「エンジニアになりたいけど、未経験で本当に採ってもらえるのかな」。学部も職歴もITと関係ないと、最初の一歩でつまずきますよね。何を勉強すればいいのか、どの求人なら通るのか、ひとりだと判断の材料が足りないんです。そんなときに名前が出てくるのが、株式会社UZUZが運営するウズウズITPRです。IT職を目指す20代向けの就業サポートで、学習の支援と求人紹介を一緒に受けられる作りになっています。
この記事では、公式サイトとサービス案内ページ、運営会社の会社概要に書かれていることだけを整理しました(情報確認日: 2026年9月26日)。口コミや体験談は載せていません。公開情報で分かること、面談で聞かないと分からないこと。その二つを分けて、一緒に見ていきましょう。
ウズウズITの基本情報(公開情報で分かる範囲)
- 運営会社:株式会社UZUZ(有料職業紹介事業許可 13-ユ-305514)。関連会社として株式会社ESES(SES事業)と株式会社UZUZ COLLEGE(ITスクール事業)が会社概要に載っています
- 対象:ITエンジニアを目指す20代。サービス案内ページには「※29歳以下限定」とあり、「20代であれば、学歴に関係なく、どなたでもご登録いただけます」と書かれています。IT職の経験は問われていません。登録フォームは最初に「在学中か(卒業予定・中退予定も含む)」を選ぶ作りです
- 利用料:「就職サポートのお金は一切かかりません」との記載。別途、有料のITスクールの紹介もあると案内されています
- 面談形式:「お電話・メール・LINE・オンライン面談などを中心に」サポート。拠点は会社概要によると東京(新宿)・大阪・旭川の3オフィスです
- 求人の地域と職種:「首都圏・関西圏・名古屋・福岡の求人が中心」との記載。職種はSE・プログラマー・インフラエンジニアが挙げられています
- サービスの流れ:会員登録 → 個別カウンセリング → 各種講座・面接対策 → 企業面接 → 内定・入社 → 入社後フォロー
- 取得元と確認日:サービス案内ページ(ウズウズIT)、UZUZ公式サイトのトップ・会社概要・IT職向けのサービス紹介ページ。いずれも2026年9月26日に確認
特徴①:学習と就職活動を同時に進める前提になっている
サービス案内ページには「IT職が未経験でもIT学習をしながら同時に就職・転職活動を行うことができる」とあります。学習の材料として挙げられているのは、IT学習動画(「累計6万人以上が利用」「800本」と運営会社は案内)、ネットワーク基礎やルーティングといったインフラの基礎、プログラミング言語Javaの基礎、演習問題とソースコードです。流れのSTEP3には「IT資格取得のための専門コース」も書かれています。
読者にとって何が変わるかというと、「勉強が終わってから応募する」という順番を取らなくていいところです。未経験の就活でいちばん時間を食うのは、じつは何をどこまで勉強すれば足りるのかが分からない状態なんですよね。面接で話せる学習の中身を、選考と並べて作っていける。ここは独学で進めるより迷いが少ないと思います。ただ、動画を見ただけで話せるようにはなりません。自分で手を動かした記録を残しておくのがおすすめです。
特徴②:紹介は少なめに絞り、紹介先は自社の基準で選んでいる
サービス案内ページには、はっきりこう書かれています。「一度に数十社も求人を紹介することはありません」「初回の面談で紹介する求人は平均5社」。そのうえで、面接対策は「企業ごとに約1時間」を選考のたびに行う方針です。推薦状の作成も案内されています。
この方針、合う人と合わない人がきれいに分かれます。未経験のIT就活では、同じ「エンジニア職」でも会社ごとに見られる点がかなり違います。1社ずつ準備してもらえるのは心強いです。とはいえ、たくさんの求人を並べて自分で選びたい方には物足りないはずです。運営会社も「一度にたくさんの求人を見たい方」「余計なやり取りは行わず就活したい方」には「希望に添えない可能性があります」と書いています。サービス側がここまで正直に書いているのは、ちょっと珍しいなと思いました。
紹介先の選び方にも特徴があります。運営会社は、若手の離職率が高い会社や、残業が慢性的に長い会社などを自社の基準で外していると案内しています。「実際に企業に訪問し、労働環境や教育体制などを細かくチェック」「基準に満たない企業との契約は結びません」との記載です。入社後のフォローについても「期限に定めはありません」と書かれています。
この基準が具体的にどういう数字なのかは、公開情報では確認できませんでした。なので「ブラック企業がゼロ」と受け取るのではなく、面談で「この会社はどんな点を見て基準を満たしたのか」を聞く材料にするのがいいと思います。答えが具体的なら、その求人を選ぶ理由がひとつ増えます。
注意点①:SES(客先常駐)の割合や内定辞退の扱いは公開情報では分からない
未経験可のIT求人を探していると、SES(エンジニアが取引先の会社に常駐して働く形)の会社の求人も少なくありません。ウズウズITの公開情報では、紹介先のうちSESがどれくらいの割合なのかは確認できませんでした。それと、運営会社のグループにはSES事業の株式会社ESESがあります。紹介先にグループ会社が入るのかどうかも、公開情報では分かりませんでした。
