今の現場のままでいいのかな、と思いながら求人を眺めていると、エンジニア向けの転職エージェントの多さに少し疲れてしまいますよね。この記事では、ITエンジニアの転職支援に特化した TechGoPR(テックゴー) を取り上げます。運営は株式会社MyVisionで、コンサル転職の「MyVision」と同じ会社です。対象・費用・面談の形・求人の傾向・流れを、公式サイトと運営会社の公開ページだけで整理しました(情報確認日: 2026年9月26日)。口コミや体験談は載せていません。公開情報で分かることと、面談で聞くしかないことを、一緒に分けていきましょう。
TechGoの基本情報(公開情報で分かる範囲)
- 運営会社:株式会社MyVision(東京都港区虎ノ門・有料職業紹介事業の許可番号 13-ユ-314719)。同じ会社がコンサル転職の「MyVision」も運営しています
- 対象:ITエンジニア。公式サイトに経験年数や年齢の条件は書かれていません。運営会社のnote(2025年11月公開の社員インタビュー)では、エンジニア・ITコンサルタント・Webディレクターといった職種を挙げたうえで「IT系の経験が浅い方や、近しい業務に携わっていた方、さらには未経験の方まで幅広くご支援しています」と説明しています
- 利用料:無料。よくある質問に「サービスは、完全無料でご利用いただけます」とあります
- 面談形式:「オンライン(ZoomやGoogle Meetなど)が中心」。平日夜間や土曜日の面談にも対応していると案内されています
- サービスの流れ:キャリア相談 → 求人紹介・応募先選定 → 選考対策 → 内定獲得・条件交渉 → 入社(入社後も相談できると案内)
- 期間の目安:登録から内定まで「平均して1〜3ヶ月程度となるケースが多い」(運営会社の案内)
- 取得元:公式サイトのトップ・サービスのご紹介・ご利用の流れ・会社概要・よくある質問、運営会社のnote(情報確認日: 2026年9月26日)
特徴①:ITエンジニアの職種にしぼった相談ができる
公式サイトは自らを「ITエンジニアの転職支援に特化した転職エージェント」と説明しています。サイトの職種ガイドには、プログラマー・SE・社内SE、Web・アプリ開発、インフラ・クラウド・セキュリティ、データサイエンティスト・AIエンジニア、PM・PMO、QAまでが並んでいます。アドバイザーについては「メガベンチャーIT部門出身者やITコンサル出身者、大手エージェントで高い成果を残したアドバイザー」が在籍していると案内されています。
読者にとって何が変わるかというと、職務経歴の説明にかかる手間です。総合型のエージェントだと、使っている技術や担当した工程の話が伝わるまでに時間がかかることがあります。職種の言葉が通じる相手なら、最初の面談から「次にどんな技術や工程に進みたいか」の話に入りやすいんですね。それと、よくある質問には「すぐに転職するつもりはないが、情報収集だけしたい」段階の相談も受けると書かれています。市場価値を確かめるだけの面談として使えるのは、忙しい現役エンジニアにはうれしいところです。
特徴②:自社開発・SIer・ITコンサルまで求人の幅が広い
公式サイトには「ITエンジニア向け求人が10,000件以上」(運営会社の案内)とあり、紹介先として「メガベンチャー・大手事業会社・ITコンサルなど」が挙がっています。「独占選考ルートや、面接確約求人など」があるとも書かれています。登録フォームの最初の質問は「次のキャリアのイメージに近いのは?」で、「自社開発の企業」か「SIer・ITコンサル」かを選ぶ作りです。
選考対策にも力を入れていて、ご利用の流れには「模擬面接を徹底的に繰り返し」とあります。休日に面接まで終える「1day選考会」のページもあり、確認した日に載っていた例は、原則1回・オンラインで会社説明から面接までを終える形でした。平日に時間を取りにくい人には助かる仕組みです。ただ、その例の応募条件は「インフラエンジニア(運用保守以降の工程)としてのご経験3年以上」でした。選考会ごとに応募条件が決まっているので、経験年数の条件を先に確かめておくのが安全だと思います。
特徴③:年収交渉を前面に出している
トップページでは「年収アップ金額 144万円 平均」「年収アップ成功率 86%」と案内されています(運営会社の案内)。20代エンジニアは平均120万円、30代エンジニアは平均160万円とも書かれています。内定のあとは、アドバイザーが企業の人事と年収や入社日を交渉すると説明されています。
ここ、数字の注記まで読むとちょっと面白いんです。144万円は「2026年3月に内定承諾をし、年収アップを実現された方の平均実績」、86%は「同期間に内定を承諾された方のうち、年収アップを実現された方の割合」と注記されています。つまり144万円は、年収が上がった人だけの平均です。利用者全員の平均ではありませんし、集計期間も1か月です。数字は「交渉に力を入れている会社」というヒントとして受け取るのがちょうどいいと思います。自分の場合はいくらが現実的かは、面談で根拠と一緒に聞いてみてください。
