OB・OG訪問をしたほうがいいのは分かっている。でも「同じ大学の先輩がその会社にいるか分からない」「どのサービスを使えばいいのか分からない」。ここで手が止まる人は多いと思います。この記事では、OB/OG訪問の申し込み先を「同じ大学の先輩につなぐサービス」「大学を問わず社会人に申し込めるサービス」「大学の窓口やゼミ・サークルの先輩」の3つに分けて、どんな人にどれが合うかを整理します。サービスについて書いているのは、公式サイト・利用規約・よくある質問で確認できたことだけです(情報確認日: 2026年11月7日)。口コミや体験談は載せていません。
結論:自分の大学に志望企業の先輩がいるかで、入口が変わる
先に結論をお伝えすると、選び方の軸は「自分の大学に、志望企業で働く先輩がいるかどうか」です。
- 自分の大学がサービスに入っていて、志望企業の先輩を探したい:同じ大学の卒業生とつなぐビズリーチ・キャンパス
- 大学のつながりでは見つからない/大学がサービスに入っていない:所属大学や学年を問わず申し込めるMatcher
- ゼミ・サークル・キャリアセンターに頼れる先輩の名簿がある:まずは大学の経路。広告とは関係のない、いちばん身近な選択肢です
どれか1つに決める必要はありません。大学の経路で見つからなかった会社だけサービスで探す、という組み合わせがいちばん無理がないと思います。
3つの経路の比較表
| 項目 | ビズリーチ・キャンパス | Matcher | 大学の窓口・ゼミ・サークル |
|---|---|---|---|
| 運営 | 株式会社ビズリーチ | Matcher株式会社 | 各大学・各団体 |
| 会える相手 | 自分の大学の卒業生(大学別のサービス) | サービスに登録している社会人(大学を問わない) | 大学・ゼミ・サークルのつながりがある卒業生 |
| 使える学生 | 開校している大学の学生(公式サイトの表示は「国内225大学と海外大学が開校中」)。一覧にない大学の扱いは公開情報では確認できず。当サイトの広告リンクからの案内は2029年3月卒業予定の大学生・大学院生が対象(登録後に大学のメールアドレスで在学認証) | 大学生(全学年)・大学院生(修士・博士)。「所属大学や学年に関わらずOB訪問PRができる」と案内 | その大学・団体に所属している学生 |
| 学生の料金 | 料金を明記した記載は確認できず。利用規約では情報交換を「双方無償且つ非営利」で行うサービスと定めている | よくある質問で「完全無料」。会うときの食事代・交通費は事前にメッセージで相談するよう案内 | 大学の案内に従う |
| 申し込み方 | 気になる先輩に「話を聞きたい」を送り、承諾されたらメッセージで日時を決める | 社会人が出している「プラン」に申し込み、社会人が承認したらメッセージで場所・日時を決める | キャリアセンターの紹介や、先輩への直接の連絡 |
| 会い方のルール(規約) | 午後7時以降・個室・お酒・1回2時間を目安とする時間を超えること・外部SNSの連絡先交換を禁止 | 夜9時以降の待ち合わせ・面談時の飲酒・カラオケルームや自宅などの個室での相談を禁止 | 大学・団体ごとに違う |
| 相手の確認 | 大学ごとに開校し、卒業生と在学生をつなぐ仕組み | 社会人の名前の横の緑のマーク=身分証の提出で本人・所属企業を確認済み、グレー=未確認 | 紹介元が分かっている |
| ほかの機能 | 企業からのスカウト・限定イベント・インターンシップ応募・診断 | レビュー・2人での訪問を希望できるプラン・企業からのスカウト受信 | — |
表の数字と規約は、どちらも運営会社の公式サイトに書かれているものです(2026年11月7日に確認)。開校大学の数や規約は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで最新の内容を確かめてください。
ビズリーチ・キャンパス:同じ大学の先輩に、サービスの中で申し込める
