新卒で入った会社に「このままでいいのかな」と感じはじめたとき、20代向けの転職支援を調べると 20代の転職相談所PR という名前が出てきます。名前がそのままなので分かりやすい反面、「誰が対象で、どこの求人が多いのか」は意外と調べないと見えてきません。この記事は、公式サイトと運営会社のページの公開情報(情報確認日: 2026年9月26日)だけを整理したものです。口コミや体験談は載せていません。公開情報で分かることと、面談で聞かないと分からないこと。その2つを一緒に切り分けていきましょう。
20代の転職相談所の基本情報(公開情報で分かる範囲)
- 運営会社:ブラッシュアップ・ジャパン株式会社(2001年9月設立・東京都千代田区四番町に本社)。既卒向けの就職支援サイト「いい就職ドットコム」も運営しています
- 対象:20代の転職希望者と第二新卒。公式サイトのよくある質問では、29歳でも「もちろん可能です」と案内されています
- 利用料:無料。公式サイトには「費用は一切必要ありません。全てのサービスは無料でご利用いただけます」とあり、運営費は登録企業の採用予算でまかなわれていると説明されています
- 面談形式:電話・メール・Web面談。Web面談は Google Meet を使う案内です。相談所は東京・大阪・名古屋の3か所にあります
- サービスの流れ:会員登録 → 1分ほどのアンケート → キャリアアドバイザーとの面談 → 求人の紹介 → 応募書類で企業へ推薦 → 面接対策と選考
- 取得元と確認日:公式サイト(トップ・よくある質問・面談ご利用ガイド・キャリア適性診断のページ・案内用ページ)と運営会社の会社概要。すべて2026年9月26日に確認
- 公開情報では確認できなかったこと:有料職業紹介事業の許可番号(公式サイトと会社概要ページに記載を見つけられませんでした)、面談1回の標準の所要時間
特徴①:「転職」に絞った20代向けの支援になっている
公式サイトでは、サービスを「20代の転職支援」と位置づけています。案内用ページのよくある質問には「20代で就職のご経験があれば弊社サービスをご利用いただけます」とあり、就職経験がない方には同じ会社の既卒向けサイト「いい就職ドットコム」が案内されています。つまり、同じ運営会社の中で「働いた経験がある20代」と「まだ正社員として働いたことがない方」の窓口を分けているんですね。
読者にとってこれが何を意味するかというと、相談の前提がそろいやすいということです。1〜3年働いてみて合わなかった人、職種を変えたい人。そういう「一度働いた人の悩み」を前提に話が進むので、転職理由の整理や、短い在籍期間をどう説明するかといった話題に時間を使いやすいはずです。ただ、これは公式の説明から読み取れる設計の話です。実際の面談の中身は担当者によって変わるので、そこは次の注意点とあわせて見てください。
特徴②:面談はWebか電話で、準備はアンケートだけ
面談ご利用ガイドのページには、面談は「WEB/お電話で実施」とあり、Webの場合は Google Meet という無料のツールを使うと書かれています。事前準備は「アンケートの回答以外の事前準備はございません」とのこと。服装も「普段着でご参加くださいね」とあり、仕事の前後でも参加しやすい書き方になっています。同じページには「最短30分の面談コース」という言葉も出てきます。
在職中に転職を考えている20代にとって、ここはけっこう大事なポイントです。平日の昼に会社を抜けて相談に行くのは、それだけでハードルが高いですよね。自宅からWebか電話で話せて、事前に書類を用意しなくていい。そのぶん「まず話してみる」までの距離が短くなります。一方で、準備なしで始められるということは、面談で何を持ち帰れるかは自分の質問しだいということでもあります。後半の質問リストを、面談の前に一度見ておいてもらえるとうれしいです。
特徴③:無料の診断コンテンツが用意されている
公式サイトには「20代のキャリア適性診断」「早期離職緊急度診断」「転職力ノビシロ診断」といった診断が並んでいます。キャリア適性診断のページでは、会員登録時の情報と回答をもとに結果を出す仕組みで、所要時間は「診断時間はたったの5分」と案内されています。診断のあとはキャリアアドバイザーに個別相談ができる流れです。
診断は、転職するかどうかまだ迷っている段階でも使える入口です。じつは、20代の転職で一番時間がかかるのは「何を基準に選ぶか」を言葉にするところだったりします。診断の結果そのものより、「この結果、自分ではしっくりくる?こない?」と考えるきっかけとして使うのがおすすめです。とはいえ、診断は運営側が用意したツールで、その結果が求人選びの正解を決めるものではありません。参考のひとつとして持っておくくらいがちょうどいいと思います。
注意点①:求人は首都圏・関西・東海が中心
公式サイトのトップには「首都圏・関西・東海エリアを中心に」という表現があり、相談所も東京・大阪・名古屋の3か所です。求人の地域別の内訳は公開されていませんが、案内の書き方から見ると、この3つのエリア以外で働きたい方には選択肢が少なくなる可能性があります。
面談そのものは電話やWebでできるので、住んでいる場所に関係なく申し込めます。ただ、「相談できること」と「希望の地域で求人を紹介してもらえること」は別の話なんですね。ここを混ぜてしまうと、面談のあとに「紹介された求人がどれも遠い」ということになりかねません。
