「エンジニアに興味はあるけど、未経験の自分を採ってくれる会社なんてあるのかな」。書類を出しても通らない、面接で何を話せばいいのか分からない。ひとりで転職活動をしていると、どこでつまずいているのかさえ見えにくいですよね。そんなときの相談先のひとつが、インターノウス株式会社の未経験者向けITエンジニア転職支援です。運営会社は、未経験からITエンジニアを目指す人の転職に特化したIT転職エージェントだと案内しています。
この記事では、同社の無料相談の申込ページ、会社概要、同社が運営する無料ITスクールのよくある質問に書かれていることだけを整理しました(情報確認日: 2026年10月5日)。口コミや体験談は載せていません。公開情報で分かること、面談で聞かないと分からないこと。その二つを分けて見ていきましょう。
インターノウスの基本情報(公開情報で分かる範囲)
- 運営会社:インターノウス株式会社(有料職業紹介事業許可番号 13-ユ-303522)。本社は東京都港区六本木、設立は2005年12月です。会社概要の事業内容には、ITエンジニアの人材紹介・派遣、ITアウトソーシング、教育などが並んでいます
- 対象:未経験からITエンジニアを目指す人。よくある質問では、学歴や経歴より「業界&職種の理解」が大事だと書かれています。申込フォームは最初に住んでいる地域(東京・大阪・愛知の各周辺と福岡、その他エリア)と年齢を選ぶ作りで、対象外の年齢を選ぶと「このサービスは30歳までの方となります」と表示されます
- 利用料:「完全に無料で利用できます」との記載。運営の費用は紹介先の企業から受け取っていると説明されています
- 相談の形式:「オンライン面談を中心に、お電話・メール・LINEなどでも」サポート。直接会って話したい人には対面の面談も行っているそうです
- サービスの流れ:キャリア面談 → 求人紹介・書類添削 → 面接対策・スケジュール調整 → 内定・入社後フォロー。「最短2週間で内定獲得(全てオンラインで完結)」とも書かれています
- 学習の支援:希望する人には無料のオンラインプログラミング研修があると案内されています
- 取得元と確認日:無料相談の申込ページ、インターノウス株式会社の会社概要、同社が運営するプログラマカレッジ・エンジニアカレッジのよくある質問。いずれも2026年10月5日に確認
最新の案内と相談の申込は、インターノウスの無料相談ページで確認できます。
特徴①:書類と面接の準備を1人ずつ手伝う作り
申込ページで手厚く書かれているのは、選考の準備です。履歴書・職務経歴書の作成支援では、自己PRに何を書くか、退職理由やアルバイト・派遣の経歴を書くべきかまで相談できると案内されています。面接対策では、経歴に合わせて想定される質問を「最低50は用意します」とのこと。ほかに、ビジネスマナー、面接で出るプログラミングテストと適性検査(性格診断など)の対策も挙げられています。
運営会社は、未経験歓迎の求人でも書類で落ちるのは「スキルや職歴ではなく”書き方”に原因がある」という考え方です。たしかに、未経験の転職では書ける実績が少ないぶん、何をどう並べるかで印象が変わります。自分の経歴のどこを話せばいいのか分からない方には、ここがいちばん助かるところだと思います。
数字も載っています。運営会社の案内によると、内定人数は7,738名(自社調べ・2025年7月末時点)、紹介企業数は5,328社(自社調べ・2025年7月時点)です。書類通過率96.7%と第一志望内定率98.3%は、どちらも2014年1月〜2025年7月の自社調べと注記されています。長い期間をまとめた運営会社自身の集計なので、今の自分にそのまま当てはまるとは限りません。数字は参考にとどめて、自分に合う求人が出てくるかで判断したいところですね。
特徴②:希望すれば無料で学習コンテンツを使える
申込ページには「80万円相当の学習コンテンツが、すべて無料(希望制)」とあります。100講座以上の教材で、プログラミング、Linux、ネットワーク、インフラなどに対応しているそうです。LinuC(Linux技術者認定)の試験問題作成にも関わる講師陣が監修していて、実際にコードを書いて学ぶ形だと説明されています。
読者にとって大きいのは、「勉強が終わってから応募する」という順番を取らなくていいところです。未経験の転職では、面接で「そのために何をしてきたか」をほぼ必ず聞かれます。学習を選考と並べて進められれば、話せる材料を作りながら応募できます。ただ、希望制なので、使うかどうかは自分で決めることになります。教材を見ただけでは話せるようにならないので、手を動かした記録を残しておくのがおすすめです。
なお、運営会社は無料のITスクール「プログラマカレッジ」(2014年開校)と「エンジニアカレッジ」(2012年開校)も運営しています。プログラマカレッジのよくある質問では、研修を途中でやめても「違約金やその他の金額をご請求することはございません」と書かれています(ただし、はじめから就職する意思がなく受講だけを目的とする悪質な場合は、法的な対応を取ることがあるとの注記つき)。申込ページの学習コンテンツとこのスクールが同じものかどうかは、公開情報では確認できませんでした。
特徴③:紹介先を独自の基準で調べていると案内している
申込ページでは、未経験歓迎をうたうSES(エンジニアが取引先の会社に常駐して働く形)の会社の中には、研修中の給与が出ないような環境もあると説明されています。そのうえで運営会社は、紹介企業をすべて独自のチェックリストで評価し、配属部署や研修の実態まで調べていると案内しています。就職先の社風・離職率・事業の強み・財務の安定性など、表に出にくい情報も伝えるとのことです。
よくある質問では、紹介先について「SES企業だけでなく、自社開発企業も多数ご紹介可能です」と書かれています。取引先の例としては、大手企業のグループ会社や上場企業の名前も並んでいます。