ビズリーチ・キャンパスは、大学ごとに卒業生と在学生をつなぐOB/OG訪問のネットワークサービスです。公式サイトのトップには「国内225大学と海外大学が開校中」と書かれていて、大学の一覧も載っています。気になる先輩に「話を聞きたい」を送り、承諾されたらメッセージで日時を決める。オンラインの面談もサービスの中で完結します。
いちばんの強みは、「同じ大学の出身」という共通点がある相手に、知り合いのつてがなくても声をかけられることです。先輩の側も、母校の後輩からの申し込みだと分かったうえで受けてくれます。一方で、大学別のサービスなので、一覧にない大学の学生がどこまで使えるかは公開情報では確認できませんでした。まずは一覧に自分の大学があるかを確かめるのが最初の一歩ですね。
もう1つ、学年にも注意が要ります。当サイトの広告リンクから案内しているビズリーチ・キャンパスの登録は、2029年3月卒業予定の大学生・大学院生が対象で、登録後に大学から発行されたメールアドレスで在学認証をします。27卒・28卒の方は、このリンクからの案内の対象外になる場合があります。「OB/OGの方はこちら」「内定者の方はこちら」からの登録や、アプリをダウンロードしての登録も対象外です。27卒・28卒の方は、所属大学や学年を問わず申し込めるMatcherや、大学の経路を先に考えるのが無理がないと思います。
夜7時以降・個室・お酒・外部SNSの連絡先交換をしないといった会い方のルールや、プロフィールの情報が企業に届きうることなど、使う前に知っておきたい点はビズリーチ・キャンパスの使える大学・訪問の流れ・会い方のルールで詳しく整理しています。
Matcher:大学を問わず、社会人の「プラン」に申し込む
Matcherは、社会人が出している「プラン」に学生が申し込む形のサービスです。公式のよくある質問では、社会人の「誰かにしてほしいこと」や「誰かと一緒にしたいこと」といったお願いを叶えることで、就活相談にのってもらえるサービスだと説明されています。プランには「模擬面接」「自己分析」「業界・企業相談」などの相談内容が書かれていて、業界・職種・地域・オンラインかどうかで探せます。
ビズリーチ・キャンパスとの大きな違いは、所属大学や学年に関係なく申し込めることです。自分の大学から志望企業に入った先輩が見つからないときや、挑戦枠の会社の人に話を聞きたいときの受け皿になります。料金はよくある質問で「完全無料」とされ、申し込めるプランの数に上限はないと案内されています。
使うときに見ておきたいのは次の3点です。
- プランの「お願い」を読んでから申し込む:相談にのってもらう代わりに、社会人のお願いを叶える仕組みです。何をお願いされているのかを先に確かめておきましょう
- 名前の横のマークを見る:緑は身分証の提出で本人・所属企業を確認済み、グレーは未確認、と公式に説明されています。はじめての訪問は緑のマークの人から選ぶと安心です
- 規約のルールを自分の線にする:夜9時以降の待ち合わせ・面談時の飲酒・カラオケルームや自宅などの個室での相談は、利用規約で禁止されています。誘われたら「規約でできないので」と断って大丈夫です
Matcherは当サイトと提携していないサービスなので、ここではMatcherの公式サイトへのふつうのリンクだけ置いておきます。
大学のキャリアセンター・ゼミ・サークル:いちばん身近な無料の経路
サービスを使わなくても、OB・OG訪問はできます。キャリアセンターに卒業生の就職先の記録や紹介の仕組みがある大学もありますし、ゼミの先生や部活・サークルの先輩から紹介してもらう方法もあります。紹介元がはっきりしているので、相手も安心して受けてくれやすい経路です。
弱いところは、人間関係に左右されることです。志望する会社にちょうど先輩がいるとは限りませんし、紹介をお願いできる相手がいない人もいます。なので順番としては、まず大学の経路で探して、見つからなかった会社だけサービスで探すのがおすすめです。キャリアセンターに行くときは、志望する会社や業界の名前を2〜3社分決めてから相談すると話が早く進みます。
どれを使うか:判断の目安
| あなたの状況 | 最初に試す経路 | 理由 |
|---|---|---|
| ゼミ・サークルに志望企業の先輩がいる | 大学の経路 | 紹介元がはっきりしていて、相手も受けやすい |
