監査法人の繁忙期が終わってふと「このままでいいのかな」と考えたり、税理士法人で数年たって事業会社の経理が気になりはじめたり。会計の仕事は選択肢が多いぶん、どこへ動けばいいのか、かえって迷ってしまうんですよね。そんなときに名前が挙がりやすいのが ツインプロPR(TwinPro) です。
この記事では、ツインプロがどんな人向けのサービスで、どんな求人を扱っていて、どこから先は面談で聞くしかないのかを一緒に見ていきます。公式サイトと運営会社の会社概要ページの公開情報(情報確認日: 2026年9月26日)だけを整理したもので、口コミや体験談は載せていません。
ツインプロの基本情報(公開情報で分かる範囲)
- 運営会社:株式会社MyVision(東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー24階)。有料職業紹介事業許可番号は13-ユ-314719と会社概要に載っています
- 対象:公式サイトでは「会計士・USCPA・税理士・経理財務経験者の転職支援に特化したサービス」と説明されています。年齢の上限や、科目合格者・受験生をどう扱うかの記載は、公開情報では確認できませんでした
- 利用料:申し込みボタンは「無料転職相談」と表記されていて、相談は無料と案内されています
- 面談形式:オンラインか対面か、面談場所の記載は公開情報では確認できませんでした
- サービスの流れ:お申し込み → カウンセリング → 求人紹介 → 選考対策 → 内定獲得・転職先確定(入社先が決まったあとも、退職サポートや転職後のフォローがあると案内されています)
- 申し込み:専用フォームで生年月日・名前・メールアドレス・電話番号などを入力する形です
- 取得元:公式サイトのトップ、会社概要、「会計事務所・税理士法人」「監査法人」「事業会社(経理・財務)」「コンサル・FAS」の各ページ、申し込みフォーム(いずれも2026年9月26日に確認)
特徴①:求人を4つの分野に分けて案内している
公式サイトでは、扱う求人が「事業会社(経理・財務)」「会計事務所・税理士法人」「コンサル・FAS」「監査法人」の4分野に分けて紹介されています。分野ごとに専用ページがあって、それぞれに求人例が載っているんです。たとえば監査法人のページには、会計監査だけでなく「IPO/IT/M&A/人事/ESGなど様々な領域に関する監査及びアドバイザリーの求人」を提案すると書かれています。
ここ、会計の仕事をしている人には地味にうれしいところだと思います。会計士や税理士の転職は「同じ業界の別の事務所へ」だけでなく、「監査から事業会社の経理へ」「税理士法人からFASへ」のように分野をまたぐことがよくあります。4分野を1か所で相談できると、移る先を最初から1つに決めなくてすむんですね。まだ方向が決まっていない人ほど、面談で「今の経験だとどの分野が現実的か」を横並びで聞けるのは助かるはずです。
それと、働き方の面でも幅を持たせている案内があります。監査法人のページには「残業ほぼゼロの監査ポジションや、週3稼働求人など、働き方やライフステージに合わせた求人紹介にも強み」とあります。年収を上げたい人だけでなく、働く時間を整えたい人にも話を聞く価値がありそうです。
特徴②:選考対策に力を入れていて、コンサル・FAS向けはMyVisionのノウハウを使う
ツインプロの運営会社は、コンサル特化の転職エージェント「MyVision」と同じ株式会社MyVisionです。コンサル・FASのページには「コンサル特化エージェント『MyVision』が母体という強みを生かし」と書かれていて、「人気ファームの面接過去問や、コンサル出身者との模擬面接」を用意していると案内されています。
会計士がFASやコンサルを目指すとき、つまずきやすいのは会計の知識そのものより面接の受け答えなんです。公式ページにも「会計知識が豊富であっても、選考内で自身の強みをうまく伝えられなければ、内定を得ることは難しくなります」とあります。FASやコンサルが候補に入っている人にとっては、会計特化とコンサル特化の両方の知見を使えるところが、ほかの会計特化エージェントとの一番の違いになりそうです。コンサル転職そのものを詳しく知りたい方は、同じ会社のMyVisionの解説記事もあわせて見てみてください。
もう一つ、会計の仕事ならではの配慮も書かれています。監査法人のページには「夜間・早朝の面接対策や、特別選考会など、多忙の会計人材の転職を支える」と書かれています。トップページでも、面接対策のプロと「何度も繰り返し模擬面接を行う」ことが強みとして挙げられています。
会計の仕事は繁忙期がはっきりしているので、転職活動の時間を平日の日中に取るのはなかなか難しいですよね。夜や早朝に対策の時間を取れるなら、繁忙期を外して動く計画も立てやすくなります。ただ、実際にどの時間帯に対応してもらえるかは担当者や時期によって変わるはずなので、最初の面談で具体的な曜日と時間帯を聞いておくと安心です。
注意点①:公式の数字は「運営会社の案内」として読む
公式サイトには、運営会社の案内として「利用者の9割以上が年収アップ」「1万件以上の求人からご提案」「定着率95%以上」「内定獲得率は77%」といった数字が並んでいます。事業会社のページには「合計500社以上の人気求人を保有」ともあります。
