「志望している会社に、同じ大学の先輩がいない」「大学のキャリアセンターに聞いても、話を聞ける人が見つからない」。OB/OG訪問をしようとして、ここで止まってしまう人は多いと思います。そんなときに候補に入るのが、大学に関係なく社会人に話を聞きに行けるサービスです。この記事では、そのひとつであるMatcher(マッチャー)について、公式サイトと利用規約に書かれていることだけで、仕組み・使い方・使う前に確かめたいことを整理します(情報確認日: 2026年11月7日)。口コミや体験談は載せていません。
Matcherの基本情報(公開情報で分かる範囲)
- サービスの形:OB/OG訪問・就活相談のマッチングサービス。公式サイトでは「所属大学や学年に関わらずOB訪問ができる全く新しいサービス」と説明されています
- 運営:利用規約の前文に「Matcher株式会社」の名前があります(サイトの表記は Matcher Inc.)
- 料金:公式サイトのボタンは「無料で新規登録/ログイン」です
- 登録の方法:Facebookアカウント、または携帯電話番号とパスワードで登録します。公式サイトのお知らせでは、2026年1月15日から「新規登録時に電話番号の確認が必須」になったと案内されています
- 使える場所:アプリとWebの両方(公式サイトに「アプリで開く」「Webで続ける」の選択があります)
- 取得元:公式サイトのトップページと利用規約(2026年11月7日に確認)
特徴①:大学や学年に関係なく申し込める
ふつうのOB/OG訪問は、同じ大学の卒業生を名簿やゼミ・サークルのつながりで探すところから始まります。志望する会社に同じ大学の先輩がいなければ、その時点で手が止まってしまいます。
Matcherは公式サイトで「大学や学年に関係なく気になる企業の気になる人にOB訪問ができる」と説明しています。また「登録してくださっている社会人はどの方もOB訪問を受け入れることを前提で登録してくださっています」とも書かれていて、知らない先輩にいきなりメールや電話をする必要はありません。日程や場所はチャットで決めます。
当サイトの企業ページで「挑戦枠」と出た会社や、採用大学の一覧に自分の大学が見当たらない会社を受けるときこそ、こうした入口が役に立つと思います。採用大学の数字の読み方は採用大学と学歴フィルターの実態で整理しています。
特徴②:社会人の「お願い」に応える形で、相談にのってもらう
Matcherの仕組みは少し変わっています。公式サイトでは「会いたい社会人のお願いを叶えることで、就活相談にのってもらえるサービスです」と説明されていて、社会人が「就活相談にのるので、◯◯してくれませんか?」という形でお願い(プラン)を出し、学生がそれに応じます。お願いの中身は、大学生活の話を聞かせてほしい、といった気軽なものが並んでいます。
トップページの検索では、次の条件で社会人を絞り込めます。
- 業界・職種:食品・電機・商社・銀行・IT・通信・コンサルティングなどの業界と、営業・企画・エンジニア・総合職・人事・内定者などの職種
- 相談にのれること:自己分析・業界分析・企業研究・SPI・筆記テスト・面接対策・ES添削・地方就活・理系就活・院生就活・既卒就活など
- 会いたい場所:47都道府県から選べます
- こだわり条件:「電話・オンライン面談可能」「2人で訪問可能」「身分証明書提出済みの社会人」
プランの中には「27・28卒限定」など、社会人の側が卒年を書いているものもあります。自分の卒年で申し込めるかは、プランごとに確かめてください。
特徴③:本人確認の印と、会い方のルールがある
知らない社会人に会うので、安全面は気になるところです。公式サイトでは、社会人の名前の横のマークが緑色なら「名前と企業名記載の身分証を提出ずみ、または企業公認のユーザー」だと説明されています。検索でも「身分証明書提出済みの社会人」に絞り込めます。
利用規約の禁止事項には、「夜9時以降の待ち合わせ、面談時の飲酒、カラオケルーム・自宅等の個室で相談に乗る行為」が挙げられています。営業・勧誘など、OB/OG訪問・就活相談・企業からのスカウト受信と違う目的での利用も禁止です。会うのは日中、人目のあるカフェなどにする、心配ならオンラインや電話の面談を選ぶ、というのが基本です。
注意点①:話してくれるのは社会人個人で、会社の公式見解ではない
Matcherで会う社会人は、会社の代表として話すわけではありません。配属や入社年次が違えば、同じ会社でも話は変わります。選考の流れや評価のされ方は、その人の経験として受け止めて、会社の公式採用ページの募集要項とあわせて読むのが安全です。当サイトの企業ページには、公式採用ページの募集要項を引用した節があります。