注意点①:経験を前提にした書き方が中心
運営会社のnoteでは未経験の方も支援すると説明されています。一方で、公式サイトの文面は「これまでのエンジニア経験がきっと活きる企業へ」のように、経験を前提にした書き方が中心です。未経験の人がどんな求人を紹介してもらえるのかは、公開情報では確認できませんでした。
実務経験がまだ浅い方は、面談の最初に「今の経歴で紹介できる求人はどのくらいあるか」を聞いてしまうのがおすすめです。IT未経験から入る道を先に知りたい場合は、IT転職成功者の5パターンで自分に近い入り方を見てから相談すると、話がかみ合いやすくなります。
注意点②:ITコンサル寄りの提案になっていないか
運営会社はもともとコンサル転職のエージェントで、紹介先にもITコンサルが明記されています。アドバイザー紹介には、ITコンサル出身で「IT系コンサルファームへの開発支援を得意とする」と書かれた方もいます。コンサルへ進みたい人にとっては、これは強みになります。
ただ、開発の仕事を続けたい人は、最初に軸をはっきり伝えておきたいところです。「開発を続けたい」「上流に移りたい」のどちらなのか。その答えで、紹介される求人の顔ぶれはけっこう変わります。コンサルへの転身を少しでも考えているなら、SE/PMからITコンサルへのキャリアチェンジで評価される経験を先に確かめておくと、提案をうのみにせずに済みます。
注意点③:連絡の頻度と、他のエージェントとの併用は公開されていない
よくある質問によると、登録時に面談日を入れなかった場合は、担当者から電話またはメールで連絡が来ます。入社後も「定期的に状況をお伺いします」と書かれています。ただ、転職活動中の連絡がどのくらいの頻度で来るのかは、公開情報では確認できませんでした。
在職中の方は、連絡の手段と時間帯を最初の面談で決めてしまうのが一番です。「平日は夜だけ」「電話よりメールで」と伝えておくだけで、仕事中にあわてずに済みます。
それと、他のエージェントと併用してよいかについても、公式サイトに記載はありませんでした。エージェントを1社に絞らず、スカウト型のサービスと組み合わせる使い方もあります。併用するときに気をつけたいのは、同じ企業に別々のルートから応募してしまうことです。どの会社にどこから応募したかは、自分で一覧にしておくと安心です。使い分けの考え方はエンジニア向け転職サイト比較にまとめています。
向いている人・向いていない人
向いている人:開発やインフラの実務経験があり、次の職場で年収も上げたい方/自社開発かSIer・ITコンサルかで迷っていて、両方の求人を並べて見たい方/平日夜や土曜にオンラインで相談したい方。
向いていない人:IT職の実務経験がまったくなく、まずは学びながら入口を探したい方/エージェントとのやり取りを最小限にして、自分のペースで応募したい方(この場合はエンジニア向け転職サイト比較でスカウト型も見てみてください)。
面談前に確認したい質問リスト
- 今の経歴だと、紹介できる求人は自社開発・SIer・ITコンサルのどれが多いか
- 「独占選考ルート」や「面接確約求人」は、自分の経歴でも対象になるものがあるか
- 年収アップの見込みはいくらくらいか。その根拠は何か
- 活動中の連絡の頻度と手段(電話・メール・チャット)を指定できるか
- 他のエージェント経由で応募中の企業があるとき、どう伝えればよいか
- 休日の1day選考会で、今の経験で応募できるものはあるか
見落としやすいのは3つ目です。公式の平均額は年収が上がった人だけの数字なので、自分の場合の見込みは別に聞く必要があります。根拠まで聞いておくと、内定が出たあとの交渉でも迷いにくくなります。
申し込む前のチェックリスト
- 次の職場で「開発を続けたい」のか「上流やコンサルに移りたい」のかを一言で言えるようにする
- 職務経歴書の下書きを作っておく(エンジニア職務経歴書の書き方が参考になります)
- SESにいる方は、自社開発へ移るときの壁をSESから自社開発への転職戦略で先に確かめておく
- 連絡を受けてよい時間帯と手段を決めておく
- 併用するサービスと、応募先の一覧を管理する方法を決めておく
まとめ:判断の目安
公開情報で分かるのは次の4つです。ITエンジニアの転職に特化していること、自社開発からITコンサルまで求人の幅が広いこと、オンライン中心で夜や土曜にも面談できること、そして年収交渉を前面に出していること。一方で、未経験の人に紹介できる求人の範囲と、活動中の連絡頻度は、公開情報では分かりませんでした。
なので順番はこうするのがおすすめです。まず自分の転職の軸(開発を続けるか、上流やコンサルに移るか)を決めて、そのうえで面談で「今の経歴で紹介できる求人」と「年収の見込みの根拠」を聞く。この順番なら、提案に流されずに、他のサービスとも落ち着いて比べられます。
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・対象条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