| 自分の大学が開校大学の一覧にあり、2029年3月卒業予定で、志望企業が決まってきた | ビズリーチ・キャンパス | 同じ大学の卒業生を、つてなしで探せる(当サイトのリンクからの案内は2029年3月卒業予定の方が対象) |
| 自分の大学から入った先輩が見つからない/大学が一覧にない/27卒・28卒 | Matcher | 所属大学や学年を問わず申し込める |
| まだ業界も絞れていない | 先に業界研究 | 聞きたいことが決まっていないと、訪問の中身が薄くなる |
当サイトの企業ページでは、会社ごとの就職偏差値と、あなたの大学からの距離の目安(判定)を見られます。判定で「挑戦枠」になった会社ほど、選考で何を見られたかを中の人に聞いておく価値が大きいと思います。会社ごとの難易度の全体像は就職偏差値ランキングで確かめられます。
訪問の前に用意する質問
OB・OG訪問で聞いた話は、ESや面接で「自分で確かめたこと」として使えます。ただし、公式サイトを読めば分かることを聞くと、相手の時間を無駄にしてしまいます。調べても分からないことに絞って、次のような質問を用意しておきましょう。
- 入社1〜3年目は、1日をどんな仕事に使っていましたか
- 入社前に思っていたことと、入ってみて違ったことは何ですか
- 選考では、どんな経験を詳しく聞かれましたか(話せる範囲で)
- 同じ業界のほかの会社と比べて、この会社らしいと感じるところはどこですか
- この仕事に向いているのは、どんな人だと思いますか
- 今日の話のうち、社外に話してはいけないことはありますか
3つ目と4つ目の答えは、志望動機にそのまま効きます。「御社の〇〇さんから、〜と伺って」と書けるのは、訪問した人だけです。最後の質問は、どのサービスの規約でも情報の扱いが決められているので、聞いておくと安心です。
安全のために、先に決めておくこと
どの経路でも、会うのは初対面の社会人です。ビズリーチ・キャンパスとMatcherの規約に共通しているのは、夜の時間帯・個室・お酒を避けるというルールでした。サービスを使わない場合も、同じ線を自分のルールにしておくのがおすすめです。
- 会うのは昼間〜夕方、人目のあるカフェや会社の近くの場所にする
- お酒の席には行かない
- 連絡はサービスのメッセージ機能や大学の窓口を通し、個人のSNSを教えない
- 困ったことがあったら、サービスの問い合わせ窓口やキャリアセンターに相談する
申し込む前に確かめたい質問
- 自分の大学・学年で登録できるか(ビズリーチ・キャンパスは開校大学の一覧、Matcherはよくある質問の登録条件)
- 話を聞きたい相手は、オンラインと対面のどちらを受け付けているか
- プロフィールのどの項目が、相手や企業から見えるのか
- 企業からのスカウトを受け取りたくない場合の設定はあるか
- 面談で困ったことがあったとき、どこに相談すればいいか
まとめ:先輩の話は、志望動機の根拠になる
OB/OG訪問の申し込み先は、同じ大学の先輩につなぐビズリーチ・キャンパス、大学を問わないMatcher、そして大学の窓口・ゼミ・サークルの3つです。まず大学の経路で探し、見つからない会社は自分の大学が開校していればビズリーチ・キャンパス、いなければMatcher。この順番なら、無理なく志望企業の先輩にたどり着けると思います。
聞いた話は、その先輩個人の経験です。部署や入社年次が違えば話も変わります。何人かに話を聞いて、共通していることを志望動機の柱にしてみてください。
出典・参考にした公開情報
- ビズリーチ・キャンパス:公式サイトのトップページ(開校大学数の表示)・学生向け利用規約・公式記事「オンラインでOB/OG訪問を始めてみませんか?」(トップページは2026年11月7日、規約と公式記事は2026年9月26日に確認)
- Matcher:公式サイトのトップページ・よくある質問・利用規約(2026年11月7日に確認)
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・対象条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

