今の仕事に慣れてきて「もっと考える仕事がしたい」「このままだと成長が止まりそう」と感じたとき、コンサルという選択肢が頭に浮かぶ人は多いと思います。ただ、ケース面接やフェルミ推定と聞くと、何から手をつければいいのか分からなくなってしまいますよね。そんなときに名前を見かけやすいのが、コンサル特化の転職エージェント MyVisionPR(マイビジョン) です。
この記事では、MyVisionの選考対策の中身、公式サイトに並ぶ数字の読み方、未経験から目指すときの現実、同じ会社が運営するTechGoとの違いを一緒に見ていきます。公式サイトと会社概要ページの公開情報(情報確認日: 2026年9月26日)を整理したもので、口コミや体験談は載せていません。
MyVisionの基本情報(公開情報で分かる範囲)
- 運営会社:株式会社MyVision(東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー24階、資本金1億円、従業員数412名)。有料職業紹介事業許可番号は13-ユ-314719と会社概要に載っています
- 対象:コンサル業界への転職を考えている人。公式サイトには「未経験からのコンサル転職」「30代 未経験からのコンサル転職」「第二新卒のコンサル転職」の案内ページがあります。年齢の上限は公開情報では確認できませんでした
- 利用料:「当社のサービスは採用企業からの紹介手数料によって運営されているため、キャリア相談から選考対策、条件交渉に至るまで、求職者様はすべてのサポートを無料でご利用いただけます」と案内されています
- 面談形式:オンラインか対面か、面談の場所は公開情報では確認できませんでした
- サービスの流れ:お申し込み → カウンセリング → 企業紹介 → 選考対策 → 面接・内定獲得。入社先が決まったあとも、退職のサポートや入社後のキャッチアップなどのフォローがあると案内されています
- 取得元:公式サイトのトップ、会社概要、未経験からのコンサル転職の解説ページ(いずれも2026年9月26日に確認)
特徴①:ケース面接とフェルミ推定の対策を前面に出している
MyVisionの公式サイトでいちばん紙幅を割いているのが選考対策です。「どのファームのどの部門で、どのようなケース問題が出たか」をデータにした「ファーム別・過去問データと選考情報」をもとに、志望先に合わせた面接対策をすると書かれています。さらに「ケース面接」や「フェルミ推定」について、元コンサルタントを仮想面接官にした本番さながらの模擬面接を繰り返すと案内されています。
サービスの流れの説明では、職務経歴書の書き方の指導に加えて、「想定問答集」と「模擬面接」の二段構えで面接対策をするとあります。聞かれそうな質問への答えを先に固めて、それを声に出して試す、という順番なんですね。
コンサルの選考は、ふつうの面接対策の本だけではなかなか準備しきれません。ケース面接は「正解を言えるか」より「考え方を筋道立てて話せるか」を見られるので、人に聞いてもらって直すのがいちばんの近道です。独学で詰まっている人にとっては、ここを使えるかどうかが大きな違いになると思います。
特徴②:未経験の人の支援が多く、ファームの候補も広い
公式サイトには「転職者の約8割がコンサル未経験」とあり、グラフではコンサル未経験82%・コンサル経験あり18%と示されています。注記は「MyVisionの支援実績における2025年1月~12月の統計データより」です。
未経験の人にとってこの数字が意味するのは、「未経験の相談に慣れている」ということだと思います。コンサルの仕事の中身、ファームの種類の違い、今の経験がどう評価されそうか。こうした基本から聞きやすいのは、初めてコンサルを目指す人には心強いところです。20代の方なら、第二新卒の転職戦略で自分の立ち位置を先に整理しておくと、面談で話す内容もまとまりやすくなります。
それと、候補の広さも案内されています。公式サイトでは「200社以上のコンサルファームとの強固なコネクション」がうたわれていて、紹介できるポジションは「1,000を超え」ると書かれています。BIG4や戦略系ファームをはじめ、「国内に展開するほぼ全てのコンサルティングファームを網羅」しているとも案内されています。どちらも運営会社の案内です。
コンサルとひとくちに言っても、戦略・総合・IT・シンクタンク・ブティックでは仕事の中身も働き方もかなり違います。候補を広く並べてもらえると、「名前を知っている数社」から選ぶだけの状態を抜け出しやすくなります。ファームの種類の違いは、外資戦略コンサルと日系総合コンサルの比較を先に読んでおくとイメージしやすいです。
注意点①:実績の数字は注記まで読む
公式サイトの目立つ位置には、運営会社の案内として「平均年収UP額 156万円」「コンサル業界 転職支援実績 No.1」「書類選考通過率 83%」といった数字が並んでいます。前の2つには、ページの下に注記があります。ここ、ちょっと面白いので一緒に見てみてください。
- 平均年収UP額 156万円:「2026年1月に内定承諾し、弊社経由で年収アップを実現した方の平均値」
- 転職支援実績 No.1:「厚生労働省職業安定局 人材サービス総合サイトより 最新2025年度(2025年4月~2026年3月)におけるコンサル特化転職エージェント支援実績数比較」
