登録をすれば、誰でもオンライン面談の機能を使えます。気になるOB・OGに「話を聞きたい」を送り、承諾されたらメッセージで日時を決めます。当日は参加ボタンを押し、OB・OGが入ると面談が始まります。カメラやマイクのオン・オフのほか、PCなら背景ぼかしや画面共有もできると案内されています。
ここがいいなと思うのは、個人のメールアドレスやSNSを交換しなくても訪問まで進めるところです。相手の連絡先を聞き出す気まずさがなく、やり取りも記録として残ります。公式記事では、地方の学生や留学中の学生が、高い交通費をかけずに首都圏の企業の先輩と話せる手段としても紹介されています。
特徴③:OB/OG訪問のほかに、企業からのスカウトやイベントもある
トップページでは、OB/OG訪問のほかに「人気大手企業からのスカウト」「人気大手企業の限定イベント」「インターンシップ応募」などが紹介されています。日系大手・総合コンサル志望者向けの選抜コミュニティ「BizReach Campus Union」の案内もあります。
ここで分けて考えておきたいのが、OB/OG訪問と企業主催のイベントの違いです。企業主催のイベントは、企業が内容を決めて開く場です。説明を聞く側に回ることが多く、話す相手も企業が用意した社員になります。OB/OG訪問は1対1で、相手を選ぶのも質問を決めるのも自分です。利用規約でも、あとでご紹介する「会い方のルール」は、企業主催のイベントではない個別の接触について定められています。広く知るならイベント、深く聞くなら訪問、と使い分けるとちょうどいいと思います。
注意点①:大学によって使えるかどうかが違う
「大学別のサービス」なので、開校大学の一覧にない大学の学生がどこまで使えるかは、公開情報では確認できませんでした。利用規約でも、対象の学校は「当社が選定したものに限る」とされています。海外大学の正規留学生向けには「ビズリーチ・キャンパス for 海外大生」という別の入口があり、交換留学生は在籍元の大学で使うよう案内されています。博士課程の学生や進学を考えている学生向けの「ビズリーチ・キャンパス for 博士」も、2025年5月から提供されていると公式記事で紹介されています。
自分の大学が一覧にない場合は、無理に登録しようとせず、まず大学のキャリアセンターに卒業生を紹介してもらえるかを聞いてみるのがおすすめです。一覧にある場合も、どの業界の先輩が何人いるのかは公開されていません。登録してから検索画面で確かめることになります。
注意点②:会い方のルールがはっきり決まっている
学生向け利用規約には、OB・OGと会うときのルールが具体的に書かれています。企業主催のイベントではない個別の接触について、次のことが禁止されています。
- 場所を問わず、午後7時以降の夜間に会うこと
- 自宅やカラオケルームなどの個室、つまりパブリックスペース以外で会うこと
- お酒を飲みながら会うこと
- 合理的な時間(1回につき2時間が目安)を超えて会うこと
- 必要な場合を除いて、サービスに登録していないメールアドレスや、LINE・Instagramなど外部SNSの連絡先を交換すること、交換するよう誘うこと
これは学生を守るためのルールでもあります。もし相手から夜の食事やお酒、個室、外部SNSでのやり取りに誘われたら、「サービスの規約でできないことになっているので」と伝えて断って大丈夫です。規約を理由にすれば、角を立てずに断れます。困ったときは、サービスのお問い合わせ窓口に相談しましょう。
注意点③:プロフィールや面談の内容は、企業にも届きうる
利用規約では、学生が入力した情報が「求人企業、OB・OG、及びOB・OGの所属企業に提供され当該各企業の採用活動に用いられ得る」と定められています。また運営会社は、トラブル防止などに必要な範囲で、メッセージやビデオ通話の履歴・内容を閲覧・記録できるとされています。一方で、運営会社は職業安定法でいう職業紹介を行うものではない、とも書かれています。