一方で、そのチェックリストの具体的な項目は、公開情報では確認できませんでした。なので「紹介される会社はすべて安心」と受け取るより、面談で「この会社はどんな点を調べて紹介しているのか」を聞く材料にするのがいいと思います。答えが具体的なら、その求人を選ぶ理由がひとつ増えます。
注意点①:年齢と働く地域の条件は、申し込む前に確かめておく
申込ページの本文には、年齢の上限や働く地域の条件ははっきり書かれていません。ただ、申込フォームでは、対象外の年齢を選ぶと「このサービスは30歳までの方となります」と表示されます。また、同じ会社のプログラマカレッジのよくある質問には「31歳以上の方では受講が困難」「東京での就職は必須」と書かれています。こちらはスクールの条件なので、転職支援の相談に同じ条件が当てはまるのかは、公開情報では確認できませんでした。
30歳前後の方や、東京以外で働きたい方は、申込のときや面談の最初に「自分は対象になるか」「住んでいる地域で紹介できる求人はあるか」を聞いておくと、時間をむだにせずに済みます。もうひとつ、申込ページは相談したい日時を選ぶ作りですが、同じページの「個人情報の取り扱い」では利用目的が「無料オンライン説明会への参加案内のため」と書かれています。初回が1対1の面談なのか説明会の形なのかも、あわせて確認しておくと安心です。
注意点②:紹介先の働き方の内訳は、求人ごとに確認する
紹介先のうちSES・受託開発・自社開発がそれぞれどれくらいの割合なのかは、公開情報では確認できませんでした。それと、会社概要を見ると、運営会社自身もITエンジニアの派遣やITアウトソーシングを事業にしています。紹介先に運営会社自身やその関連の求人が入るのかどうかも、公開情報では分かりませんでした。
SESが悪いという話ではありません。申込ページにも、給与をもらいながら日中にしっかり研修を受けられるSESの会社の例が紹介されています。ただ、配属先で何をするかが入社後に決まる働き方なので、「監視・運用」「テスト」「開発」のどれから始まるかで最初の数年がかなり変わります。求人を紹介されたら、働き方の形と最初の配属で何を担当するのかを1社ずつ確認してください。SESと自社開発の違いはSESから自社開発への転職戦略にまとめています。
内定を辞退したいときの扱いや、ほかのサービスとの併用についての考え方も、公開情報では確認できませんでした。複数の内定を比べて選べるように、面談で聞いておくと安心です。
向いている人・向いていない人
向いている人:IT職の経験がなく、書類の書き方や面接の答え方を1人ずつ見てほしい方/転職活動と並行して、無料の教材で基礎を学びたい方/オンラインで相談を進めたい方。
向いていない人:30歳を過ぎている方(申込フォームで「30歳までの方」と表示されます)/東京以外の地域だけで働きたい方(対象になるか先に確認を)/すでに開発経験があり、自社開発の企業に絞って応募したい方(この場合はエンジニア向け転職サイトの比較を先に見てみてください)。
面談前に確認したい質問リスト
面談で紹介された求人を比べられるように、物差しを先に用意しておくのがおすすめです。
- 自分の年齢と住んでいる地域で、紹介できる求人はあるか。勤務地は東京が中心か
- 紹介される求人のうち、SES・受託開発・自社開発はそれぞれどれくらいか。運営会社自身や関連会社の求人は含まれるか
- この求人で最初に配属される仕事は何か(監視・運用、テスト、開発のどれか)。配属先はいつ決まるか
- 紹介企業を調べるチェックリストでは、どんな点を見ているか。この会社はどこを満たしたのか
- 無料の学習コンテンツはいつから、どのくらいの期間使えるか。選考と並行して使えるか
- 途中で利用をやめたり、内定を辞退したりするとき、費用はかかるか。どう伝えればいいか
- ほかの転職サービスと併用してもいいか。複数の内定を比べる時間はもらえるか
見落としやすいのは3つ目です。入社後の研修で学ぶことと、配属後にやる仕事がずれていないか。ここが合っている会社ほど、入社してからの伸び方が変わってきます。
申し込む前のチェックリスト
- 自社開発・SIer・SESのちがいをSIer業界の就活ガイドでざっくり押さえておく
- 既卒・第二新卒なら第二新卒の転職ガイドを読み、自分の立場で使える手段を確認する
- 自分の年齢と、働きたい地域が対象になるかを申込時に確認すると決めておく
- これまで学んだこと(言語・資格・つくったもの)をメモにまとめておく(面談で話す材料になります)
- ほかの就職エージェントとの併用を決めておく(同じく未経験からのIT職を支援するウズウズITの公開情報まとめも参考になります)
まとめ:判断の目安
公開情報で分かるのは、未経験者の転職に特化したIT転職エージェントで利用は無料であること、書類と面接の準備を1人ずつ手伝う作りであること、希望すれば無料の学習コンテンツを使えること、紹介先を独自の基準で調べていると案内していることです。逆に、紹介先の働き方の内訳、チェックリストの中身、年齢や地域の条件の細かいところは、面談で聞かないと分かりません。
なので順番はこうするのがおすすめです。まず自分が対象になるかを確かめる、そのうえで紹介された求人を「働き方の形」と「最初の配属で何をするか」で仕分けて、ほかのサービスの求人とも並べて決める。この順番なら、未経験だからと焦って最初に出た内定に飛びつくことを避けられます。公式の無料相談ページで最新の案内を見てから、質問リストを持って面談に臨んでみてください。
掲載内容は公開情報を整理したものです。サービス内容・対象条件は変わることがあるので、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。