地方で働きたい方、Uターンを考えている方は、登録前か面談の最初に「希望する都道府県の求人がどれくらいあるか」を聞いてしまうのが早いです。数が少ないと分かったら、全国の求人を扱うサービスや、地元に強いサービスと並行して使うほうが安心です。
注意点②:就業経験がない方の扱いはページによって書き方が違う
ここは正直にお伝えしておきたいところです。公式サイトのよくある質問では「就業経験がない場合でもサポートを行っておりますので、ご安心くださいませ」と書かれています。一方で、案内用ページのよくある質問では「就業経験のある方を対象とした『転職』支援」とされ、就職経験のない方には既卒向けの「いい就職ドットコム」が案内されています(どちらも2026年9月26日に確認)。
どちらが間違いというより、「相談は受けるけれど、就職経験がない方は既卒向けの窓口のほうが合う」という運用なのかもしれません。ただ、これは推測です。既卒の方やフリーター期間が長い方は、登録の段階で「自分はどちらの窓口で相談することになるか」を確かめておくと、あとで行き違いが起きにくいと思います。
注意点③:紹介される求人は登録企業の中から選ばれる
公式サイトには「5,000社を超える大手・優良企業が求人登録」とあり、案内用ページには「常時1万件を超える非公開求人」があると書かれています(いずれも運営会社の案内)。よくある質問では、サイトに載っている企業へ直接問い合わせるのは控えてほしいこと、希望する企業の選考を「無条件で受けられるわけではありません」ということも説明されています。
それと、この2つの数字は数えているものが違います。1つは求人を出している企業の数、もう1つは一般には公開していない求人の件数です。同じ運営会社のページでも、何を数えた数字なのかを分けて読むと、誤解が少なくなります。
これは転職エージェント型のサービスに共通する仕組みです。紹介されるのは登録している企業の求人で、世の中のすべての求人ではありません。それと、応募できるかどうかにも企業側の条件が入ります。だからこそ、気になる会社がすでにあるなら自分でも調べておくこと、紹介された求人を比べる物差しを自分で持っておくことが大事になります。
向いている人・向いていない人
向いている人:新卒で入った会社を1〜3年で見直したい20代・第二新卒の方/首都圏・関西・東海で働きたい方/在職中で、Webか電話で空き時間に相談したい方/診断を使って転職の軸を整理するところから始めたい方。
向いていない人:3つのエリア以外での就職を強く希望している方/正社員としての就職経験がなく、既卒向けの支援を探している方/紹介を待たずに自分で求人を探して応募したい方(エージェントとの付き合い方に迷ったら転職エージェントの使い方を先に読んでみてください)。
面談の前に確認したい質問リスト
準備がアンケートだけで済むぶん、質問は自分で用意しておくのがおすすめです。次の6つを持って行くと、面談の時間をむだにせずに済みます。
- 私の希望する都道府県で、いま紹介できる求人はどれくらいありますか
- 就業経験の長さ(たとえば1年未満)によって、紹介できる求人の幅は変わりますか
- 既卒・フリーター期間がある場合、こちらの窓口と「いい就職ドットコム」のどちらで相談することになりますか
- 紹介される求人は、どんな業界・職種が多いですか(営業・IT系など、私の希望に近いものはありますか)
- 面談のあとの連絡はどんな方法で、どれくらいの頻度で来ますか
- 担当のアドバイザーを変えてほしいときは、どこに伝えればいいですか
この中で見落としやすいのは1つ目です。「求人がたくさんある」と聞いても、自分の住みたい地域にどれだけあるかは別の話なんですね。最初に聞いておくと、そのあとの話がぐっと具体的になります。
申し込む前のチェックリスト
- 転職したい理由を3行でメモしておく(第二新卒の動き方は第二新卒の転職ガイドが参考になります)
- 働きたい都道府県と、ゆずれない条件を2つだけ決めておく
- 就業経験の期間と、既卒・フリーター期間の有無を整理しておく
- ほかの20代向けサービスとも並べて見る(20代向け転職エージェントの比較や第二新卒エージェントneoの整理)
- 面談のあと、紹介された求人を持ち帰って比べる日を先にカレンダーに入れておく
まとめ:判断の目安
公開情報から分かるのは、就業経験のある20代・第二新卒に向けた無料の転職支援であること、面談はWebか電話で準備がほとんど要らないこと、そして求人は首都圏・関西・東海が中心であることです。地域の内訳や、就業経験がない方の扱いの細かいところは、面談で聞いてみないと分かりません。
なので順番としては、まず自分が働きたい地域と就業経験の状況がサービスの前提に合うかを確かめる、そのうえで面談で紹介された求人をほかのサービスと並べて比べる、がいいと思います。前提が合っていれば準備なしで話せる気軽さは大きな助けになりますし、合わなければ早めに別の窓口へ切り替えられます。
サービスの内容は公式サイトで確認できます(情報確認日: 2026年9月26日)。
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・対象条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