読者の立場で言い換えると、OB/OG訪問は選考ではない情報交換だけれど、企業の採用活動と無関係ではないということです。プロフィールも面談での受け答えも、先輩の会社に伝わる可能性がある前提で準備しておくと安心です。それと、訪問で知った情報は秘密として扱い、外に漏らしてはいけないと規約で決められています。SNSに書いたり、企業からの情報を含むメールを人に転送したりしないようにしましょう。面談後のお礼コメントはほかの人も読めるので、名前などの個人情報は書かないよう公式記事で注意されています。
注意点④:断られたとき・返事がないときの考え方
「話を聞きたい」は、OB・OGが承諾して初めて面談に進みます。つまり、承諾されないこともある仕組みです。相手は仕事の合間に時間を割いてくれる社会人なので、忙しい時期だったり、受け付けている訪問の種類(オンラインのみ・対面のみ)が合わなかったりすることもあります。
返事が来なくても、理由があなた自身にあるとは限りません。一人の返事を待って止まってしまうのが、いちばんもったいないんです。同じ会社の別の先輩や、同じ業界のほかの会社の先輩にも並行して声をかけておきましょう。依頼の文面に「何を聞きたいのか」を一言入れておくと、相手も判断しやすくなります。依頼の書き方と質問の作り方はOB訪問のやり方と質問・メール例文で具体例を載せています。
向いている人・向いていない人
向いている人:自分の大学が開校大学の一覧にあって、身近に聞ける先輩がいない人/地方や海外にいて、オンラインで社会人の話を聞きたい人/志望業界の働き方を、説明会より深く知りたい人
向いていない人:自分の大学が一覧にない人/1対1で社会人と話す準備に時間を割けない時期の人/まずは企業から声をかけてもらう形で出会いを広げたい人(その場合はキミスカの仕組みと注意点を先に読んでみてください)
登録・訪問の前に確認したい質問リスト
ビズリーチ・キャンパスは面談を申し込むサービスではないので、確認先は公式サイトの一覧・利用規約・お問い合わせ窓口、そして訪問するOB・OG本人になります。
- 自分の大学は開校大学に入っているか。入っていない場合、使える入口(for 海外大生・for 博士など)はあるか
- 自分の学年・卒業年度で登録できるか
- 話を聞きたい先輩は、オンライン・対面のどちらを受け付けているか
- プロフィールのどの項目が、企業やOB・OGにどう見えるのか
- 企業からのスカウトは、どんな情報をもとに届くのか。受け取りたくない場合の設定はあるか
- 面談で困ったことがあったとき、どこに相談すればいいか
- (OB・OG本人に)今日の話のうち、社外に話してはいけないことはあるか
7つ目は、面談の最後に一言聞いておくと安心です。規約で情報の扱いが決められているので、相手にとっても答えやすい質問だと思います。
申し込む前のチェックリスト
- 公式サイトの開校大学一覧で、自分の大学を探す
- 聞きたいことを3つに絞り、調べれば分かることは先に調べておく(質問の作り方はOB訪問のやり方と質問・メール例文)
- いつ誰に話を聞くかを、就活全体の予定に入れておく(時期の目安は28卒の就活スケジュール)
- 夜7時以降・個室・お酒・外部SNSの交換はしない、と自分の中で決めておく
- 訪問で見えた志望の軸を、エントリーや就活エージェントとの面談で使えるようにメモしておく
まとめ:判断の目安
公開情報から見えるビズリーチ・キャンパスは、大学ごとに先輩とつながり、申し込みから面談までをサービスの中で進められるOB/OG訪問の仕組みです。企業からのスカウトやイベントもありますが、会い方のルールや情報の扱いが規約ではっきり決められているのが特徴です。一方で、学生の利用料や対象の卒業年度は、公開情報では明記を確認できませんでした。
なので順番は、まず開校大学の一覧で自分の大学を確かめる。そのうえで、聞きたいことを絞ってから「話を聞きたい」を送る。この順番なら、先輩の貴重な時間を無駄にせず、自分にとっても中身のある訪問になると思います。返事が来なくても落ち込まず、何人かに並行して声をかけてみてください。
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・対象条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