SESが悪いという話ではありません。研修が整っている会社もあります。ただ、配属先で何をするかが入社後に決まる働き方なので、「インフラの監視」「テスト」「開発」のどれから始まるかで最初の数年がかなり変わります。求人を紹介されたら、SESか自社開発か受託か、最初の配属で何を担当するのかを1社ずつ確認してください。SESと自社開発の違いはSESから自社開発への転職戦略にまとめています。
もうひとつ、内定を辞退したいときの扱いも、公開情報では確認できませんでした。ほかのサービスとの併用については、よくある質問で「複数のサービスを利用することをおすすめしています」と書かれています。複数の内定を比べて選べるように、併用しながら進めるのが安心だと思います。
最後に数字の読み方です。IT分野で「累計4,000人以上の就業マッチング」「入社後の定着率は93.6%(計測期間:2020/1/1~2022/12/31)」と運営会社は案内しています。注記によると、この定着率は期間中に入社した人の「6か月定着率」です。どちらも運営会社自身の集計で、計測期間も少し前のものです。数字だけで決めず、自分に合う求人が出てくるかで判断したいところですね。
注意点②:無料の就職サポートと有料のITスクールは別もの
就職サポートは無料ですが、サービス案内ページには「ITスクール(有料)」の紹介もあると書かれています。ページには、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象となる案内も載っていて、在職中で転職を目指す人が補助の対象と説明されています。補助の細かい条件は「初回に実施する無料カウンセリング時にお伝えします」とのことでした。
ここで大事なのは、今どちらの話をしているのかを面談中に見失わないことです。無料のサポートだけで進めるのか、有料の講座を受けるのか。有料なら総額はいくらで、補助の対象になるのか。在学中や離職中だと、この補助の条件に当てはまらない可能性もあります。その場で決めずに、金額と条件を文字で受け取ってから考えるのが安心です。
向いている人・向いていない人
向いている人:IT職の経験がなく、何から勉強すればいいかも一緒に考えてほしい20代の方/紹介の数より、1社ずつの面接対策を重く見たい方/地方在住で、オンラインや電話で進めたい方。
向いていない人:たくさんの求人を一度に見比べて自分で選びたい方/やり取りをできるだけ減らして進めたい方/30代以上の方/すでに開発経験があり、自社開発の企業に絞って応募したい方(この場合はエンジニア向け転職サイトの比較を先に見てみてください)。
面談前に確認したい質問リスト
初回の面談で平均5社が紹介されると案内されているので、その5社を比べる物差しを先に用意しておくのがおすすめです。
- 紹介される求人のうち、SES・受託開発・自社開発はそれぞれどれくらいか。グループ会社の求人は含まれるか
- この求人で最初に配属される仕事は何か(監視・運用、テスト、開発のどれか)。配属先はいつ決まるか
- 入社後の研修は何週間で、どんな内容か。研修の中身と配属先の職種はつながっているか
- 面談までにやっておくと選考で話せる学習は何か(言語・資格・つくるもの)
- 内定を辞退したいとき、どう伝えればいいか。複数の内定を比べる時間はもらえるか
- 有料のITスクールをすすめられた場合、総額・期間・補助の対象かどうか
- 自分の住む地域で紹介できる求人はあるか。オンラインだけで最後まで進められるか
見落としやすいのは3つ目です。研修で学ぶことと、配属後にやる仕事がずれていないか。ここが合っている会社ほど、入社してからの伸び方が変わってきます。
申し込む前のチェックリスト
- 自社開発・SIer・SESのちがいをSIer業界の就活ガイドでざっくり押さえておく
- 新卒で動くならエンジニア新卒就活戦略、既卒・第二新卒なら第二新卒の転職ガイドを読み、自分の立場で使える手段を確認する
- ITパスポートや基本情報技術者など、学び始めた内容をメモにまとめておく(面談で話す材料になります)
- ほかの就職エージェントとの併用を決めておく(運営会社も併用をすすめています)
- 有料の講座を案内されたら、総額と条件を持ち帰ってから決めると決めておく
まとめ:判断の目安
公開情報で分かるのは、20代・学歴不問・就職サポート無料であること、学習と就活を同時に進める作りであること、紹介は少数に絞って面接対策を企業ごとに行う方針であることです。逆に、SESの割合、研修の具体的な中身、内定辞退の扱いは、面談で聞かないと分かりません。
なので順番はこうするのがおすすめです。まず面談で紹介された求人を「SESか自社開発か」「最初の配属で何をするか」で仕分ける、そのうえでほかのサービスの求人とも並べて決める。この順番なら、未経験だからと焦って最初に出た内定に飛びつくことを避けられます。公式サイトで最新の案内を見てから、質問リストを持って面談に臨んでみてください。
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・対象条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