注意点②:志望企業の社会人が登録しているとは限らない
登録している社会人は人によって会社がばらばらなので、志望先の会社の人が必ず見つかるわけではありません。見つからないときは、同じ業界・同じ職種の社会人に「業界の選び方」や「その職種の仕事の中身」を聞くだけでも、志望動機の材料になります。
注意点③:同じ大学の先輩に聞く方法とは、得意なことが違う
同じ大学出身の先輩なら、ゼミや学部の話が通じやすく、同じ大学からどう準備して入ったかを聞けます。こちらはビズリーチ・キャンパスのように大学ごとのつながりを使うサービスや、大学のキャリアセンターの名簿が向いています(ビズリーチ・キャンパスは、登録できる大学と卒業年に条件があります。解説記事で確認してください)。2つの使い分けはOB/OG訪問サービスの比較で整理しています。
公開情報で分かること・使いながら確かめること
| 項目 | 公開情報で分かること | 使いながら確かめること |
|---|---|---|
| 対象 | 「所属大学や学年に関わらずOB訪問ができる」 | プランごとの卒年の指定(「27・28卒限定」など) |
| 料金 | 「無料で新規登録/ログイン」 | — |
| 登録 | Facebook、または携帯電話番号とパスワード。電話番号の確認が必須(2026年1月15日から) | — |
| 会い方 | チャットで日程と場所を決める。電話・オンライン面談に対応する社会人で絞り込める | 相手ごとの対応(対面・オンライン) |
| 安全面 | 身分証提出ずみの印(緑のマーク)。夜9時以降・飲酒・個室での面談は禁止 | 会う相手の印と、場所・時間 |
| 運営 | Matcher株式会社(利用規約の前文) | — |
使う前に用意しておくこと
OB/OG訪問は、準備してから行くほど聞ける話が濃くなります。次の3つを先にやっておくと、相手の時間を無駄にせずに済みます。
- 企業研究:公式採用ページ・有価証券報告書で分かることは先に読んでおく。当サイトの企業ページで、難易度・平均年間給与・募集要項をまとめて見られます
- 聞きたいことのリスト:1日の仕事の流れ、入社前後のギャップ、選考で見られたと感じた点など、10個ほど。質問の例はOB訪問の完全マニュアルにまとめています
- 自分の話の要点:志望動機とガクチカを1分で話せるようにしておく。ES添削や模擬面接をお願いするなら、文章も持っていく
向いている人・向いていない人
向いている人:志望企業に同じ大学の先輩がいない、または見つからない人/業界や職種の話を、複数の社会人から聞いて比べたい人/オンラインや電話で手軽に就活相談をしたい人
向いていない人:同じ大学から入った先輩の準備の仕方を知りたい人(大学のつながりを使う方法が向いています)/会社の公式な選考情報だけを知りたい人(公式採用ページとES・選考体験記が読めるサイトの方が早い)/知らない社会人に会うのに抵抗がある人
申し込む前に確かめたいこと
- 会いたい社会人のマークは緑色(身分証提出ずみ)か
- プランに卒年の指定(「27・28卒限定」など)はあるか
- 対面かオンラインか。対面なら、日中で人目のある場所か
- 相手の「お願い」の中身は、自分が無理なく応えられるものか
- 聞きたいことのリストと、自分の志望動機の要点は用意できているか
1つ目と3つ目は、安心して会うためにいちばん大事なところです。少しでも気になることがあれば、会う前にチャットで確かめるか、会うのをやめても構いません。
まとめ:判断の目安
公開情報から見えるMatcherは、大学や学年に関係なく、OB/OG訪問を受け入れる前提で登録している社会人に就活相談を申し込めるサービスです。登録は無料で、アプリとWebの両方で使えます。本人確認の印や、夜9時以降・飲酒・個室での面談を禁止するルールもあります。
なので順番は、まず志望企業と同じ業界の社会人を探して、緑のマークと面談の形を確かめてから申し込む。同じ大学の先輩がいる会社は、大学のつながりの方法も並べて使う。この順番なら、学歴に関係なく、志望動機の材料を集められると思います。
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・利用条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