平均年収UP額は「1か月間に」「年収が上がった人だけ」の平均です。年収が変わらなかった人や下がった人は入っていないので、「使えば平均156万円上がる」という意味ではありません。No.1も「コンサル特化の転職エージェントの中で」の比較です。書類選考通過率83%については、確認した範囲で集計期間などの注記は見当たりませんでした。数字はうそではなくても、条件を外すと意味が変わってしまうんですよね。自分の見通しを立てるときは、面談で「自分と同じくらいの経歴の人はどうだったか」を聞くほうが役に立つと思います。
注意点②:未経験からのコンサル転職は難しさもある
MyVisionは未経験の支援が多いと案内していますが、同じ公式サイトの解説ページには「難易度が高いのも事実」とも書かれています。理由として「未経験者の採用であっても、『入社半年後には一人前のコンサルタントとして活躍できること』が前提」と説明されていて、評価の軸は「20代ではポテンシャル、30代では専門性や再現性、40代では即戦力性」と段階的に変わるとあります。
つまり、年代が上がるほど「これまで何をやってきたか」を具体的に語れることが大事になる、ということです。エージェントを使えば対策の質は上げられますが、選考そのものが甘くなるわけではありません。入社後に求められる働き方まで含めて、自分に合うかを考えてから動くのがおすすめです。SEやPMの経験がある方はSE/PMからITコンサルへのキャリアチェンジで、評価されやすい経験を先に確かめておくと安心です。
向いている人・向いていない人
MyVisionが合うかどうかと、迷いやすい同じ会社のTechGoとの使い分けを、順番に見ていきます。
MyVisionが合うかどうか
向いている人:未経験からコンサルを目指していて、ケース面接の対策を人に見てもらいたい方/戦略・総合・ITなど、ファームの違いを比べながら候補を広げたい方/第二新卒や20代で、ポテンシャル採用の枠を狙いたい方。
向いていない人:コンサルではなくエンジニアとして転職したい方/コンサルにまだ興味の段階で、仕事の中身から調べたい方(この場合はITコンサルとSIerの比較から読んでみてください)/業界を決めずに幅広い求人を見たい方。
同じ会社のTechGoとの使い分け
株式会社MyVisionは、MyVisionのほかにも業界別の転職サービスを運営しています。公式サイトのフッターには、会計士・税理士転職の「ツインプロ」、ITエンジニア転職の「テックゴー(TechGo)」、建設業界の「ビルドジョブ」、製造業界の「メーカーズジョブ」、若手営業職の「ベストウィン」が並んでいます。
迷いやすいのがTechGoとの使い分けです。MyVisionはコンサルティングファームへの転職、TechGoはITエンジニアとしての転職が対象です。エンジニアの方で「ITコンサルに行きたい」ならMyVision、「エンジニアのまま会社を変えたい」ならTechGo、と考えると分かりやすいと思います。両方で迷っている方は、TechGoの解説記事も読んで比べてみてください。会計士の方でFASやコンサルも気になるなら、同じ会社のツインプロという選択肢もあります。
面談前に確認したい質問リスト
MyVisionは選考対策が強みとして案内されているので、面談ではその中身を具体的に聞いておくと、使い方がはっきりします。
- 面談はオンラインと対面のどちらですか。平日夜や土日にも対応していますか
- ケース面接の模擬面接は、何回くらい、どのタイミングで受けられますか
- 志望ファームの過去の出題傾向は、どこまで共有してもらえますか
- 私と同じくらいの年代・職種の未経験者は、どんなファームに入っていますか
- 「平均年収UP額156万円」に入っていない、年収が変わらなかった人はどのくらいいますか
- 未経験で入社した場合、最初の年収はどのくらいを見込めばいいですか
- ほかのエージェントと並行して使っても問題ありませんか
聞き逃しやすいのは6つ目です。コンサルは年収が高いイメージがありますが、未経験で入るときは職位が下から始まることもあります。今の年収と比べて上がるのか、いったん横ばいなのかを先に知っておくと、あとで迷わずにすみます。
申し込む前のチェックリスト
- 「なぜコンサルなのか」を自分の言葉で2〜3文にしておく(面談でも選考でも聞かれやすいところです)
- 外資コンサルの就職難易度ランキングで、ファームごとの難しさの差を見ておく
- 職務経歴書の下書きを作り、面接対策完全ガイドで基本の受け答えも確認しておく
- 未経験に特化したサービスとも比べたいなら、FlowXの解説記事や業界特化型の転職エージェント一覧を見ておく
- 転職の時期(いつまでに決めたいか)をざっくり決めておく
まとめ:判断の目安
公開情報から分かるのは、MyVisionがコンサル業界に絞った無料の転職エージェントで、ケース面接やフェルミ推定の対策、ファーム別の過去問データを強みとして案内していることです。支援した人の約8割がコンサル未経験だという注記つきの数字もあります。一方で、面談の形式や年齢の目安は公開情報では確認できませんでした。実績の数字も、注記を読むと対象がかなり絞られていることが分かります。
なので進め方としては、まず面談で「自分の経歴だとどのファームが現実的か」と「模擬面接をどこまで受けられるか」を確かめる。そのうえで、未経験に特化したサービスとも比べて、続けて使うかを決める、という順番がおすすめです。コンサルは入ってからの働き方も含めて向き不向きがはっきり出る仕事なので、焦らず情報を集めてから決めていきましょう。
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・対象条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