ただ、確認した範囲では、これらの数字の集計期間や、何人を母数にしているかといった注記は見当たりませんでした。数字そのものを疑う話ではなくて、自分に当てはまるかどうかは条件しだいということです。たとえば「年収アップ」は転職した人の中での割合なのか、相談した人全体なのかで意味が変わります。気になる数字があれば、面談で「どういう集計ですか」と聞いてしまうのがいちばん早いと思います。
じつは、数字よりも頼りになるのは、面談で自分の経歴を伝えたときに返ってくる見立てのほうです。「あなたの経験なら、この分野のこのくらいの年収帯が現実的です」と具体的に言ってもらえるかどうか。そこがあいまいなら、まだ判断する材料が足りないということなので、別のエージェントの見立てと並べてみるのがおすすめです。
注意点②:資格取得前の人と首都圏以外の人は、先に確認が必要
対象は「会計士・USCPA・税理士・経理財務経験者」と書かれています。資格を持っていなくても経理・財務の経験があれば対象に入りそうです。ただ、公認会計士試験や税理士試験の科目合格者、勉強中の受験生をどう扱うかは、公開情報では確認できませんでした。
受験を続けながら会計事務所で働きたい人や、科目合格の段階で監査法人を目指したい人は、申し込みの時点で「科目合格の状態で紹介してもらえる求人はあるか」を確かめておきたいところです。経理の実務経験がまったくない場合は、先に簿記からのステップを見て、資格と経験のどちらを先に積むか考えておくと話が進めやすくなります。
それと、地域の面でも確認しておきたいことがあります。公式サイトのページタイトルは「首都圏の会計・財務専門転職ならツインプロ」で、説明文にも「首都圏の有力求人を厳選」と書かれています。各ページの求人例も東京都内の勤務地が中心でした。税理士法人の求人例には「東京、横浜、大阪、名古屋、福岡、仙台(全国20拠点)」というものもありましたが、地方の求人がどのくらいあるかは公開情報では分かりませんでした。
首都圏で働いている人、首都圏へ移りたい人には合いやすい案内です。一方で、地元で転職したい人は、希望の地域の求人をどのくらい紹介してもらえるかを最初に聞いておくのがおすすめです。少なければ、地域に強いほかのサービスと並行して使うことも考えてみてください。
向いている人・向いていない人
向いている人:監査法人・税理士法人・事業会社の経理・FASのどこへ動くか、まだ決めきれていない会計士・税理士の方/首都圏で働いている、または首都圏での転職を考えている方/繁忙期をまたいで、時間をかけて選考対策をしたい方/FASやコンサルも候補に入れている方。
向いていない人:会計・経理の実務経験がなく、資格もこれから取る段階の方/首都圏以外の地域で探したい方(この場合はまず転職エージェントの使い方ガイドで複数登録の組み立て方を見てみてください)/会計以外の職種へ移りたい方。
面談前に確認したい質問リスト
最初の面談は、紹介される求人を聞くだけでなく、このサービスが自分に合うかを確かめる時間でもあります。次の質問をメモして持っていくと、面談の時間をむだなく使えます。
- 科目合格の段階(または受験中)でも紹介してもらえる求人はありますか
- 面談はオンラインと対面のどちらですか。夜や早朝、土日にも対応してもらえますか
- 希望の地域(首都圏以外も含む)の求人は、いまどのくらいありますか
- 今の経験だと、監査法人・税理士法人・事業会社・FASのどれが現実的ですか
- 「9割以上が年収アップ」「内定獲得率77%」は、どの期間の、誰を母数にした数字ですか
- 繁忙期と重なる場合、選考の日程はどこまで調整してもらえますか
- 「今は転職しない」と決めた場合でも、相談を続けられますか
この中で聞き逃しやすいのは4つ目です。担当者から見て自分の経験がどの分野で一番評価されるか、という見立ては自分ではなかなか分かりません。答えが自分の希望とずれていたら、それ自体が大事な情報になります。
申し込む前のチェックリスト
- 自分の資格の状況(取得済み・科目合格・受験中)と、実務経験の年数を一言で言えるようにしておく
- 公認会計士のキャリアと年収や税理士のキャリアと年収で、移る先ごとの年収の相場を先に見ておく
- 希望の勤務地と、繁忙期を避けたい月を決めておく
- ほかの特化型エージェントも比べたいなら、業界特化型の転職エージェント一覧で候補を並べておく
- 「今すぐ転職する」か「まず情報を集める」か、今の気持ちを決めておく(公式には情報収集の段階でも相談できると書かれています)
まとめ:判断の目安
公開情報から分かるのは、ツインプロが会計士・税理士・経理財務の経験者に絞った転職エージェントで、監査法人・税理士法人・事業会社・コンサルやFASの4分野の求人を扱っていることです。コンサル特化のMyVisionと同じ会社が運営していて、選考対策に力を入れていると案内されています。一方で、科目合格者の扱い、面談の形式、首都圏以外の求人の量は、公開情報だけでは分かりませんでした。
なので進め方としては、まず無料相談で「自分の状況で紹介してもらえる求人があるか」と「面談の形式と地域」を確かめる。そのうえで、年収の相場や他のエージェントと比べて使い続けるかを決める、という順番がおすすめです。相談だけで終えてもかまわないので、気負わずに情報を取りにいくつもりで使ってみてください。
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・対象条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

